電言板 2002年12月 上期 Next Back Home
2002.12.4
●電気プレー
皆さん。車のバッテリーの調子は如何ですか?
寒くなると、上がっちゃうんですよね。
僕の車のバッテリーも弱くなっていたらしく、
買い物途中で上がっちゃいました。
しょうがないから、ブースターケーブル片手に、誰か来るのを待っていると、
ちと恐そうなおじさんがやって来ました。
「すみません。バッテリーが上がっちゃって、助けてもらえませんか?」
「あんだーぁ。面倒くせーなー。」
「ケーブルは持ってますから、ちょっとだけお願いできますか。」
「しゃーねーなーぁ。1回だけだぞ。」
「あっ、はい。助かります。」 (なんだ、いい人じゃないか)
「ほんじゃ、赤い方の金属部分を右手に持って、
黒い方は左。・・・ほれ、いくぞ。」
ハッと気が付くと、おじさんの車と、僕の両手が直結・・・
「ちょっと待って・・・。おじさぅんっげぇっ・・・」
・・・ビリッ
・
・・・バリッ
・
ビリバリッ ビリビリビリバリッ
・
・
・
「ちぇっ、もう逝っちまったのか? 最近の若いもんは、たるんでるな」
2002.12.6
●とある病院での会話
ここは、とある病院の待合室
トメさん(推定68才)と、花江さん(推定72才)の会話
「お花さん。調子はどうだね?」
「お陰様で、このところ凄く良いんだよ。」
「そう言えば、お恵さん。最近、姿が見えないね。」
「なんでも、調子悪くて来られないそうだよ。」
「早く元気になって、病院に通えるようになると
良いのにね。」
「ところで、ここんところ、お腹の調子が悪くてね。
どっか良い病院知らんかい?」
「そうだね。ここの先生じゃ治らんしね。
隣町の病院はどうかね?」
「あそこか。ほれ、あの病院。
今は意地悪なお美代さんが仕切ってるんだと。」
「あんれまー。それじゃ行けないね。」
「あの病院の先生、腕は良いんだけどね。」
「で、どうだね。そんなに調子が悪いんかね?」
「それが、メシが全然食えねえだよ。」
「もらった薬、ちゃんと飲んどる?」
「それが、ちゃんと全部飲んでるんだよ。」
「あんれまー、お花ちゃん。それが原因だよ。
あんなに沢山飲んだら、メシは食えんでしょ。」
「やっぱりそうかい。薬は控えめにしないとダメかい。」
「あらま、もうこんな時間。そろそろ次の病院に行かなくちゃ。
お竹さんが待ってる時間だわ。」
「あら、やだ。あたしも急がなくちゃ。お米さんが待ってるわ。」
「それじゃ、また明日2時頃にここで・・・」
「そうそう、お竹さんに会ったら、借りてた入れ歯
渡してほしいんだけど。」
「お花ちゃん、ダメだよ。 ちゃんとポリデントしてから返さなくちゃ。
まったく、最近の年寄りときたら・・・」
2002.12.9
●違反者講習
自動車免許証の書換更新に行ってきました。
日曜日の講習だったので、人の波でごった返していました。
申請の受付で並んでいると、交通安全協会の方が
「協会費の協力金として1,500円をお願いします。」と、
申請者に呼びかけていたけど、この不景気の時代、
協力する人は少ない様でした。
「これでは、世のため人のため日夜努力している交通安全協会さんが可哀想」
ということで、琥珀さんが交通安全協会の経営を心配して、
新たな経営戦略を考えました。
1.「違反者講習」受講代行事業
長くてかったるい違反者講習を、受講者に代わって聞くシステム。
代理受講料 1時間あたり 5,000円
2.安全祈願グッズの販売事業
違反者講習の講義で上映される交通事故映画で、
受講者に事故の恐怖を植え付けます。
更に、講師の講義の時間でも、狭くて暗い空間に詰め込んで、
延々と事故に対する恐怖心を植え付けます。
最後に、脅し文句として
「お守りや壷を帰りに買っていかないと、近い内に必ず事故を起こします。」
と脅しをかけます。
不安で一杯になった受講者は、高額なお守りや壷を仕方なく喜んで買い求めます。
安全祈願のお守り 1つ 3,000円
安全祈願永代供養の壷 1つ 100,000円
注:この商法は「霊感商法」にあたりますので、良い安全協会さんは
絶対にマネしないで下さい。
3.人気アイドル写真入りグッズ販売事業
一般に配布するテキスト以外に、人気アイドルやアニメキャラを採用した
テキスト本などのグッズを制作します。
ファンやマニアは、プレミアグッズとして我先に購入を求めます。
協会特製:オリジナルポスター 1枚 5,000円 (ミニスカポリス風)
協会特製:オリジナルカレンダー 1部 20,000円 (1万部限定販売)
協会特製:オリジナルテキスト 1冊 30,000円 (特製テレカ付き)
4.記念写真販売事業
講義室に入る前に、講師とツーショットの写真を勝手に撮ります。
受講終了後、出口付近に張り出し「来場記念」として強制的に買わせます。
なお、購入すると「違反時に刑が軽くなります」との
キャッチフレーズを忘れずに。
協会関係者の皆さん、これらの新しい事業を展開してはどうでしょうか?
