《 2004年のメンテナンス 》
2004/1 ハザードスイッチ修理、交換(1回目)
2005年現在、うちの車にはご覧のようなハザードスイッチが付いています。
これは海外から「中古品」として入手した物ですが、多分オリジナルもこんな様な物が付いていたんだと思います。
ドイツの「DKS」社製です。
ところでハザードスイッチって、あると非常に便利なんですが、(というか無いととても不便)皆さんのは付いてるんでしょうか?
他のクーペやスーパーも含め。私が前に乗っていた2000GTV左ハンには無かったですね・・・。
で、入手当初、スイッチは良く分からない他の物に付け替えられていました。
スイッチユニット自体どこの物なのかも良く分かりません。
日本製のようにも見えますが、後の方にリレーをはめ込んであります。
(画像は残っていませんでした。)
これが作動しなくなりまして、どうやら原因はリレーのようでした。
通電させても「コッチッ、コッチッ」と動きません。
今でこそ知っていますが、その当時そんなリレーはどこにも売っていないものだと思い、
ヤフオクに出ていた物を即ゲットし、交換しました。値段はそう、1,200円位でしたかね・・・。
そのリレーはこれです。
左壊れた物、右新品 簡単至極、ジャックは2箇所のみ
何のこたあない、日本製、バイクなどにも良く付いている「ミツバ」製のそれです。
(「何のこたあない」なんてえらそうなこと、ホント今だから言えますが、その頃は売主の方に感謝したもんです。)
実際近所のバイク部品店で800円程度で買えます。
ただちょっと点滅間隔が長いんですよね。「コッチッ・・・コッチッ・・・」って感じで、で、たまに間隔が変わったりして(笑)。
とりあえずこの時は、来ているコードを忠実に繋ぎなおして、無事終了と相成りました。
ハザードスイッチ交換(2回目)
ということでとりあえず無事に作動することとなったハザードユニットですが、できればオリジナルタイプの、
「押してる間はスイッチ自体も点滅する物」に替えたくて、新品を入手して取り替えることにしました。
現在入手できる物は、下のような、真ん中に二重線の三角が入っている物、ボッシュ製です。
このパーツは実際には使用したことはありませんでしたので、先ずその大きさから、
「これはリレー内臓なのか?」という疑問から始まりました。後ろ側が結構長いんですね・・・。
全長、ジャックの突起も含めると約6cm
ばらして調べようかとも思いましたが、がっちりとはまっていて、取れそうにありません。
ま、結果的にはリレーは内蔵されておらず、例の「ミツバ」製リレー及び既存の配線を再び使うことになりました。
(以前に使っていた出所不明のユニットはインジケータこそありましたが配線されておらず、今回新たに1本追加しましたが。)
それにしても参ったのは裏のジャックの多さです。全部で8箇所「つなげる場所」があります。
一本折れています。真ん中が。(使用後)
そしてそれぞれに、一部意味不明な文字が・・・。
「49a」、「49」、「30b」、「R」、「30」、「15」、「L」、「31(センター)」・・・。
どこにどれを繋げばよいのかさっぱり分かりません・・・。
繋ぐコードは私なりに考えて、
1.右ウインカーへの出力
2.左ウインカーへの出力
(これらはまるっきり別でなければ、ウインカー使用時に回り込みが起き、両方点灯してしまう。)
3.リレーを経由した、ユニット自体への電源供給
以上でよいのかと思いましたが、実はそうではなく、
4.インジケーターの、スイッチ自体の点滅を司る電源の供給
も、しなければなりませんでした。
先ずコネクターと対戦しました。検電器を片手に1つずつ調べていった結果、
裏のマークで言うと、
「LおよびRは各ウインカーライトへの出力」、(これはわかりやすいですが)
「49aからメイン電源を引き込み」、
「31からインジケータ用電源を引き込む」ようであることが判明しました。
そして取り付けたのですが、取り付けている際にジャックを抜き差ししていたらあらら、
インジケーター電源を差し込むジャックが抜けてしまいました。(上の写真です。)
ハンダ付けにて修理しようとしましたがうまくいかず、結局つないではありますが点灯しない、
という悲しい結果になってしまいました・・・。
ハザードスイッチ交換(3回目)
点灯しないまま使用していたハザードスイッチですが、オリジナルに近いようなスイッチユニットを入手できたので、
取り替えました。
拡大しません
でこの際にふと思ったんですが、これまでは「ウインカー用」と「ハザードスイッチ用」各1個づつ、合計2個の
リレーを使っていましたが、「リレーは1個でもいいんじゃないのか?」と思いました。
それまでの配線はざっくり言うとこんな感じだったと思います。
これをこんな感じにすればよいのかと。
ホント「ざっくり」ですみません・・・。
ハザードスイッチのインジケータ点滅の配線にちょっと苦労しましたが(省略してあります)、
何とか今は無事「1個のリレー」となっています。
2004/4 オルタネータ交換
「オルタネータ警告灯」は、過去に2回点きました。一回目はこの交換の少し前だったと思いますが、
結論から言うとアースコード?(オルタ裏側に来ている黒いコード)が断線していて、それはオルタネータを外すまで分からず、
もちろん単純に「繋ぎなおして」無事完治、終了しました。そのときの写真が残っています。
「私の車の場合」の、オルタネータの外し方です。
@まずエンジンブロック前側センターにある、クーラー用ファンベルトのプーリーの固定ボルトを緩めて、プーリーを下に下げます。
Aするとファンベルトが緩みますので、コンプレッサーの固定ボルトを全て外し、コンプレッサーを傾け、ベルトを外します。
Bコンプレッサーを作業しやすい場所にとりあえず持ち上げておいて、ボディを傷つけぬよう気をつけながら、紐か何かで固定しときます。
と、ここまでが「日本製ディーラー後付クーラー」が付いている個体の通らなければいけない、面倒な儀式です。
(面倒なんです。コンプレッサーの、4本のうちの”前側下”のボルトは普通の工具じゃ回りません、
というか工具が入りません。私は10〜12mmのコンビスパナを半分に切りました)
Cするとバッテリーが当然ありませんので、オルタネータが良く見えます。
D上側の位置決めボルトと、下側の固定ボルトを外します。
E全てのコードを外します。(単に断線だとは思ってませんでしたので、)
F外して持ち上げます。バッテリーがある個体は持ち上げが大変でしょうね。(外すのかな?)
