エリミネーター400SE メンテナンス記録


2018/3/21 セル反応悪し。。。(24728km)

最近ですが、どうもスタータースイッチの反応が悪い。

幸い、最終的には常にエンジンはかかっていて、
立ち往生などのトラブルが発生しているわけではないのですが。



原因は何でしょうか??
・スターター、プッシュスイッチ部の接触不良
・アース不良、その他配線不良(ざっくり(笑))
・マグネットスイッチの劣化による反応悪化
・スターターその物の劣化による反応悪化
くらいか・・・?


症状的には、マグネットスイッチが反応するまで、
ほんのわずかにタイムラグがある、という感じです。


ハンドルスイッチ開けて見ましたが、まあ見ただけなんですが、
粉も吹いてないし、汚れもないしさびもない。大丈夫そう。。。



簡単なところからやっつけてゆこうということで、
まずはマグネットスイッチを交換してみることにしました。


これまで手を付けていない部分ですし、
遅かれ早かれ寿命が来る部品ではありますので、
早めに手を打つに越したことはないかという思いもあり。


マグネットスイッチ、
品番27010-1314(27010-1075から変更)
現在も入手可能で、定価は税別5,410円。
在庫ありで即日配達でした。






早速こちらを交換してみることに。


場所は右サイドカバーの下、ウインカーリレーの上です。

細い配線のスイッチ通電で、バッ直の太いケーブルが通電、
スターターを回すという構造。

これはさすがに私も、バッ直のプラスがボディに触れたら
火花飛ぶなと思い、バッテリー外して行いました。

交換そのものは何ということありません。
外し、替えるだけ。
ただし私は一度間違えました(笑)。

正解は、付属の新品ナットは外さずにその上に端子、
そしてその上からフランジナットで端子を挟み込んで締めるのですが、
私はその新品に付いているナット一度外し、
それだけで端子を挟んで留めたんです。
それでもエンジンはかかりましたが・・・


これが正しい図です。

新旧比較、外側からは何の違いも、汚れ以外は見受けられません。





配線等元に戻し、エンジンオン。
ん〜。確かに力強さというか、確実性というか、少しは変わったけど・・・



でもダメですね・・・



スイッチ押した瞬間、間髪入れずに反応するのが当たり前でしょうが、
やはりタイムラグがあります。0.5秒とか。
軽く押すと反応しないこともある。



次のステップかぁ〜・・・



ということで次に、スイッチ部の接触不良と、
スイッチからターミナルまでの配線のチェックです・・・

右ハンドルスイッチは、ヘッドライト下を通り、
左ホーンの真上辺りで緑と白に分岐、ターミナルに至ります。

ヘッドライト下がかなり狭いので、一度ヘッドライトカバーの固定を外し、
上に引っこ抜きました。

上の2個が、右ハンドルスイッチから来ている配線。


この狭い隙間を通して緑と白のターミナルを抜く・・・


まず配線ですが、黒いビニール被膜触ってみた感じでは、
膨らんでるとか、細くなってるとかありませんし、
明らかに切れている箇所はなさそう。
とりあえずは大丈夫そう。


隙間をなんとか抜いたスイッチは、結合部のネジ2本外し、
屋内に持ち込みました。で再び冒頭の写真ですが・・・


こんなものが現れるわけです。パット見キレイ。
30年選手にしては、アクセルワイヤーが通る白い樹脂の部分も、とてもキレイ。
しかし肝心のスイッチ接触部分はこの奥にあるのでさらに分解せねば。


配線出てる側に、ツメがかかっている部分があります。


ツメの上辺りにマイナスドライバー差し込んで隙間を広げ、
引っこ抜けばスイッチの外殻と中身、さらに分解できるのですが・・・

抜いた瞬間、「ピュッ!!」と何かがどこかへ飛んでゆきました(笑)。



まあすぐに見つかりましたが、スタータースイッチ押し戻しのスプリングです。

こんな風に分解されます。

ヘッドライトスイッチ部、キルスイッチ部、頑張ればまだばらせそうですが、
不具合も出ていませんので、見える範囲でのみ清掃することに。


まずライトスイッチの接触部、配線側。

古いグリスと緑青を、綿棒とアルコールでふき取りキレイにし、
少しヤスっておきました。




次にライトスイッチの操作側。こちらも綿棒とやすり使用。



実はこれもこれ以上分解可能なのですが、超小さな球が入ってるので注意です。

左がオンオフスイッチスライダー(の裏側)、
スライダーの球の上の突起を右の部品の穴に入れ固定、端子接触部分を動かします。
左のスライダーに、小さな球とその下に小さなスプリングが入っています。
それらも一応アルコールで揉み、シリコングリス付けて戻しました。


鉄の球。スイッチ左右させる際のベアリングみたいな物ですね。


スプリング。その球を上に固定するための物。

そしてスイッチ受け側には、球が移動するための溝が掘ってあります。
(戻す際にシリコングリスを塗布しました。)




そして懸案のスタータースイッチ。
変な話ですが、「具合悪そうな箇所あれ!!」と思いながら端子接触部のチェックです。
ここがまるっきり健全ならば、問題が暗礁に乗り上げる・・・



まずプッシュ側に付いている銅部品。
いいですねぇ。適度に黒ずんでいかにも導通悪そう。



右側の白いガイシの上に乗った丸い銅端子、この部分が
上の帽子状の銅部品の黒い部分と接触するようですね。
ここも少し黒ずんでいます。

スタータスイッチ押すと帽子が持ち上がり上と接触、
スイッチから手を放すと、スプリングの張力で元に戻り離れる。


しかし?? と。
ハタと考えました。


このスイッチの機能は多分、ガイシを挟んだ両側、
つまり中心の点と周囲の四角い金属板を触れ合わせることで導通し、
ONになりマグネットスイッチ部に電気が走る。


しかし帽子状のスイッチ、押して上げてガイシ中心の丸点と接触させたところで、
帽子は単なる金属部品で線も何も出ていないんですよね。

はぁ〜、つまり、スプリングが線の代わりをするのですね、これ。
というか、
・スイッチ帽子
・スプリング
・四角い金属板

は常時つながっていて、押し上げることで丸点と接触、
回路が出来上がるということですね。

常時つながっていない丸同士、スイッチオンの接触のたびに
徐々にヤレていくのは想像に難くないですね。



んなわけで、どちらもキレイにしました。






スプリングも配線の一部と思われるので、接触部はヤスり、
全て元に戻しました。

狭い隙間にスプリング押し込むのにチト難儀しましたが、
まあ、回数やってればそのうちに入ります。








そしてとりあえず、改善されたかどうか調べるため、
配線だけをつなぎエンジンオンです。




成功です。見事に改善。
押して瞬時にスターター反応です。


なかなか納得の修理でした。

これ以上のバラシはなぁ・・・
と思っていましたんでホッとしました。



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