ガンダムの謎
最近20周年記念ってことでガンダム本が湯水のようにでまくってますね。それは全くもって喜ばしい事なのですが、設定が何か本によって違うのはやめて欲しいですね。ちゃんと統一してよ。それと初代ばっかでてZZが全然出ないのは何故?データコレクションくらいしかないじゃん。プルツー計画出せよ!
(無理) ・・・いやホント本によって言ってる事違うんだって。
Zガンダムフィルムブックパート2について
まず始めにびびったのはキュベレイの設定。
<・・・MAサイズを要求するシステムをMS大に収納し、ミノフスキークラフトが試験的に搭載されている。>
っておい待て!!!そんな設定初耳だぞ!!どっから沸いてきたんだ?ミノフスキークラフトをMSクラスに小型化できる技術が確立したのはクシィガンダムの時代、閃光のハサウェイなんだからUC100以後でしょ。大体なんで宇宙で使うキュベレイにクラフト付けんだよ?
さらに謎の説明は続く・・・
<キュベレイの開閉する肩部バインダーには限定的ながらミノフスキークラフトが搭載されていたと考えられる。(中略)この結果、キュベレイは装備されてるスラスター出力以上の機動力を獲得し、ジ・0、Zガンダム等の怪物的出力を持つMSと対等以上の機体性能を発揮した。>
えーと何いってるかさっぱりなんですけど。クラフトはミノフスキー粒子の立方格子上に乗っかって地上で浮遊するための技術でしょ。宇宙じゃ使わんし、スラスターの機動力の助けになんかならんぜよ。ミノフスキードライブと勘違いしてない?これは推力に使えるけどさ。Vの時代の技術だから有り得ないね。大体キュベレイにミノフスキークラフト付いてたら、ほとんど同じキュベレイMKUが地球でドダイ(系)に乗ってツーと戦ってたのはなんでなの?浮けんだろ?後謎なのはジ・0もZもそんな怪物的出力持ってないんですけど。ジ・0にいたっては1840kWしかないよ?キュベレイと20kWしか変わんない・・・。Zだって2020kWだし。それともスラスターの推力のこと言ってんのかな?それなら確かに差は大きいけど、推力って言えよ。スペックはそう書いてんだから。同じ本の中で統一せんでどうするよ?
あと思いだせんのは
<ハマーンの本音 (中略)なぜなら彼女は、次回作ZZの中で、『ザビ家につくし宇宙で死んでいった姉と自分は違う。新しい血の力によってザビ家を操り、宇宙に君臨してみせる』という本音を吐露しているのだ。>
こんなこと言ってたっけ?まるで記憶がないんですけど。どこで言ったのかだれか教えて。ハマーン様の姉がドズルを慕ってたってのはどっかで聞いた設定なんだけどなあ。
エゥーゴの正式名称について
ご存知反地球連邦組織エゥーゴ。それは略称ってことは有名ですね。英語だとA.E.U.Gと書くのですが、その正式名称も、ものによって言ってることがちがうんですよ。たいていの本はAnti Earth Union Governmentってなってるんですが、事もあろうかかなり信憑性の高いはずの「Zガンダムスペシャル」ってCDの解説文にAnti Earth Union Groupだって書いてるのです。ってグループ?カッコ悪い・・・。一応それなりにしっかりした組織がグループではアレなのでやはりGovernmentなのでせうか?謎は残る・・・。
サイコミュの正式名称について
これなんかもっと本によってバラバラ。MSサーガ等はサイコ・コミュニケーター(精神伝達)だし、サイコ・コミュニケーションなんてのもあるし、ひどいのになると(Zフィルムブック2)サイキック・コミュニケーターともう目茶苦茶。それにしてもサイキックはないだろ、サイキックは。ニュータイプは超能力者じゃないでしょーが、全く。
そういえばVにもサイキッカーとかわけわからん連中がいたな。エンジェルハイロゥに。
エルピー=プルの名の由来について
ご存知ぷるぷるぷるぷるーーのエルピー=プルちゃんですがこの名はもちろん富野監督が命名したものです。だからその名の由来は真実1つなはずなのに、また例によって本により言ってることが異なります。「レモン・ピープル」って雑誌名からきてるってのもあれば、エルドラド・ピープル(黄金郷の民)の略でニュータイプの繁栄を願って付けられたらしいとか(空想美少女読本より)、はたまた監督が本を見てるとかわいい妖精の一族についての記述があり、それをそのまま名前にした、つまりエルの一族(ピープル)というわけだ(別冊アニメディア 機動戦士ガンダムZZより)とか、なんでこんなに説があるの?勝手に考えてない?
