2015/4/3 チョークレバー補修 (17681km)
以前からの症状なのですが、チョークレバーが固定されません。
引けばチョークは機能しますが、手を離せばキャブのスプリングが
作用してレバーは元に戻ってしまいます。
アイドリング回転数の設定にもよりますが、
私はかなり低めにしていますので(1000rpm少し下回るかくらい)、
冬のエンジン始動時などはチョークは欠かせず、
手で引きっぱなしにしなければいけないのは面倒です。
で、直そうと思ったわけですが、
そもそもどういう装置?部品?
でレバーを止めるようにしているのか?
その装置が失われているからこそレバーが止まらない
うちの400SE、
スイッチばらして見てみても、イマイチわかりません。
色々調べてみるうちに、
スイッチ内部でレバーを、
スプリングに押された樹脂部品に密着させ、
その密着により留めている、であろうことが判明しました。
上の写真は、機能を失ったうちのスイッチの現状です。
”これです”の字の下にある丸い物体はスプリングです。
本来、このスプリングが見えているはずはなく、
この上に樹脂部品がかぶさっています。
左側に見える部品は金属プレートとネジ。
これで留めて、樹脂部品の飛び出しをおさえています。
ある程度の飛び出る力は樹脂部品にかかりますから、
その力が接触したレバーにかかり、レバーは止まる、と。
まあ要するに上の図のような感じです。
断面図、黄色いのがプレート。
長年の使用によって、樹脂の一番弱い部分に
ストレスがかかり、そこがもげてしまうようです。
可能性としては「摩耗でなくなる」ってこともなくは無いですが、
そこまで行く前にもげてしまうケースが殆どでしょう。
こんな状態になってしまったようです。
だから、上からスプリングが見えているんです。
しかしよく考えてみればスプリング見えている状態ってことは、
もげた部分が無くなってしまっているってことですね。
これは、スイッチを脱着しなければ起きないかもしれません。
デバイスは狭いハンドルスイッチの中にあり、
また常に押しつけられた状態でいるわけですから、
もげた部品がすっ飛んで行く場所と機会は実際ほぼ無いのでは?と思いますし。
もげたのに(もげそうなのに)離れず、機能は維持している、
という個体が多いのではないでしょうか
さて。
調べましたがこの辺の細かいパーツは、出ないんですよね・・・。
素人修理にはうってつけの題材ではありますが、
ハンドルスイッチは、パーツリストではASSYでしか供給が無い。
スイッチASSY自体供給がまだあるかどうかは未調査ですが、高いでしょうし。
まず、自分で造れないもんかと奮闘してみました。
硬めの消しゴムでどうか?なんて事をしてみましたが、
スプリングが入る部分が非常に薄くなるので、
その部分でちぎれてしまいます。ダメ。
ではと家の中物色しましたが、
手ごろなプラスチック?硬いシリコンの塊?
って探すと無いもんですね。
しばし考えた挙句、
「あ、ハンドルスイッチなら色々あるじゃん」
と中古が結構あることに気づき、
持って来て分解してみたのですが・・・。
左400SE、右はZRXとかその辺の新し目の物。
パッと見、白い樹脂部品の入る、
箱の大きさが違ってますね。
右の方が大きい。イコール樹脂部品も大きい。
ではと、2個くらいはあるので1個を取り出して、
小さく削っていってみました。
が、スプリング自体の大きさが違うんですよね。
右の方がスプリングが大きい。
箱が小さくなるのにスプリングが大きいまま。
削ってゆくと、樹脂の一部が非常に薄くなってしまい、
結果ダメでした。
ごく緻密にやれば何とかなるかもしれませんが。
ただそもそも「造る」と言っても、
元の形状が紛失していて不明なんで、
どのくらい出っ張っているとか、傾きとかがわからない。
なので新たに製作やら、多車種の物改造、は難しそうです。
と、その時救世主が。
実は以前に所有していた、250SEのハンドルスイッチ、
なぜかまだ持っていました。
開いてみればこれがビンゴでした。全く同形状。
左400SE、右250SE。ハザードの穴が右には無し。
これを外して流用することにしました。
外して見て分かりましたが、こちらも何とほぼ、もげてます。
切れ目が入ってるの見えますでしょうか?
接着剤で何となくくっつけて、
割れ目を見なかったことにして装着しました。
スイッチをバイクに戻しまして、無事レバーが止まること確認。
調べてみたところでは、どうやらその辺りの年代の物に、
同形状の物がありそうです。
・もちろん400SE
・250SE、LX
・ゼファー750
・ZZR
等、他にもあるとは思いますが。
オークションでもなかなかスイッチ内部までの画像
って見れませんが、激安を狙って
予備部品買っておいた方がいいですなこりゃ・・・。