GS、戦術的考察〜INFINITE∞Review the Earth〜
パピリオ『・・・で、何なんでちゅか、ココは?』
つまーさ『ちょっととあるモノを見て思い立ったGS世界の考察です。(苦笑)』
パピリオ『・・・戦術的?』
つまーさ『英語は難しいですね♪』
パピリオ『はぁ・・・・・・。』
つまーさ『GS世界はご存知の通りサザエさん時間が採用されています。横島は永遠に高校生だし、バレンタインデーは何回も訪れるし、そのことについては登場人物自体も言及しています。』
パピリオ『ヨコシマがバレンタインの時、この世界の時間はどうなってるんだとか言ってまちたね。』
つまーさ『そして構造としても美神、横島、オキヌを中心としたドタバタとしながらも楽しい日常、変わらない日常を描いたものでありました。』
パピリオ『登場キャラは強くなっても、精神年齢は全く成長しなかったでちゅしね。』
つまーさ『変わらない日常、変わらない人間関係、そして決して死なない仲間達、これは某「永遠の世界」と取れなくもありません(苦笑)』
パピリオ『勘九郎とかメドーサとか死にまくってまちゅよ?』
つまーさ『彼らは(特に勘九郎)、変わらない日常、その楽しい日々を拒否し、変化を望みました。』
パピリオ『魔界を人間界に持って来たり、世界のバランスを崩そうとしてまちたからね。』
つまーさ『それは「永遠の世界」の住人には禁忌なことです。「永遠の世界」を否定すること、それは浩平くんと同じくその世界からの脱却を意味します。だから彼らはGS世界からいなくなりました。』
パピリオ『ちょっと待ってくだちゃい!あいつらその後復活してまちゅよ?』
つまーさ『いきなり本題を持ちこまないように。(笑) その説明は後述にて。(苦笑)』
パピリオ『・・・・でGSが永遠の世界だから何なんでちゅか?』
つまーさ『はい。当分はそのように「変わらない永遠の日常」であったGSに変化が生じます。その最初の兆候がおキヌちゃんの消失でありました。』
パピリオ『確かに一時期、話から外れまちゅね。』
つまーさ『これは「永遠の世界」を崩壊しかねない恐るべき事態でありました。しかしおキヌちゃんの人間への復活、そして除霊事務所への復活を果たすことによりこの危機はかろうじて回避されたのです。しかしそのひずみが後になって明確な形で顕在化します。』
パピリオ『?』
つまーさ『ご存知我らが魔族三人娘の登場です。彼女らは恐るべきことに「永遠の世界」であるはずのGS世界の登場人物であるにもかかわらず「残り一年の寿命」という本来ありえない設定を持ってきました。』
パピリオ『じゃあ、永遠の世界じゃないでちゅよ。』
つまーさ『その通りです。永遠に同じ時間が繰り返すだけだった時の進まないGS世界において「一年の寿命」などという設定は意味をなさないはずなのです。それが明確な意義を持ってルシオラが語り、横島がその事実を受け入れた時点でGS世界はもはや元の世界とは異なるモノになっていました。これはよく考えると必然とも言えます。なぜなら永遠に変わらない日常においてルシオラというキャラクターは明らかにイレギュラーなものであり、そのルシオラが横島と深い絆を結ぶというのは「変わらない日常」、「変わらない人間関係」である「永遠の世界」の否定を意味するからです。』
パピリオ『う〜ん・・・。「仁義なき戦い」あたりで別の世界になっていたということでちゅか?』
つまーさ『そうです。これはGS世界そのものが「永遠の世界」から脱却したと解釈してよいでしょう。つまり元のGS世界は「永遠の世界」に含まれていたということです。しかし永遠を否定する世界設定が登場し、ルシオラと横島の絆が強まった時点でこのGS世界は現実と同じ、すなわち時が流れれば、人も変わり、仲間も死ぬ、そういう世界になったということです。』
パピリオ『一瞬が永遠だった絶対客観空間からゲートキーパーで脱出したのでちゅね。(苦笑)』
つまーさ『誰もわからないゼノギーネタはやめてください(苦笑)。・・・・で以前私は「ワン・フロム・ザ・ハートで横島と結ばれて消滅した方がルシオラにとってよっぽど幸せだったじゃないか」という趣旨の発言をしましたが、これは世界観としても矛盾のないことだったのです。この時点でルシオラが消滅してしまうというのは「永遠の世界」から脱却したGS世界においては何ら不自然なことではありませんでした。また感情的にもここでそうなってたら、そこまで私は怒らなかったでしょう。「起こらないから奇跡って言うんですよ。・・・私と過ごしたこと後悔してませんか?」って感じでとあるバニラ好きの方のバッドエンドみたいなものなんだと諦められますし。(ダメ)』
パピリオ『そんなこという人間、嫌いでちゅ。(苦笑)』
つまーさ『はい。(苦笑) ・・・・ところがまたもや劇的な事件が起こります。ドクターカオスによる「寿命問題解決事件」です。南極から帰ってきて何だかわけわからんうちにルシオラ達の「一年の寿命」設定はあっさり無に帰してしまします。そして彼女達が仲間になり、変わらない幸せな日常を送り始めた時点で再びGS世界は「永遠の世界」に連れ戻されてしまったのです。これは横島とルシオラが深い絆で結ばれ、横島あるいはルシオラがそんな幸せな日常が永遠に続くことを強く願ったために「永遠の世界」に再び連れ戻されたということです。ルシオラの「私達、十分時間はあるんだから」ってセリフがかの有名な「永遠の盟約」というヤツですね(苦笑)。そしてその後「永遠の世界」としての世界観を守るようにルシオラと横島の関係はプラトニックなものとして進むことはありませんでした。』