持ち上げた時点でやっと気づきました。レギュレータへ行っている3本の線(黒緑茶)のうち1本(黒)が断線しています。
ピンボケですが。
コネクターの根元でひっそりと切れていたもので、よもや断線とは思っても見なかった私には盲点でした。
コネクターを撤去してしっかりとつなぎ直し、元に戻して終了、無事復活しました。
この後にオルタネータは交換となります。その顛末は次に・・・。
オルタネーター交換
上記作業を経て一応復活したオルタネータですが、またもや警告灯が点灯するようになりました。
本来ならば計測工具などを使って発電量を調べるべきなのでしょうが、そういう物もありません。
そうこうしているうち、ついにある日、出先から帰ろうとして「始動不能」となりました。
(写真はイメージです(笑)。ここまで明るくは無く、ボ〜ッと点いてました。)
拡大しません。
発電力が極端に落ちたオルタを抱え、バッテリー内の「貯金」を少しづつ使っていった結果でしょう。
見ず知らずの方にブースターケーブルにてジャンプしてもらって、何とか家まで帰り着きました。
少しは発電してはいたのでしょう。そうでなければ純粋に「バッテリーだけ」で走ることになりますから、
ジャンプしてもらったところで走れませんし。
さて当然、次なる方策を考えねばなりません。選択肢は、
1.現オルタネータOH
2.新品オルタネータに交換(含む軽自動車用へのコンバージョン)
3.リビルトのオルタネータに交換
の3つに絞られます。ちょうど海外へパーツ手配の予定があったので、「いっちょ試してみっか」と、
値段的なものとも勘案して、「3」にて行くことにしました。
コアデポジット(リビルト品が届いたら自分の物を送り、再生可能品と認められたらある程度の返金がある)なしで、
値段は送料抜きで約120ユーロでした。
右旧品、左リビルト品、下読売新聞
脱着は前項に述べてありますので省略します。特に難しいこともありません。既存配線をそのまま利用ですんで。
交換後現在まで約1年と少し、大きな問題はありません。まずなんとか発電しているようです。
2004/5 マフラーシステム全交換
「MY BERLINA」の項にもありますが、マフラーシステムは「スーパースプリント」です。
これらをオリジナルのフロント、センター、リヤを取り外して交換しました。素人ゆえでしょう。苦労しました。
取り外しは特に問題ありません。リヤに1箇所、センターに1箇所あるゴムハンガーを取り外し、
フロントはトランスミッションケースとつながっている、ステーもろとも取り外します。もちろんエキパイとの接合部も。
エキパイとの接合部を軽くハンマーで叩いたくらいで、問題なく取れました。
リヤ センター、中はがらんどうです。 フロント、紙(?)が巻いてあります。
フロントマフラーのブッシュ(ミッションケース下部、2個)が元気ならばステーは全て外す必要はないでしょうが、
私の車のは前側にずっと引っ張られ続けていたんでしょうか、パンパンに張り出して、カチカチになっていたので、
それも替えようとステーも外しました。またセンターとリヤのゴムハンガーも新品に交換しました。
ヒビが入ってます。
簡単に考えていたフロントマフラーステーのブッシュ交換ですが、そうでもありません。
そりゃそうです。がっちりとはまっているブッシュがそう簡単に外れるわけありません。
しばし考えた結果、
1.ブッシュの内部のゴムをちぎり取る。(カッターナイフで切り、ドライバーなどでこじる)
2.ノコギリの入るスペースを作る。
3.ノコギリでステー本体を切らない様気をつけながら、ブッシュの外側の金属のリムのみ切る。
4.ペンチ、プライヤーなどで金属リムを引っ張り出す。
以上の方法で無事ブッシュを抜き、新しいブッシュを(当て木を当て、グリスを塗り、ハンマーでぶったたいて)挿入しました。
でもこの方法は「厚みの無いブッシュ」にしか使えませんね。太いブッシュでは金属リムがうまく抜けてくれるかどうか?
ということで取り付けと相成ったわけですが、取り付け時、「ジレンマ」に陥り、かなり苦労しました。
人によっては「その付け方は違う!」とのご指摘もあろうかと思いますが・・・。
それは、「タコ足の方(フロントとエキパイ)から先に付ける」ということをしなかったのです。
というか出来なかったんですね、以下のような理由で。
それが後述する「排気漏れ」の一因となったのでしょうか・・・。
この私の入手したマフラーは、3本それぞれの結合は、
エキパイとフロントが「ボルト留め」、
フロントととセンターが「差し込んでマフラークランプにて固定」、
センターとリヤが「ボルト留め」です。
最も排気温度が高く、そこから排気が漏れた場合、エンジンルームにある補器類に悪影響を及ぼしかねない
「タコ足とフロントマフラーの継ぎ目」が最も重要な部分で、そこをとにかく最優先で「ガッチリ」留めるべきだと思います。
すべてのマフラー部位がジャストサイズでジャストフィット、ということであればどこからつけても問題なかろうと思いますが、
車両の個体差、特にエンジンマウントなどのヘタリ具合によって、そういうこと(ジャストフィット)は
オリジナルのユニットを付けるにしてもまれではないかと思いますので、重要なポイントだと思います。
ですから一番融通の利かない(他と違い、ゴムハンガーなどで勝手に動く余地が少ない)その部分から付けたかったのですが・・・。
前述のようにフロントとセンターの結合は「差し込み」です。
差し込みといっても、ズボンに足を入れるがごとく「スポッ」と入るはずもありません。
それこそそんなんでは排気漏れが起きます。「きつきつ」で当然簡単には入らず、私のも少し広げたり、
ウォーターポンププライヤーではさんで細い方をもう少し細くしたり、微調整しながらはめ込みました。
この作業を装着してからというのでは、私の技量では無理です。
細い方を太い方に「無理やり押し込む」わけです。実際にダンボールを敷き、
地面に片方をたたきつけて押し込んだくらいですから、かなりの力が必要となります。
それを装着してから行うのは無理、ということです。
しかも押し込んだら最後、回りません。ということは、装着時のマフラーの向きもその時点でしっかりと決めておかないと、
あまりに適当に押し込んだらおかしな向きになりますし、また調子に乗って奥まで入れすぎたら短くなってしまいます。
(一回付けてマーキングし、大体合わせました。)
つまりは以上のような手順を、私の技量では「エキパイとの結合より先に」行わざるを得ませんでした。
ただし、私も楽観的なもんで、「ま、後からエキパイとフロントつないでも何とか大丈夫っしょ。」と思ってましたが・・・。
そしてまあ問題なくリヤは付き(一応最後のフィッティングを考え、本締めはしていません。)、
一番最後に「エキパイとフロント」の結合に挑んだわけですが・・・。
まず基本的にボルトは大変に締めにくいです。一応均一に締めこむことを考えますんで、
上と下の両方から、時には潜り込んで、時にはボンネットに馬乗りになって(ウマに乗ってますから車が高いのです!)
