2020/3/20~ フォークオイル交換、他(26489km)
前回のフォークオイル交換は2010年5月、距離不明としてありますが多分9000km前後。
推奨交換距離5,000~10,000kmとかいう他の方の記事も見受けられますので、
10年経過、その間走行訳20,000km近い私のは、
どう考えても交換時期はとうに過ぎているわけです。
加えて、ここそうですね、1年くらいとかかな、
「こんなにフロント沈み込んだかなぁ」となんとなく思っていました。
特にハード目なブレーキング時に、ほとんどフルに沈み込んでいます。
実際単なる思い込みで、そういうものなのかもしれませんが。
なので、またある違う目論見(ついでに的な)をもって、
フォークオイルを交換することにしました。
前回の作業工程など、あまり覚えていませんが、
オイル滲みで全バラ、シール交換したことは覚えています。
そしてフォーク最深部のボルトに苦労したことも・・・
今回は幸いオイル漏れはないので、全バラはせずにオイルだけ替えます。
手順・・・もちろん私流です。プロの手順ではありませんのでそこはご容赦。
①とりあえず邪魔なんでビキニカウル外す。ジャッキアップはまだ。
②両フォークのトッププラグ、少しだけ緩める。
これは必須です。フォーク抜いたらもう回せませんので。
最初普通のラチェットで回そうとしましたが固くて無理。
T字レンチ持ち出しましたがうまく力を掛けられず、
延長パイプ付けてようやく回りました。
ちなみに外す工具は、T字レンチの3/8インチ(9.5mm)頭をそのまま使いました。
③ブレーキキャリパー、フェンダー、ブレーキラインのガイドを外す。
あ、あとスピードメーターケーブルも外す。
お約束ですがブレーキはラインに負担掛けぬよう、紐などで吊ります。
このあと終了するまでは、ブレーキレバーは握らないほうが。
ピストンが必要以上に出てしまいます。
スピードケーブル末端。先端コの字型で、ギアに噛みこむようです。
④フェンダー取る
フェンダーは2段階で取り付けてあります。
フォークとフェンダーの間のステーで連結されています。
中央プラスネジ、ステーのフェンダー部取り付けネジ。
実はこれがちょっと回そうとしたら結構固く、なめそうなのでやめました。
フォークとステーの連結場所は、フェンダー裏側のボルト2本。
こちらは六角で外せるので問題なく外せました。
外れたフェンダーの裏側。綺麗なはずもありません。
表側。まあ綺麗ではないがツヤもあるし。
これがオークションで高いんだよね~。他車流用らしく。
⑤アクスルナットをゆるめ、ジャッキアップ。
このようなスッキリとした状態になって初めて、
ジャッキアップしてタイヤ外しにとりかかります。
順番の番号はここでやめます、雑多になっていきそうなんでwww
さて、こんなに自分流でいろいろやってるのに信じられないことに、
私バイク用ジャッキ持っていません。
上にも写ってますが車用のウマとか、車用のジャッキで何とかなってしまってるんですね。
しかし今回、ちょっとした事件が起き、ジャッキを購入することにしました。
ちなみに私のバイクの(フロント寄りの)上げ方ですが、
1.サイドスタンド立てる
2.サイドスタンドの反対側サイドからバイクを押し、
サイドスタンド側に倒れるかというくらい傾ける。
3.大きく傾き地上高が上がった右側(サイドスタンド反対側)の
然るべき部分(エキパイ脇のフレーム)に、高さ決めてあったウマを押し込む。
4.こうしてまず右側にウマを掛けます。
5.サイドスタンド側をジャッキで上げ、平行まで持ってゆく。
必要に応じてウマかけ。ジャッキそのままは危険ですのでやめましょう。私みたく。
んな感じで上げるときはやっています。
これは400のみ可能です。1000の時には押して傾けるなんてできません。
なので最初の人力で押す作業をジャッキでやっています。
が、スタンドへの負担考えるとやはりこの方法はダメでしょうね・・・
しかしこの方法、バイクを片側づつ挙げるために、
スタンド側上げていくときに最初のウマの位置が悪いと、
少しずつずれて、ボディと干渉してしまうことがあるんです。
今回もそんな感じでした。
ジャッキで上げる際にも一応ウマ掛けてある側確認しながら行うのですが、
ちょっとエンジンブロックにくっつきすぎていたんです。
ですのでウマ側を少し動かそうとちょっと引っ張ったら・・・
ウマ外れてしまったんです。
おっと!!