俺の力をみんなに貸すぞー現象について
ご存知ガンダムはリアルロボット物として脚光を浴びた作品であり、ミノフスキー粒子という仮想粒子の存在を仮定すると、極めてリアリティが強調されており、そのリアリズムには岸辺露伴も大喜びであります(?)。しかし困ったことに作中にはこの世界観にそぐわない現象が多々おきています。いわゆるニュータイプな皆さんがキレると発生する謎のオーラです。この謎オーラはニュータイプな方々の周りで発光したり、MSを包んであらゆる攻撃を無効化したり、ビームサーベルを太く、長くしたり、ハイメガキャノンの出力を上げたり、敵のビームをはね返したり、さらには小惑星の軌道を変えたりともうやりたり放題です。ニュータイプな方達は別にZ戦士でも何でもないので、こういった現象はちょっとリアルとは程遠い、つうかはっきり言ってダメダメです。元々富野氏はこういったオーラが大好きらしく、ダンバインでは言わずもがな全てがオーラ力で成り立ってますし、ブレンパワードではチャクラと名称は異なりますがやってることは全く一緒です。ではガンダムにおいて、これら謎オーラは一体何なのか?というかミノフスキー物理学で説明できるのかって問題に突き当たらざるをえないのです(強引)。アレはオーラバリアだ、とかATフィールドだ、とか竜闘気だ、とか小宇宙だ、とかただのオカルトだとか言ってしまっては元も子もないのですよ、旦那(謎)。かといって「起きる可能性が少しでもあるから奇跡っていうんですよ」とか言ってごまかせなくもないのですが、残念ながらガンダムは小さな奇跡の物語でも何でもないので、やっぱり設定から説明しなければならないわけです(前フリ長い)。
そこで有名なカミーユ君の「俺の力をみんなに貸すぞー現象」ですが、まぁ死者の方達が現れてわけわからないことをうだうだ言ってるのは主人公の妄想ということで置いといて(笑)、物理的な現象としてビームサーベルの肥大化、バリアの形成が挙げられます。何でこんなことが起こるのか?有名なガンダムセンチュリーに興味深い記述があります。「ミノフスキー通信とは、ニュータイプの感応波がミノフスキー粒子の立方格子を振動させ、その振動波が伝播する性質を応用したものである。」さらに他の本にも、サイコミュ制御のMSのコクピット周辺においてミノフスキー粒子が不可解な挙動を示す、とあります。要するにニュータイプが継続的な緊張状態で発すると言われている感応波(サイコウェーブ)はミノフスキー粒子に作用する、よってニュータイプはミノフスキー粒子の挙動をコントロールできるということになります。もちろんこれはサイコミュによって感応波が増幅されてるからに他なりません。これにより数々の謎オーラ現象が説明できます。まずMSの周りを包み、あらゆる攻撃を防ぎ発光を伴うバリアはまぎれもないIフィールドです。Iフィールドとは高密度のミノフスキー粒子の立方格子フィールドであり普通は発光を伴いませんし、ビーム以外の実体弾を防ぐこともできません。ところが「ムーンクライシス」のアウーラや「ガイアギア」や「∀」には視認でき、実体弾も防ぐことが可能な、一部メガ粒子化するほど強力なIフィールド・バリアーが存在します。メガ粒子砲を見ればわかる通り、ミノフスキー粒子が縮退して発生するメガ粒子は発光を伴いますし、その運動エネルギーは容易に実体に作用します。またメガ粒子とまでいかなくても高エネルギー状態のミノフスキー粒子はビームサーベルに利用されるように熱、光エネルギーで物質を切断することが可能ですし、展開すればビームシールドとなり、ビーム、実体弾などあらゆる攻撃を防ぎます。つまりアウーラなどの強力なIフィールドは機能的には「クロスボーンガンダム」のマザーバンガードが機体全面にビームシールドを張れるのと同じであり、謎オーラバリアはこれのMS版と考えることができます。ニュータイプの感応波はミノフスキー粒子の立方格子を振動させる。振動はエネルギーを伴うので、ミノフスキー粒子が高エネルギー状態となりMSの周囲を包むことで謎バリアは形成されるのです。
その他の現象も同じことです。ビームサーベルの肥大化もハイメガキャノンの出力アップもミノフスキー粒子の挙動のコントロールの一例ですし、ビームはね返し(byマシュマー)もリフレクターインコムのような局所的なIフィールドにより偏向をコントロールしたにすぎません。最大の問題のアクシズ軌道変えですが、これもミノフスキークラフトの大規模な物と考えれば簡単に説明がつきます。地球の大気圏の電離層はプラズマで満ちています。そしてミノフスキー粒子はプラズマに反発力を有するという特徴があります。このプラズマへの斥力を重力と反対方向に働かせて浮遊するのがミノフスキークラフトの原理です。つまりアクシズと大気圏の間にミノフスキー粒子の共鳴力場を発生させることでアクシズを反発させ軌道を変更したのです。つまりνガンダムは伊達じゃないってこととは何の関係もないわけです(苦笑)。無論これは非常に高機能なサイコミュであるサイコフレームが感応波を著しく増幅したからに他ならず、アムロ君のニュータイプ能力の高さはあまり関係ありません。体の周りにオーラできないしね。
基本的にこれらの現象はニュータイプがサイコミュ搭載MSに乗って感応波が増幅されることではじめて起こるものなのですが、唯一例外があります。それが最強のニュータイプと言われているジュドー君です。彼はこともあろうか「リィナの血」で生身にもかかわらず、ハマーン様の撃った銃弾を謎オーラによりはね返しているのです。いかに妹が傷つきマジ切れだったとは言え、生身で銃弾をはね返すコイツはほとんどZ戦士の仲間入りですね(苦笑)。他の方々も体の周囲が謎オーラで発光してましたが、あれも高エネルギー状態のミノフスキー粒子、もしくはメガ粒子なので、むやみに触ろうとすると火傷するんでしょうね(苦笑)。恐ろしや、恐ろしや。体を使うことにかけてはニュータイプも普通の人間も同じとかどっかのなり損ないのニュータイプが言ってましたが、全くの嘘っぱちですね。ヤツらは体の周りにバリア張れるんですから。こんなヤツら、Gガン連中じゃなきゃ太刀打ちできませんね。