締めこんでいかなければいけないのです。
まず最初からあまりフィッティングが良くありません。もう付けてしまった後部も影響しているのか?
この時点で、「あ、こりゃ順番間違えたかな?」と思いはじめましたが、まだ「楽観思考でコンティニュー」です。
一応力の限り件の場所のボルトを締め込み「さ、こんなもんかな」と思い、
エンジンかけてみようと思い(思ったら当然)全ての箇所の「本締め」を行い、エンジンをかけてみました。
ああ・・・。
以前に見たのと似た、白い煙が、開け放したボンネットから「ユラユラ〜」と立ち昇ってきます・・・。
まあすぐにわかりましたが。「あ。排気漏れ。」
エンジンかけたままその部分を覗きます。ものすごい高温の煙が立ち昇っています。手をかざしたら即座に火傷しそうな。
この時点で失敗したか?(フロント最優先)と思いましたが、だからといって本当に失敗なのかは、私が考える正しい手順
でやり直したわけではありません(出来ません)のでわかりませんし、
実際その部分の元々のフィッティング自体にもたぶん問題はあったんだろうと思いますのでなんとも言えません。
一番の対処法は多分、「ほかの全ての留めている部分を、本来の留まる位置に近い位置で何らかの方法で仮止めして、
かつそれらをフリーな状態にしてエキパイの結合部に一切のストレスがかからないようにして、
まずその肝心な部分を本締めしてしまう。」なんてとこなんでしょうか?
それは考えましたが、今までに費やしている時間を考えて(そしてちょっと疲れて)、
「もっともっと強い力で例の結合部のボルトを締めこむ」ことにしました。とりあえずは。
2回目もまだ少し煙が出ます。
「こういう物は一番ひどいのは最初だけ、後は良くなるばかりだから」と自分を励ましながら、
ふと思いついたのが「マフラーガスケットを結合部に塗りたくり、とりあえず排気漏れを防ぐ、あとは時間が解決する」
という荒手の作戦でした。
2回目でも煙が出たので、もう次はボルトも折れよとばかりに締め込み、これ以上は無理だというところまで締め、
そして結合部周囲にオレンジ色のマフラーガスケットをたっぷりと塗りたくり、しばらく置きました。
数分後にエンジン再始動、見事に煙も出ませんし、アツイ物が噴き出している感じも、手をかざしてみる限りありません。
かなり無茶な対処法でしたが、それ以来一応(目に見える)排気漏れも起きておらず、なんとかしのげています。
2004/5 ウォーターポンプ交換
この年のGW、女房の実家(茨城)に行った時のことです。
どうも聞きなれない音がエンジンルームからします。定期的な「シャリッ、シャリッ」という物。
エンジン回転数に比例して音の間隔が狭まります。「シャリシャリシャリ・・・・。」
聞く限りエンジンルームの前の方からしますので、エンジンを止めてエンジンファンを触ってみました。
動きます・・・。ガタガタではありませんが、上下左右に1センチあるかないかくらいでしょうか。「カタカタ」という感じ。
ウォポン側も触ってみます。やはり動きます。こちらも「カタカタ」と。
今まで触ったことはあったと思いますが、その時どうだったかは思い出せません・・・。
でもきっとこんなには動かないものだろうと判断し、当時の主治医に電話しました。
でもま、日本中お休みのGW中ですから、当然その方もお休みで、残念ながら少し迷惑がられてしまいました。
こうなったら仕方ありません。自分で直すことを前提に事を進めることにしました。
まず女房の実家のパソコンからウォポンを、ドイツの業者に手配しました。1個約5,000円です。(送料別)
到着までに多分2週間、それまでに情報を仕入れ、何とか自分で直そうと思っていたんですが・・・。
茨城から世田谷へ帰ってくる道中にそれは起きました・・・。
家まであと2kmあるかないか位の場所です。ちょっとした交差点前の渋滞を走行中、突然「キュルキュルキュル」という、
かなり大きな音とともにエンジンが、そして低速走行中の車も停止しました。
何事でしょう?もう一度エンジンをかけてみますが、スターターは動いてますが、エンジンはうまく回りません。かかりません。
女房を運転席に移し、とりあえず私は後ろから車を押し、脇道に退避させました。(ごめんなさい旧車乗りのみなさん・・・。)
そこで(そこまで気づかず)はたと思い至りました。「ウォポン?ウォポンなのか?」
ボンネットを開け、私は覗きながら、女房にクランキングさせました。
2本あるファンベルトのうち、1本は回ることを拒否しています・・・。ぜんぜん回りません。
「わかったわかった、もういい」と止めさせました。
ウォーターポンプのベアリングが焼き付いて?ずれて?とにかくウォーターポンプが全く回らない状態になっていて、
回らない物につながっているファンベルトは当然「回そうとする力」と「止まっていようとする力」の板ばさみで悲鳴を上げます。
その悲鳴の音でした。「キュルキュル・・・・」は。
「原因はわかったよ」と家族に言ったところで、彼らには当然何もわかりません。
特に女房的には「え、すぐそこよ?家には着けるんだよね?」みたいなとこだと思います。
こういう時に痛烈に思うのは、「ここで家族につらい思いをさせたら、ベルリーナもつらいことになってしまう」ということです。
「家族の足手まとい」にしてしまってはいけないのです。家族に嫌われたらいけないのです。うちの車は。
早急に手を打たなかった私の責任はもちろん「大」ですが。
「家まであと約2km」、「ほとんどが下り坂」という条件でこういう事がおきたら皆さんはどうしますか?