採用した協会さんは、是非、琥珀さんまでご連絡下さい。
僕は違う協会で受講するから・・・。
2002.12.12
●カラオケ大会(前編)
「ねぇ、ねぇー。二次会さーカラオケ行かない? カラオケ」
「OK。いこいこ。」
「あのぉー、先輩。わたし、カラオケ行ったことないんです。」
「えっ。フユミ、今時カラオケ行ったことないの?」
「はい。是非、行きたいです。」
「楽しいわよ。早く、いこいこ。」
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それじゃ、今日のお題は・・・
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「こんな年の瀬だから、めーいっぱい暗くなるカラオケ大会」(パフ・パフ)
「先輩。何ですかそれ?」
「だから、今日のお題。誰が一番気持ちが沈む歌を唄えるか競うの。」
「1番、ユウナ。唄いまーす。・・・虎舞竜のロード」
♪何でもないようなことが幸せだったと思う♪
(うわぁー。いきなり彼女が死んじゃった歌だ・・・先輩達って・・・)
「2番、キヨミ。唄いまーす。・・・平井堅・・・大きなのっぽの古時計
♪今はもう動かないこの時計〜おじいさんと一緒に♪
(こっ、今度はおじいさんが死んじゃった歌・・・なんか気分悪くなってきた・・・)
「3番、アキホ。唄いまーす。・・・北島三郎・・・与作」
♪社長はクビを切る ヘイヘイホー ヘイヘイホー♪
(リストラの替え歌・・・そう言えば、クビになった金沢さんどうしてるかな?)
「4番、ユウナ。また、また唄いまーす。・・・虎舞竜・・・ロード」
♪何でもない夜のこと 2度とは戻らない夜ぅ〜♪・・・
(こういう人いるんだよね、同じ歌2回唄う人。それって反則技じゃない?)
「それじゃー、そろそろ、フユミも唄いなさい。」
「えっ、あのー、わたし暗い歌なんて知らないです。」
「ごちゃごちゃ言わないで、何でもいいから唄いなさい。先輩命令です。」
(先輩命令って言われても・・・)
「それじゃ、5番、フユミ。唄わせて頂きます。・・・中島みゆき・・・友情
♪悲しみばかり見えるから この目を潰すナイフがほしい♪
「さーてと。この歌が出ちゃっては、そろそろ帰ろうか。」
「友情も終わりね。フフッ。」
「バイバイ、フユミ。古時計にならないでね。」
先輩・・・なんで? どうして? 私、なんか悪いことしたの?
それに、カラオケって全然楽しくないし・・・。
あっ、いつもの社内イジメの続きか・・・フユミ・・・悲(涙)。
2002.12.14
●カラオケ大会(後編)
あーぁ、フユミ、またイジメられちゃった。
先輩達ってどうして、あんなに意地悪なのかな?
何でみんな仲良く、楽しく暮らせないのかな?
ショーウィンドーに、わたし写っている・・・(情けない姿してるな・・・)
涙、こぼれてる・・・(会社辞めちゃおうかな・・・)
白馬に乗った王子様・・・(そんな話しウソよね・・・)
懐かしい歌、聞こえる・・・(中島みゆきの歌だ・・・)
♪そんな時代もあったね、ときた〜 いつか笑える日が来るわ、とくりゃ〜♪
何だ、酔っぱらいか・・・(白い自転車に乗ってる・・・?)
あの人・・・中学校の時好きだった彼だ・・・(涙、見られたらヤダな)
「あれぇ、フユミちゃんじゃん。どうしたの?こんなとこで」・・・(あれ?涙)
「あはぁ、一人だったから、ちょっと寂しくなちゃって・・・」
「・・・誰かにイジメられた?」
「えっ、どうして・・・そんなこと聞くの?・・・」
「僕ね、分かるんだ。雰囲気で。自分がそうだったから・・・」
「・・・」
「ずっとね、イジメられてた。
でもね、その分、人の心の痛み分かるから、それだけ優しくなれるんだ。」
「・・・」
「本当はね。君のこと、中学校の時から好きだった。まさか逢えるとは思わなかった。」
「えっ、私も・・・」
「もう少し早く、君と出逢っていれば・・・」
沈黙 そして、見つめ合い、求め合う二人・・・
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「あなた。いつまで寝てるの?・・・早く起きなさい。」
「えっ、なんだ夢か。」・・・(哀愁漂う、でも、ちょっとだけいい夢だったな。)
「何か言った?」
「あはっ」
「どうせ、エッチな夢でも見てたんでしょ?」
「うっ・・・ご、ごめんなさい」・・・(さっそく、家庭内イジメか)
「ったく、何でもいいから、早くして。仕事に遅れるわよ。」
夢でもいいから、また逢いたいな・・・(今日も一日、頑張ろう・・・)
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