とバイク自体はそれほど重くないので体で支えられたのですが、
外れたジャッキがポイントカバー直撃!!
ポイントカバー、割ってしまいました・・・
(横にすり傷ありますが今回のものではないです)
上写真は一見大丈夫そうですが、接着後です。
2か所も割れました。どちらもネジの部分ですが、
綺麗に割れたので多分うまく接着できていると思います・・・
パッと見、サイド部なので見えにくく、とりあえずこのままいきましょう。
まあ気長に中古良品を探すとします・・・
思わぬ光景、ポイントカバー内部。綺麗なもんですね。
そんなこんなで・・・・
19mmのソケットでアクスルナットをゆるめ、外します。
反対側のアレンボルトを抜けば、アクスルシャフトは比較的簡単に抜けます。
抜けたアクスルシャフト。
これで晴れてタイヤが外れます。
タイヤが外れたら、まあ必ずしも必要ないんですが、
スピードメーターギア部分を外しときます。
ポトッと落ちても困りますし。
ギアを外した側のホイールには、回転受け用のパーツが付いています。
スナップリングではめてある、回転伝達用のパーツも、
スナップリング取って外してみます。
取った後のホイール部分には、金具がはまり込む窪みがあり、
タイヤの回転と等速でギアは回るわけですね。
さて、肝心のフォークですが・・・
まず右から。
スプリング抜きます。自由長計測。
マニュアルより、基準値486.5mm、使用限度477mm。
大丈夫そうです。約487mm程度かな。
フォークを傾けて容器にオイルを排出します。
シュコシュコインナーチューブを縮めて排出。
さらにドレンスクリューを外し、その部分からもシュコシュコ排出。
小さなプラスネジがドレンスクリュー。
おおよそ300ml、排出されました。
しかしこれ、前回交換時に使用したのはワコーズのFK10、多分。
もうとうに忘れましたのでググってみるとどうやら元色は赤。
ドロドロの灰色と黒の間のような色と化していました。
ちなみにフォークオイルに関してのマニュアル数値は、
・使用・・・川崎純正G10
・オイル容量・・・309±4ml(B2)
・オイルのみ交換時のオイル容量・・・約265ml
となっています。今回の場合、容量は本来265ml?
が、300ml抜けたのですから、とりあえず300ml充填することにします。
多いようでしたら油面調整でどうにでもなりますし。
で今回使用するのは、前回よりも少し固めのG-15にしてみました。
廃オイルを空けて一度容器をキレイにし、300ml計測。
こちらをフォークのトップから入れました。
で、またしばらくシュコシュコして空気を抜き、
しばらくおいて油面を測ります。
油面調整は即席で作ったレベルゲージ(とは到底言えないシロモノ)
針金曲げてアクリルっぽい(紙だったかもしれない)物を先端に付け、
曲げた部分からの距離を打っておきます。
これをフォークトップから落とし込んで、針金の曲がりを
フォークトップにひっかけて垂らします。
沈めて上げた時にどこまでオイルが付くか。
一回調整の後、
おおよそ145mm程度。より少し多いかな。
もう少しの空気抜け見込んだとして、
マニュアル基準値は143±2mm。
OKでしょう。
オイル量決まったらスプリング入れて元に戻すのですが、
スプリングの向き、巻き側が上です。
バイクによっては逆のものもありますね。
反対側も同作業なので割愛しますが、
左スプリング自由長は約485mmでした。
またオイル容量はこちらもほぼ300ml入ってまして、
同じくほぼ300ml充填。
ちょっと多すぎたようなので、油面調整して・・・
こちらもほぼ145mmに調整。
これで一応終了。
さてここからが難関。
フォークトップのプラグ戻し、です。
プラグ戻しの最大の難点は、
「インナーチューブが、支えていないと下がっていってしまう」
(アウターの中に沈み込んでいってしまう)
ことです。
それがなければ両手でスプリングとプラグを押し込めますが、
せんなき話。構造上あり得えません。
インナーチューブを最大に上げ、スプリングの頭がちょっとだけ
チューブから出るくらいの位置に保って、(これで片手つぶれます)
ワッシャとカラーとプラグ(ネジ)をスプリングの上に置き、
かなりの力で押し込み、かついっぱいにプラグ押し込んだ
ところでネジを回す・・・。 かぁぁぁ、ネジが噛まないぃぃぃぃ!!!