私は決断し、ファンベルトを切りました。水循環なし、発電なしであと2km、乗り切ってしまおう、と。
が、それに関しては問題なかったようです。2箇所あった交差点では「バッテリーの残りと水温上昇」を秤にかけて、
水温(エンジン)をとっていちいちエンジンを切り、何とか無事にたどり着きました。
前置き長くすみません。そして約1週間後、ウォポンが届き、交換と相成りました・・・。
〜交換作業〜
故障から交換まで、少し時間がありましたので、色々聞いて回りました。
プロのお話では、「やって出来ないことはないが、クランクプーリーを外さねばならないので・・・。」ということです。
つまり脱着時、ウォポンとクランクプーリーが干渉する、ということらしいです。
もちろんクランクプーリーなんて外そうとも、思ったことすらありませんが、プロが「だから難しい」とおっしゃるのですから
ただ事ではないのでしょう。実際何が難しいって、「固い」、「デカイ」、「回しづらい」んだと思います。さてどうしましょう。
とりあえずクランクプーリーを外せるかどうかはわかりませんが、外すための最低限の工具は用意せねばと思い、
HCにて36mm(!!でかいですよ。)のソケットを買い込みました。
そのほかに揃えた物といえば、
・耐熱液体ガスケット
・ナイロンナット
・クーラント原液
など。他にウォポン本体、ガスケット、ラジエターホース新品3本(アッパー、インナー、バイパス)、ラジエターマウントブッシュ類新品など。
そしていよいよ交換作業当日となりました。
作業の順番としては、
バッテリーカット→クーラーベルト、ファンベルト取り外し→クーラント排出(ヒーターバルブ開放)→ラジエター外し、と進みます。
ラジエター外しはちょっとトリッキーです。
まずそのまま(もちろんホースが干渉しないように外して)マウントのボルトを外して持ち上げようとしても、シュラウドが付いているモデルの場合、
シュラウドとファンが干渉してラジエターを持ち上げることは出来ません。
ですのでまずシュラウドを留めているボルト(上下4点)を外し、エンジン側にシュラウドを寄せます。で私はそのついでにエンジンファン自体も外しました。
前部5点留めです。そうしたらラジエターを持ち上げて外します。そしてシュラウドも。
ホース類が全部外れているならばこれでアクセスはOKです。
そしてウォポンを留めているナット(エンジン側からスタッドが生えていますので)を9個、オルタネータの位置決めステーも生えていますので外します。
新品装着時には私は緩み止めのナイロンナットに変えました。
あとはタコメーターケーブルも外します。
以上外せばウォポンは外れます。くっついてる場合は、ウォポンをプラハンマーなどで少し叩けば取れるのではないでしょうか。
と、ここまでやって気づきました。「クランクプーリーとウォポンの干渉」、です。
やりだすまでは具体的にどういうもんなのかいまいち理解できていませんでしたが、こりゃ確かに干渉しますね。
ウォポン自体が、「エンジンブロックに(穴があり)ボルトで留めてある」とか言うならば多分問題ないでしょう。つまり外すときに真上に上げられますから。
でも実際そうではなく、「エンジンブロックから生えているスタッドに差し込まれ、ナットで留めてある」んですね。
ということは、9本のスタッドからウォポンを抜くのに、スタッドの長さだけ前方に「まっすぐ」引っ張らなければ抜けないのですね。
ところがその方向にあって、「直進」を邪魔しているのがクランクプーリーです。
下の何本かが、クランクプーリーがあるのでかわせません。
「あぁ・・・。これか・・・。」と思いました。ところがカタカタと動かしていたら何の拍子かスポッと抜けてくれました。
(結果オーライですが、要注意と思います。無理にこじったりしてスタッドのねじ山を痛めたりしたらそれこそ一大事ですから。)
ウォポンが外れました。ウォポンとエンジンブロックを観察します。
ウォポン側ですぐにわかるのが、プロペラ周囲の錆です。これらも何らかの影響があるのでしょうか。内部もこうなのでしょうか。
そしてプロペラを揺すってみますとやはりぐらぐらです。中を覗きたくてプーリーを外そうと試みましたが、外れませんでした。
エンジン側もそうですが、プロペラがかなり振動しながら回っていた証拠と思われるこすった痕跡が、ウォポン側にもあります。
結果的にウォポンが停止してしまった理由はいまいち判然としません。大きく動いた瞬間にどちらか(エンジンブロック側か本体側)にファンがずれ接触、
回転不能なほどに引っかかったのか、それとも内部のベアリングの不具合で停止したのか。
そしてエンジン側はこうなっていました。まあるく擦った跡が付いています。これが異音の原因ですね。
新品のウォポンです。プロペラが金属製でなく、プラスチック製です。形も微妙に違います。そのほかはもちろん、オリジナルと同じです。
取り付けの際には再び「クランクプーリー」と対決する事になるわけですが、予想通り、嵌める時の方が大変でした。
外した時も「これをこうしたから」外れたわけではなく、なんとなくでしたから、嵌める時の参考には全然なりません。
全穴をスタッドの上に持っていけばどうにか入りますが、下の方で何か引っかかっていて、もう少しのところなのですがどうしても入りません。
見てみると、「タイミングマーク」でした。
交換前の画像です。
外しました。すると何とか入りました。(元に戻すのは結構大変でしたが。下から手を伸ばして締めなければいけないので。)
全てを元に戻します。ファン、ラジエターマウントブッシュ、シュラウドなど、ついでに新品に換えました。
ちなみにファンはユーロ仕様が付いていましたので、USA仕様物(幅広)に換えました。
これから → これへ シュラウド
2004/9 スピードメーターケーブル、タコメーターケーブル交換
タコメーター、スピードメーターケーブルともに、ケーブル先端の、メーターに差し込まれている部分が四角くなっていて、
また同時に受けるメーター側のほうも、ケーブルが差し込まれる部分は四角くなっています。
それらがかみ合うことによってメーター自体は駆動されています。
針の動きが悪くなって来たりしたら、この部分も疑ってみる箇所かと思います。
長年の駆動でどちらも磨り減ってきたりするようですから。というか内部はちょっと手は出しにくいですね。私の場合。
タコメーターケーブルは以前に一度変えてありましたが、ある日突然、タコメーターがウンともスンとも言わなくなりました。
アイドリングから軽いブリッピング時に、メーターに耳を近づけて音を聞いてみます。するとするんですね。回っている音。
ケーブルが回っている音です。「シュリンシュリン」というか、微妙にどこかに触れている音。
あと下に手を突っ込んでケーブルに触ってみました。やはり回っている感触があります・・・。
