PLETWO in U.C.0099 <アナザーワン・ムーンクライシス> |
||||
第一話「目覚め」 |
(寒い・・・。頭痛がする・・・。この不快感・・なんだ・・?どう・・・したんだ私は・・一体・・?) 『お目覚めになりましたか?』 『・・・・・・・・』 『はい。ここはサイド3のコロニー、旧ジオン公国領区です。あ、紹介が遅れました。私はサイデイと申します。』 『サイド3?ジ・・・オン・・・。』 『着る物はこちらに用意してあります。準備が整ったらお呼び下さい。・・では失礼いたします。』 『・・・着る物?』 『もうよろしいですか?ではこちらへ。』 『今・・・宇宙世紀何年だ?ネオジオンはどうなった?』 『0099年です。0088年の第一次ネオジオン抗争はネオジオンの敗北で幕を閉じました。』 『0099年!!?・・・11年・・。そう・・・。 ・・・?まるで第二次があるような物言いだな。』 『はい、ございます。0093年シャア閣下によって新生ネオジオンが再建されました。アクシズを地球に落とし 『シャア・・・。赤い彗星か・・。グリプス戦役を生き延びていたのか。そうだったな。』 『・・・・・。』 『それで・・お前は何者なんだ?ネオジオンの者か?』 『それは・・・すぐにおわかり頂けますよ。今向かってる所にいる、ある方にお会い頂ければ。』 『そういうことか・・。』 『ここでコールドスリープされたのではありません。詳しい事は後程・・・。』 『ご苦労様、サイデイ。・・・こんにちはプルツー、はじめまして・・かな?』 (ミネバ・・・ザビ?確かにこの感じ・・・!だがコア3で会った時の不自然さは感じられない・・。あの時のミネバ 『紹介いたします。メイファ=ギルボード様です。』 『・・・・・・・!?』 『サイデイ。プルツーはもう分かってるみたいよ。ね、プルツー?』 『はっ・・・。しかし・・。』 『問題があるみたいだな。言わなくてもいい。』 『いえ、言いましょう。この方は・・・ザビ家の血を受け継ぐ方です。・・・あなたと同じく。』 『!!?』 『プルツー。私達ネオジオンはあまりに弱体化してしまったの。テロリストの力さえ借りなければならないほどに。 『私は・・・』 『私からもお願いします。ザビ家による真なるネオジオンの統治はグレミー様の悲願でもあります。』 『グレミー・・・。』 『プルツー?どうしたの?』 『そうだね・・・。グレミー、きっと・・喜ぶよね。私はグレミーを助けられなかった・・。いや助けなかったんだ。 『それじゃあ・・・!』 『協力してくださるのですね!!?』 『ああ。』 『ありがとう!これで・・希望がみえてきたわ。ヌーベルエゥーゴと共同して例の作戦を実行に移す時がついに来 『ヌーベルエゥーゴ?』 『グリプス戦役のエゥーゴとは全く関係のない組織よ。MSテロを実行できる数少ないテロ集団なの。』 『あのようなテロリスト連中と共同作戦をとるなど・・・私は今でも反対です。』 『・・戦力が整わない今は・・信じるしかない・・わ。』 『・・・・・・・』 『そうそうプルツー、・・お礼というわけじゃないけど紹介したい子がいるの。』 『お久し振りですね、ツー姉様♪』 『プルフォウ!!?どうしてここに?それに見たところ私と同じで・・・。』 『私は自らの希望でコールドスリープしていました。他の皆も・・。私達もメイファ様に協力しているんです。』 『そう・・だったんだ・・。でもなんでコールドスリープを?』 『それは・・ネオジオンは御覧の通り、以前に比べてはるかに縮小しています。メイファ様の偽造の戸籍を作る 『それに?』 『メイファ様のしようとなさってることはグレミー様の望み。だからグレミー様のためにも、結実させてみせます!』 『そうだな・・』 『さて・・と!いつまでもここにいるわけにはいかないから、そろそろ出発しましょう。』 『では、これから地球のゼブラ基地にむかいます。外に車を用意しております。どうぞこちらへ・・・。』 (でも・・・何だろう、この感じ・・。何か大切なことを忘れてる気がする。空白の11年・・、私はずっとコールドスリー
特に抵抗もなく、プルツー達は地球の北極に位置するゼブラ基地へと一路向かって行った。ヌーベルエゥーゴ |
|
|
|