一人の力で何の治具も使わずにやろうしても、
この無間地獄に陥ります(笑)。
しかし今回、家人の(まさに)手を借りてやったところ、
比較的簡単に入りました。
インナーチューブを落ちないように両手で支えてもらい、
かつ自分の片手も添えて強固に支えときます。
で、プラグを押し込んだら・・・
家人の方(インナーチューブの方)を、回してもらうのです。
押さえこんでかつ回す、という至難の業をしなくてすみます。
こんなの(インナーチューブ側回す)常識か?(笑)
まとにかく、2本ともかなり楽にプラグを入れることができました・・・
しかしこれ、前回は全て一人でやったんですが、
我ながらよくこの最後のネジ(プラグ)締めを一人でやったもんだと
感心してしまいましたが・・・・・・よく思い出してみたら、
こりゃとても無理かと、即席治具を作ったような気がします。
治具ったって言うほどのもんじゃなく、
なるべく太めの穴あきステーを何本か買い、そのうち4個がアングル。
そのアングルと直線ステーをボルトでつなぎ、
長方形で、フォークよりも長い枠を作成。
そして下部にジャッキをセット。
その上にフォークを載せてプラグも載せてジャッキアップ。
ジャッキのパワーでプラグ押し込んで、プラグを回す。
(実はチューブの方回せばよかったんですが、確かネジを回した記憶)
てな感じでした。
まだどこかにあるはずなんですが、見つけられず。
さてこれで一応、フォークのオイル交換は終了。
品物待ちですので、まだフォークは取り付けられません。
ところで前述しましたが、注文したバイクジャッキが届きましたので
交換しておきます。
交換前こんな感じ。
ジャッキのままで車体を支えるのはくれぐれもやめましょう!
そしてこちらに交換しました。
多分ですが、KERKERのエキパイは純正よりも下がっていると思います。
たまに擦ることもありますし。
アダプターの高さが足りなかったらエキパイに当たり、
ジャッキは使い物にはなりません。
注文してからその事実に気づくという相変わらずな感じですが、
幸いにもクリアランスは取れました。
待っている品物は、
「フロントフォークブーツ」です。
注文前に当然行ったことですが、フォークのサイズを計測しました。
荷重ゼロ時のインナーチューブの露出長は145mmほとど。
インナーチューブ径、37.1mm
最太部、58.5mm。各部実測ですが計測器の誤差はあると思います。
これらを元に、注文したチューブが届きました。
SR用です。
フォークブーツって、世には「分割式」と「非分割式」があるんですね。
今回付けようと調べ知ったことですが。
まるで「ドライブシャフトブーツ」のようですね。
アルファロメオ156に乗っていた頃に分割式を付け
(付けてもらい)、普通のクルマ屋にやってもらったからか、すぐに外れてしまった記憶あり。
また「非分割式を切って装着、あとから接着」なんていう荒業やっている方も
多いようですが、すぐにはがれたなんて記事も多く見ました。
この際だから当然非分割式にします。
取付は簡単です。インナーチューブトップから
スポッとかぶせるだけ。
アクスル固定後に行いましたが、上端部をインシュロック止め。
今回はタイヤ戻しに結構苦労しました。
スピードメーターギアをフォークにある出っ張りにうまく噛ませてとか、
ギアと反対側のフォーク側についているカラーをちゃんと挟むとか。
あ、そうだタイヤ&フォーク先に合体させてからはめ込む、
なんてどう?とか思いましたが、それは無理です(笑)。
この状態で2か所あるバイク側の穴(三つ又、トップブリッジ)に
二本同時にまっすぐ通すのは、
バイクが不自然なくらい、相当上がっていなければ無理です。
ですので普通に、挟み物苦労して入れながら
そのうち入ると根気よくやり、ちゃんと入れました。
まあFタイヤの取り外しは前回のフォーク修理以来ですし、
そうそうやることでもないですからね。
なんとか終了です。
ちなみに各部締め付けトルク、
・フロントフォークトップボルト 2.25kg-m
・フロントフォーククランプボルト(上下) 2.05kg-m
・ドレンスクリュー 0.15kg-m
※LG・・・ネジ部に液体パッキン塗布
・フロントアクスルナット 9.0kg-m
・アクスルクランプボルト 2.05kg-m
・キャリパー取付ボルト 2.5kg-m
でした。
400SE Top / Motorcycle Top