これは非常にまずい兆しですよね。「駆動力はメーターに伝わっているがメーター内部が反応しない。」
つまり早い話が「中が壊れている」と。
うちの比較的近所(といっても同じ世田谷区である、というだけですが)には大変有名な「日本計器サービス」があります。
以前に2000GTVのメータークラスター丸ごと預けて修理を依頼したことありますが、比較的リーズナブルな価格で
収まったような記憶がありますので、「中がだめ」ならば中古品と入れ替える以外はそこへとお願いすることになったろうと
思いますが、一応まずタコメーターケーブルは取り外して見ることにしました。
そしたら簡単に「不動」の原因が判明しました。
これです。
ケーブルは末端部分で、そこまでの丸い普通のワイヤーが、何らかの機械によって無理やり四角くされていますが、
丸から四角になっている部分付近で、ケーブルが完全に断裂していました。切れていました。
引っ張ったらあらら、抜けてきました。
まあこれなら「回っている音がする、感触がある」というのも合点がいく話です。すぐそこまで健全なケーブルが
来ていたわけですから。
切れた物を観察しますと、もともとその部分は不自然に「曲がっていた」ようです。
曲がっていた部分もほかの部分と同じようにずっと回され続けているわけですから、ストレスがかかり、
切れたのだと思います。アフターマーケット品ですが、寿命は約1年でした。短いですね。
というわけでケーブル交換しなきゃいけなくなったわけですが、新品は持ってませんので、
とりあえず以前変えたものを元に戻してあります。作動問題ありません。
少しエンジンルーム内で皮膜がはがれている部分がありますが。
2004/9 ブレーキランプスイッチ交換
私の車(をはじめとする右ハン後期ジュリア)には、ブレーキランプスイッチが2個付いています。
これは「MY BERLINA」の項にて述べられていますような複雑怪奇なブレーキラインの、フロント用のラインに1箇所
(エンジンルーム内、2個付いているサーボの下辺り)、リヤのラインに1箇所(フロア下、ややリヤ寄り辺り、
プレッシャーレギュレターバルブ→ハードブレーキング時に働き、リヤよりもフロントにより強く圧力をかけるための装置、
の尻尾に)付いています。
フロント(エンジンルーム内) リヤ(フロア下)
今回の「ブレーキスイッチ交換」は私のいわゆる「イジリ壊し」が原因です。
ただし車検に備え、点灯関係のチェックをしていたときに気づきましたが、「強く踏まないと点かない」状態ではありました。
でしたので、車の下に潜った際にリヤの配線を、接点でも磨こうと抜いた際に、なんと
スイッチ側のジャックが一緒に、折れて抜けてしまいました・・・。
よほどうまく半田付けなどしない限り復活しそうにありません。
半田付けは苦手ですが、ジャックを廃棄、ケーブルを直でスイッチにつなぐ形で半田付けしてみました。
そしたら今度は点いたり点かなかったり、というなんともわけのわからない状態になってしまいました。
これははたして私の半田付けのせいなのか、それともスイッチ自体もうだめなのか、それも判然としません。
そしてまたいじくっていると、半田付けした部分は見事に抜け落ちてしまいました・・・。
そして結局新品のスイッチを調達して交換することと成るのですが、そこで思ったのは、このシステム自体、
「フロント用」と「リヤ用」は果たして連動して働いている物(一本の配線、直列配線)なのか?
それともフロント用、リヤ用と別々の配線で、片方に不具合が発生してももう片方が生きていれば点灯する物なのか?
「ブレーキランプが全く点かない」という事実からこの時点では、ほぼ「直列」と信じきっていましたが。
ただ「前も怪しいんじゃないか」というのも少し頭の中にありましたから、そう(前もだめと)なると、どっちなのか
判断がつきません。前が健全とすると、こんな「ざっくりとした」配線となります。
ま、これなら合点がいきます。通電していない、または逝かれたリヤスイッチのおかげで点灯しない、と。
スイッチが届くまでの間は「疑心暗鬼の日々」です。手を付けようのない補修箇所のことを考えると夜も眠れません。
「じい様」に聞いてみました。お答えは「リヤの方の配線は殺してしまってかまいません」との事・・・。
え?てことは何でしょうか?別回路?別配線?「殺す?」?
わかっている人にとっては瑣末なことでも、そうでない人間にとっては飲み込むのに多少時間を要すお答えです。
しかも実は違う方面からは「たぶん直列だと思うけどなぁ」というアドバイスを受け、
「そうだよね」なんて一人納得していた矢先だったので・・・。
ということはこういう事ですか・・・。
「片方死んでてもどちらか生きていれば点く」ってことですね・・・。
「殺してもいい」ってことは、つまり「リヤのスイッチおよび配線自体無くて良い」ということでしょう・・・。
ということは、私の車のスイッチは前後とも「逝っている」、または点きが悪いと言うことは、
「どちらかが調子悪く、どちらかは逝っている」ということになるようです。
そうこうしているうちにブレーキスイッチが届き、(一応前用も手配しときました)結局前後とも変えました。
聞いたところでは、リヤのスイッチは結構ショートしてフルードを加熱し、ブレーキラインに気泡を供給してしまったり
するようですので、無くてもいいのかもしれませんが、今のところ付いてます。
2004/9 ウインカーリレー交換
ハザードスイッチをいじったのと相前後していますので、時期的にこの時期だったかどうか定かでありませんが、
(もう少し早い時期だったかもしれません)、とにかくウインカーが点滅しなくなりました。
ステアリングコラムカバー奥の方にオリジナルのウインカーリレーはぶら下がっていました。
スイッチを入れてみてもこれが全く反応しないことから、リレーの故障と考え交換しました。
オリジナル(かどうかは?です。日本製のようですし。”落下禁止”って書いてあります)はジャックが2本しか出ていません。
他方海外から入手した茶色いボックスは3本出ています。
茶色い箱がそうです。 オリジナル ”落下禁止”
2本しか出ていない方は簡単ですよね。「入」と「出」でしょうから。3本の方はどうなってんでしょう。
ウインカーは電球付近で当然アースしてますから、2本で良さそうな気がしますが。
新しい方はもう取り付けてしまっていますから完全に確認は出来ませんが、
リレー自体のアースを取るための「3個目のジャック」だったと思います。
実際今はハザードスイッチの裏にリレーは置いてありますが、付近のネジかなんかにアースしてあります。
2004/11 デスビカバー取り付け
現在インナーライトを外して「メッシュ仕様」となっている私の車には欠かせないパーツです(かな?)
