COOLING & BRAKE
多分1750くらいからだと思いますが(詳しくは?です。)、右ハンのジュリアには、
エンジンルームにあるブレーキのサーボが1個ではなく2個付いています。
クーペにはソロバン玉形状の、「ボナルディ」または「ベンディタリア」のサーボが付いていますが、
私の車(1750Bにも見たことありますが)に付いているのは円筒状で、
「ロッキード」社製です。大きいです。
少しでもサーボのキャパを増やし、重いベルリーナに制動力を与えようとしたのでしょうか。
窓寄りにあるサーボがリヤのブレーキを受け持ち、より前側にある物はフロント用です。
マスターシリンダーは後述しますが運転席床下に有り、複雑怪奇な経路をたどって、
キャリパーまでオイルを送り込んでいます。
ま、それにしても、「エキゾーストマニフォールドの真上にかぶさる」というこのロケーション・・・。
左ハンのように「エキパイを少し隠す」どころの騒ぎじゃありません。これじゃフタです。
これじゃ「チンチン」になるのも無理ありません・・・。
こんな部分も含め、いろんな人から聞きますし私のもその傾向有りですが、
この部分(ブレーキシステム全体)は、右ハンジュリアの「弱点」のような気がしてなりません・・・。
床下マスター
「床下(運転席下)にある、ブレーキマスターシリンダー(以降MC)」の意です(笑)。
少し前述しましたが、右ハン後期ジュリアは、MCが床下にあります。
そして配管が、リザーバ→MC、MC→サーボ(キャリパー)、フロント用、リヤ用、
各1本づつの計4本、出ています。
確か古いモデルでも、右ハンは全て、マスターはスペースの都合で床下だったような気がしますが。
いずれにしろブレーキを司る最も重要な部品が、ブレーキシステムの最低部に位置しています。
一番低い位置ということは、いかにも水分が溜まりそうですよね・・・。
で実際、それら水分が原因で発生した錆びによる、MCの不具合が発生しやすいそうです。
私の車のブレーキ不調(詳しくはメンテナンスのページを参照下さい。)も、
MCが疑わしいのではと思い、MCを交換しました。(MC交換のページ参照下さい。)
結果については今のところ不明ですが。(症状は酷暑期のみ出るため。これからです)
で、実際に今付いているMCですが、オリジナルのような「BONALDI」やら「BENDITALIA」
のネームが付いている物ではなく、「ノーブランド」です。
供給元がAFRAですから、一応「純正品」扱いですが。
クオリティについては色々聞きますが、初期フィッティングとしては私のは問題なさそうです。
コンデンサーが邪魔
私の車には、後述しますが一応「効くクーラー」が付いています。
システム自体が壊れてないんで、ほったらかし(ガス充填のみ)で使ってますが、
やはり30年前の車のそれですから、
・コンプレッサーが巨大(=重い)で、エキゾースト側に異様に荷重がかかっている
→エンジンマウントへの負担増
・コンデンサーがラジエターの前に鎮座し、ラジエターの機能を邪魔しているようなところがある。
という問題を抱えています。
(他に問題がないとは言いませんが、「キャブ車である」ということを否定するような問題は除外したいと思います。)
で、この項に関するところでは、コンデンサーの場所に関する話なのですが・・・。
前に乗っていた2000クーペ左ハン(クーラー無)は、水温に関し気にしたことは、
それこそ一回も有りませんでした。
一般的にもジュリア系は「オーバークール気味」、「油冷エンジン」などとにかく、
冷却系統にはあまり(温度が上がるという)問題が起きないのが常識なんですが、
私の車はそうではないんですね・・・。
冬場は全く問題ありません。しかし夏場(東京の夏です!! 亜熱帯です!!)になるとクーラーを使っていようがいまいが、
水温計の針はアイドリング時にはピクピクと上昇して行き、合っているかどうか定かでない針は、
そうですね、10分も渋滞にはまれば90℃くらいにまで上昇します。
(実際は多分もう少し上だと思いますが。)
水温が上昇して何も起きなきゃ別にいいんですが、そうなるとやはりアイドルが不安定になってきます。
アイドル不安定は心臓に良くないですよね・・・。
それ以上の悲惨な目には幸い合ってませんが、この症状はコンデンサーも噛んでるような気がします。
ま、ラジエター自体が目詰まりしてきれいに流れてないとかいう事もあるかもしれませんが、
ラジエター前面の推定80%程度を目隠ししてしまっているこのコンデンサーの存在はきっと大きいはずです・・・。
いずれにしろ、「要改善項目」リストの上位には来るべき問題です。