パピリオ『東京タワー・・・。』
つまーさ『それぐらいは許してあげてください(苦笑)。・・・でGS世界が「永遠の世界」に回帰した以上、そこは決して時間が進まなければ人々が変わることもない、仲間も死ぬことはなく、幸せな日常を繰り返さねばならないはずなのです。ところがその後、恐るべき事態が生じることになるのです。』
パピリオ『元凶の源、「ジャッジメントデイ」でちゅね。』
つまーさ『はい。「疑惑の影!」の世界は宇宙の卵の中の世界ということになってアシュ様との戦いが始まるわけですが、ご存知、その7においてありえない事態が発生します。ルシオラの死です。これは「永遠の世界」に回帰したはずのGS世界にとってあってはならない、大いなる矛盾を意味するものです。「永遠の世界」では大切な人との終わりなんてこないはずなんです。何せ永遠なんだから。』
パピリオ『う〜ん、GS世界がまた「永遠の世界」から脱却しただけなんじゃないでちゅか?』
つまーさ『それはありえません。魔族三人娘寿命問題のような世界観を覆す新設定が一切登場してないからです。ですからジャッジメントデイを含むそれ以後の内容はGS世界ではない、ということができます。アシュ様が過去のヤラレキャラを総復活させたのがその何よりの証拠です。彼らは「永遠の世界」の掟、変わらない日常を拒否し、変化を望んで「永遠の世界」を放逐された者達です。それらが再び登場するということはそこは既にGS世界ではない。つまりジャッジメントデイ以後の話は「永遠の世界」にあるGS世界ではない外の世界、異世界ということになるのです。』
パピリオ『だんだんわけがわからなくなってきまちたね。(苦笑)』
つまーさ『したがって、真のGS世界、あの漫画における真実は「疑惑の影!」の方の世界であったと結論できます。ジャッジメントデイでは宇宙の卵の中の世界などと言われてますが、元々のGS世界はその「中」のほうなのです。「外の世界」の話がジャッジメントデイであり、宇宙の卵こそが「永遠の世界」への入り口であり、その中の世界である「疑惑の影」こそが今までのGS世界であったと言えるのです。アシュタロスは「永遠の世界」の「変わらない日常」を最も強く拒否していたキャラクターです。ですからそいつが「永遠の世界」から放逐されたのは至極当然と言えるでしょう。GS世界においてアシュは南極決戦で間違い無く滅んでいたのです。』
パピリオ『じゃあベスパちゃんが生き返ったのは・・・?』
つまーさ『無論、外の世界での話です。(苦笑) 中でどうなっているかはわかりません。外の世界に横島とかもいますが、あれはパラレルワールドに別の存在として存在してるってだけで、「永遠の世界」から放逐されたわけではありません。』
パピリオ『結局言いたいことがさっぱりわかりまちぇん。』
つまーさ『要するに「疑惑の影!」のほうが元の世界でルシオラは死んでなんかいないってことです。だれがなんと言おうとそう解釈することに決めました(苦笑)。例えバカ椎名が反論したところで聞く耳持ちません(笑)。GS世界は既にアイツのものではありません(苦笑)』
パピリオ『でもジャッジメントデイ終わった後、ルシオラちゃんいないまま「永遠の世界」に戻ってるような気がしまちゅが・・・』
つまーさ『それはパピの気のせいです(笑)。きっとどこかで誰かが死んでいることでしょう(笑)。』
パピリオ『こんなオチでいいんでちゅか・・・・。』
つまーさ『(苦笑)・・・では最後に「疑惑の影!」において芦優太郎のキスを許した美神は「永遠の世界」における「変わらない日常」を否定したと考えて間違いないでしょう。彼女の存在が希薄になるのはそのためです(笑)。彼らのドタバタしながらも楽しい日常において芦などというイレギュラーキャラクターとの恋愛などあってはならないものです。従って美神はGS世界すなわち「永遠の世界」から放逐されました。つまり芦がアシュタロスだったわけではなく、芦が近づくことを許した美神はその時点で「永遠の世界」から外の世界に放逐されアシュタロスと対峙することになったのです。ベスパが再登場するあたりから「外の世界」と「中の世界」が入れ替わり描かれていると解釈すればよいでしょう。』
パピリオ『でも美神がはじめから芦なんていうふざけたヤツなんていなかったとか言ってまちゅよ?』
つまーさ『だからそう認識した時点で美神は「永遠の世界」への回帰を完全に閉ざしたのです。アシュタロスも「永遠の世界」を宇宙の卵の中に自分が作ったとか認識してる時点で閉ざしてるし、さらにコスモプロセッサの破壊によりそれは完璧なモノになりました。』
パピリオ『じゃあ、元の世界にはもう美神はいないんでちゅか?』
つまーさ『いえ、「永遠の世界」において変わらない楽しい日常に変化があってはいけません。某永遠の世界に瑞佳らしき少女が創造されるように、美神という存在は補完されることでしょう(苦笑)。芦は放逐されるかも知れませんが。』
パピリオ『なんか凄いご都合主義でちゅね・・・・。』
つまーさ『そこは「永遠の世界」ですから(笑)。お話の中でくらいハッピーエンドがみたいじゃないですか(苦笑)』
パピリオ『・・・・・おい。』
つまーさ『はい?』
パピリオ『完全に普通のGS読者をないがしろにしてまちゅよ、コレ。(怒)』
つまーさ『そ、そんなことはないですよ(汗)』
パピリオ『絶対に理解できないと思いまちゅ。』
つまーさ『ふぁいと、だよ(爆)』
パピリオ『・・・・・・・眷属!!!』
つまーさ『で、ではこの辺で!!』