純正番号で問い合わせ、あるというのでオーダーしましたが、下の方が微妙にですが合ってません。
どうも、もうちょっと新し目のパーツを流用させられているような感じです(笑)。純正番号で買ったのになぁ・・・。
AFRAから買いましたが、こういうことはちょくちょくあります。「微妙に違う」とか「本当かいなこれ、あ、何とか合うか」
みたいな物。これに関してはまあ「合わなければ切っちゃえばいいや」と思ってましたんでどうって事ないですが。
機能(主に防水)として重要なのは上の方だけでしょうから、あまり気にしていません。
2004/11 ユーザー車検
これは現場の画像は一枚も残っていません。ご容赦ください。
車検というと、以下の項目をチェックされます。
@車台番号の確認 → A外観検査 → B灯火類、ホーン等の機能チェック
検査ラインで、
Cサイドスリップのテスト → D前後ブレーキ、サイドブレーキのテスト → E速度指示器の検査 → F排ガス検査 →
G前照灯の明るさ、方向(光軸)の検査 → H下回りチェック、とこんなところです。
結論から言うと、私が具体的に引っかかったのはB、F、G、ほぼ予想通りでした・・・。
事に当たり、事前にどうにかしなければいけないな、と思っていたのが
・外観の整備を少々
・下回りの清掃
・灯火類定期点検整備記録簿の作成チェック
・定期点検整備記録簿の作成
・ライト光軸
くらいでした。排ガスなんて私にはどうにもなりませんし、キャブいじってどうにか出来るのかもしれませんが、
それで変に調子を崩すのも嫌だなと思い、そこは行き当たりばったりで臨みました。
しかし出来る事はどうにかしとかなきゃ、と思い、上記5点だけは事前にチェックまた手入れしときました。
・外観の整備・・・ホーンマークのシールを作って貼り、シフトノブをシフトパターン有の物に換えて終了。
← 家に転がってた中古を、自ら削りました・・・。
・下回り清掃・・・前の日に下に潜り、ウェスで拭きました(それだけです・・・。)
・灯火類チェック・・・問題なし全てOK。
・定期点検整備記録簿の作成・・・いろんなところをネットで検索、良さそうな物を見つけ拝借しました。
・ライト光軸・・・物の本やネットなどで色々調べて、自分なりに調整していきました。具体的には
「壁から5mくらい離れた位置に車を置き、ハイビームにして、壁に映るライト光軸の高さが、
実際のライト取り付け位置の高さから90%くらいの高さになるよう」に調整しました。
前の晩(当然夜でなければ出来ませんから)に、いい場所探してかなりの時間ウロウロしましたが昨今の東京、
夜になってもどこも明るく、「車を置いた場所から5m先に、テストに適した垂直で凹凸の少ない壁があり」、
かつ「車と壁までの地面が真っ平で、挙動不審者と思われないような、人目があまり多くなく落ち着いてできる場所」って、
あるようでなかなかないんですよ。
何とか見つけて調整しましたが実はこの時点から「これじゃ上目になってねぇじゃん。いいのかな?」と思ってました。
でも参考にした資料には「たとえハイビームでも、他車を幻惑すべく、上を向いていてはいけない」とありましたので・・・。
とにかくこれらを行い、いざ車検に臨みました。
当日は「午前中」に予約を取ってあったので朝イチで出かけ(9時から開始)ました。「いざ!午前中に終わらせるぞ!」と。
書類の手続きが終わり、検査ラインに並びます。
検査ラインは7列くらいあり、バイク専用のところ(確か1と2)を除き、どこに入っても構いません。
さてここで一つ目の失敗です。
書類作成時の職員との話で、「あぁ、初めてですか。そういう方は7番のラインに並んだ方が簡単で良いですよ。」と。
それを鵜呑みにして私は最初に7番のラインに並びました。これが失敗です。
検査官がなぜ「7番がいい」と言ったかというと、「最新式の検査器具で慣れてない人にも簡単」、
「検査官がほぼ全ての事の手助けをするので車から降りる必要がほとんどない」
といった、それこそ「最新(でノーマルな、ほとんど手のかからない)」の車にはうってつけのラインだからです・・・。
まず外観検査です。
肩透かしだったんですが、せっかく作ったホーンマークもシフトノブも見てくれない、クラクション検査も無し、
でもウインカーとライトチェックで、キャレロのインナーライト(この頃は付いてます)に関し言われました。
実はライト自体「使わないだろう」と、バルブは外してあったんです。
「え〜っと。じゃあこの内側のライト、補助灯ですね、点けて下さい。」
「あっ、これバルブ入ってないんです。」
「それはまずいですね。装着してあるのに付かないんじゃ整備不良ということになりますよ。
あと、バルブの色がわからなければいけないんですよね。そのためにも点く様にしておいてください。」
「はいすみません。そうしときます。」
と。これで済みまして、不合格にはなりませんでしたが。
その後、問題の「ライン進入」です。
とはいえこのラインでも一応「全ブレーキ」、「スピードメーター」、「サイドスリップ」は合格しました。
落ちたのは「排ガス」と「ライト光軸検査」、「下回り検査」です。
排ガス検査はこのラインでは検査官がプローブという、検査用の細長い管をマフラーの中に差し込みます。
これじゃ駄目です。「自分でプローブを差し込めるラインに並ばなきゃ駄目」です。
ここではそれこそ直腸を通り過ぎ、大腸にまで達せんとばかりの奥深くにまで棒は差し込まれます。
そうではなく、もう、ほんのKO門の入り口位にとどめておかなければ、
まず合格は難しいのではないのかと思います。で排ガスは不合格でした・・・。
同時に行われれたライト検査もひどいもんです。ライン最後の方で機器を操作しているであろう検査官からの「天の声」が、
スピーカーを通して聞こえてきます。
「はい、じゃライト点けて。」「はい、ハイビームにして」「え〜っと、早くハイビームにしてください。」
「・・・。もうしてるんですけど・・・。」いやぁ、なんとも言えず恥ずかしい・・・。
自己流調整ですが、もうまるっきり駄目だったようです。低すぎ。
そして予想だにしていなかったんですが、「暗すぎる」ということらしいです。「明るさ」も不合格でした・・・。
付けていったのはコイトのシールドです。
これで最初の車検が通ってるんだから大丈夫だろうと、ほとんど心配はしていなかったんですが、
最初の車検は私が行ったわけではありませんので、実際どう(いうからくりがあったのか否か)だったのかはわかりません。
ダメ出しを続けましょう。最後に下回り検査、検査官が車両の下に潜り(というか地下構造になっているところを車がまたぐ)、
下回りをチェックします。ここで、「右のサイドブレーキの効きが甘い」と言われ、合格のハンコをもらえませんでした。
いゃあ、工具はちょっとしか持ってきてませんし、ウマに乗せなければ直すのは厳しそう、さてどうしたものか・・・。
と言うことで一周目、3点問題発生です。
・排ガス
・ライト(光軸、明るさともに)
・サイドブレーキ
とりあえず、本当に全然ダメなのかともう一度すぐに、今度は違うラインに入ってみました。
排ガスは相変わらず検査官がプローブを差します。さっきはHC、COともに不合格だったのが、なぜかHCはパスしました。
「ん?これはうまくやれば通るんじゃ?」とこの時思いました。不合格に変わりはありませんが。
ライトは相変わらず全然ダメです。もちろんです。何にも調整してませんから。すると検査官が、
「こういう古い車はね、古い型の検査機器がある一番左のレーンでやった方が良いんじゃないかなぁ。」とちょっとした助け舟を。
そして不思議なことに、一回目不合格だったサイドブレーキですが、なぜか合格しました。
ま、最初からおかしくなかったんでしょうね、と言っておきます。試験管も人間ですし、見誤りもあります・・・。
さて問題はあと二つとなりました。「排ガス」と「ライト」です。
排ガスは前述のような「浅差し」で何とかいけるのではないかと思いましたし、ライトの光軸のずれも、何度かトライしていれば
きっとそのうち合ってくるでしょう。しかしそうは行かないだろう事は「ライトの暗さ」です。
しかし何の虫の知らせか、トランクにはもう1つヘッドライトのセットを入れていたんです。
これです。
「キャレロの、日本製H4バルブが使える左側通行用」です。これを使うことになろうとは思ってもみませんでした。早速取り替えて、
真昼間の車検場の白い壁にライトを当てて(見えない!)、気持ちライトを上向きにしました。
そしてアドバイスどおり、「古い車向け」のラインに並び、「排ガスとライトの再検査です」と告げ、進入しました。
このラインはほとんどの行程を自分で行います。検査書類への印の打刻もそうですし、マフラーへのプローブの差込も。
さあやってきました、「排ガス検査と」「ライト検査」。しかしここでまた一つ気づいたことがあります。
このラインでは「はい、じゃあライト上向きにしてプローブ差してください。」と言われます。つまり排ガスとライトの検査は同時に行われます。
そして検査官の代わりに自分がプローブを差すと。ということは、ライト検査時、ライトをを少しでも明るくしようと、検査中に
アクセルを開けていることが出来ないんです。運転席に誰もいませんから・・・。
ま、でもライト換えたし、光軸はともかく、明るさは大丈夫かな、なんて高をくくってたんですが・・・。
また落ちちゃいました。ライト。光軸も明るさも。ま、そのおかげというか、排ガスは必死に浅差しして合格しましたが。
思わず最後のところで検査官に聞いちゃいました。「一体どのくらい足りないんですか?」と。その検査官は「全然ダメだねぇ」
なんて簡単に言ってくれますが・・・。
時計を見ると午前10時半くらい。さあどうしましょう。決めました。車に乗り、外へと出てカー用品店を探しました。
15分くらい探すとオートバックスが見つかりまして、大枚をはたき、2個で5,229円、「FET製ギャラクシーホワイトα、4300ケルビン!!、130/120W相当!!」
という、およそ旧車には似つかわしくないような明るく、青っぽく光り、まるでオデッセイに付いてるかのようなバルブを買い、
買ってすぐにオートバックスの駐車場で付け替え、少し調整して、大急ぎで車検場に戻りました。
さあ、これで帰れるぞ、と光軸のことはすっかり忘れてライン進入、するとなんと、かなり適当に合わせた光軸が、片方合格です!(謎・・・)
もう片方も大分いい線まで来ているようですがまだ少し狂っているようで、具体的にどのくらいなのか聞きましたんで次は大丈夫でしょう。
そして何と、何と何と。ライト明るさ不合格!! えぇぇぇぇ!!!???
「少し足りないんだよねぇ」ってまたも簡単に言ってくれますが、あと私にどんな選択肢があるんでしょうか?
「5,229円ですよ?買ってきたんですよ?」「朝から頑張ってんですよ!」「なぬぅう?じゃどうすれば良いんじゃい!!」
など、色々言いたい事はありましたが言ってもどうなる訳でもなし、がっくりと首をうなだれ、ラインをあとにしました。
そして数分して、午前の検査の終了を告げる放送が場内に響き渡り、検査場は昼の休息です。
シーンと静まり返った検査場の、「午後検査の開始を待つ車列」の先頭を陣取った私は何をしていたでしょうか?
昼飯を食べ終わるや否や、ヘッドライトを外し、バルブも外し、これまたなぜか持って来ている、「自家製レンズ内側磨き棒」
をバルブを抜いたヘッドライトの尻から突っ込み、やさしくそうっとレンズの内側をひたすら、そう、優に30分は磨き続けました。
「俺にはこれしかない、これをやるしかないんだ。頼むぞキャレロよ。午後一発合格、午後一発合格、」と念じながら(笑)。
←「自家製レンズ内側磨き棒」(ダミ声で。)こんな感じです。片側にスポンジ、片側に布、基本的には使い捨てです。
そして午後の検査開始。ふと気づきましたが、今回私の入ったラインの検査官は、「古い車はあそこに並べ」とアドバイスをくれた方でした。
そしてラインに入り、一回目でついに。やっとです。「ライト光軸、明るさ合格!!」
朝9時半から苦節約4時間、考えようによっちゃそんな長時間ではないですが、ま、長いか、ダメですね・・・。修行が足りん、てとこです。
同じくユーザー車検に夫婦かな?で来ていたチンクェチェントなんて一発で合格して、さっさと(15分とかで)帰っちゃいましたし。
あと最後合格したとき、検査官に言われました。「これでなんで落ちてたの?光量なんて全然足りてるよ。」ですって。
「ふぅ〜ん」と納得しましたが、これは自動車教習所とかと同じ一面がありますね。「いい検査官に当たればすぐ受かる」ってヤツ。
この記事は大変に長くなりましたが最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございました。
今回の車検においてかかった総額は、
自賠責(24ヶ月) 27,630円
重量税 37,800円
用紙 30円
検査手数料 1,400円
2004/12 キャリパーOH挫折編
夏になると私の車はブレーキが「パンク」することが時々あります。これはどういう症状かといいますと、
結論的には「どこかで熱せられたブレーキフルードの膨張と、多少なりとも含まれる、またはどこかで発生、
外部から混入している気泡の膨張でライン自体がパンパンになり、踏んだブレーキが戻らなくなる」という物です。
こういった症状は結構床下にブレーキマスターシリンダーを持つ個体には多いようです。
緊急的な対処法としては、「ブレーキラインの一番高い位置にある、エアを抜くことが出来る場所(私の場合リヤ用サーボ先端のフランジナット)からエアを抜く」
ということを私はしていました。具体的にはフランジナットを11mmのスパナで気持ち、オイルが少しにじむくらいまで緩め、また締めます。
そうすることで余計なエアが、パンパンになったラインの圧のおかげで抜け、一応元通りになります。
一度などは、「シューッ!!」という音と共にエアが抜けたことがあります。
で、このような症状を持つ私のブレーキシステムですが、キャリパーにも大変な悪影響が及んでいることが予想されます。
「ブレーキパンパン時」に密着しっ放しになっているパッドとローター、その熱がキャリパーピストンに不必要な錆を呼び込んでいそうです。
ということでキャリパー(私の場合は特に気になっていたリヤ)を取り外して、ピストンを抜き、できる限りOHしてみようと思ったのですが・・・。
結果から言うと、「ピストン抜けず、挫折」でした。
下調べ不足で見切り発車してしまったので、当然といえば当然の結果ですが・・・。
失敗の手順をご説明します。「このようにやると失敗します」の見本として活用ください・・・。
1.車を上げ(タイヤを外し)潜り、キャリパー入口まで来ている金属の配管をスパナまたはフレアナットレンチで外します。
2.外すと、どちらからもフルードが滴ります。キャリパーの方はそんなでもありませんが、ラインからは放っておくとほとんどのフルードが抜けてしまいます。
すばやくホースなどをつなぎ、うまく縛ってそのホースの先端を高いところまで持っていくか、漏れぬようきっちりと留めます。
3.キャリパー固定のボルトを2本外し、キャリパーを外します。
ここまでは「キャリパーを外す」という意味ではそんなに大きく間違ってはいないと思います。
ここからは恥ずかしいのですが、結構間違いが多いと思います・・・。
4.外したキャリパーから、パッドピンを抜き、パッドを取り外します。
5.両側のキャリパーを連結している4本のボルトを抜き、キャリパーを2つに分解します!
(オイルラインをつないでいる部分にはゴムのシールが入ってますので、なくさないようにしましょう。)
6.ダストブーツを留めているクリップを外し、ダストブーツも外します。(ダストブーツは再利用は無理ですね。)
7.するとピストンのパッドに当たる側が露わになりますので・・・・。さてどうやって外しましょう・・・。
ここまで、やったは良かったのですが、いざいろんな方法でトライしてもピストンは抜けませんでした。
私のプランとしては、ある程度のところまで、上記写真のピストンの中心の丸い部分を工具か何かで引っ張って、
少しでも出たところで「ソフトタッチ」のウォポンプライヤー形状の物でやさしくピストンを掴んで引っ張り出そう、何て思ってましたが、
甘い甘い、そんなやり方ではピストンなんて1mmも動いてはくれませんでした・・・。
「エアコンプレッサーを使う」、「自転車の空気入れを使う」、「本来の油圧で少しでもピストンを出しておく(パッドを先に抜く)」、「キャリパーは割るべきでない」
など、事前に調べてあった情報や、その後教えていただいた情報などありますが、いゃあ甘かったです。
次回にこの記事を載せるときには少しでも参考になる記事になるべく頑張ります・・・。
2004/ トランクヒンジが外れる(折れる)!
これはある日何気なくトランクを開け、荷物か何か出し入れしていた時の出来事です。
「バキッ」とか「ベコッ」とかいう鋭く鈍い嫌な音と共に、トランクがなぜかずれました。
何が起きたのか全く分かりません。で、よく見るとトランクリッドがリヤウインドウ側の方向に、左側のみ引っ張られたようになって、
リヤウインドウとトランクリッドの間のボディパネルに乗り上げてしまっています。
その「ずれ」の際にボディにも傷が入りました。
タッチアップで勘弁してください。
「何が起こったの?」とよく分からぬままに下を覗き込んだところ、ボディとトランクリッドをつないでいるヒンジの根元のリベット留めが取れてしまっています。
取れてしまったために強力なバネの力で下に引っ張られ、ボディパネルがあいだに挟まった、というわけです。
よく見てみると右側も前歴あったんですね、もうすでにボルト留めになっていました・・・。
ですからそれを参考に(笑)、左側もボルトナットで留めました。
今回逝った左側 もうすでに逝っていた右側
おかげ(リベットで付いていた部分はボルナツなので完全にはくっつきません)で私の車、トランクの「チリ」はこんなになってしまってます。
左 右
どなたかのHPで全く同じケースを拝見したことがあります。これも「当たれば当たる」持病のような物でしょうね。