第二話『発端』 |
『大気圏突入まで後10分です。・・・・プルツー様?』 『え?・・ああ、わかってる。地球か・・・。』 『これから行くところは極地方だから、初めてのプルツーには辛いかもね。覚悟しとくよーに♪』 『了解、メイファ様。』 『もう!メイファでいいって言ってるでしょ!』 『はっはっは、メイファ様もアクシズ育ちなのですからツー様のご心配をなさってる場合ではありませんぞ。』 『私はこれで3度目なんですからね。嫌でも慣れるわ。』 (もうすぐ地球か・・・。前目覚めた時は地球、今回はコロニー、・・・?) 『なに?』 『・・・私はなんでコールドスリープされていたんだ?いつから?どこで?』 『それは・・・・わからないわ。』 『!!?どういうことだ?』 『実を言うとコールドスリープ処理を施したのは私達ネオジオンじゃないの。そもそもあなたはヌーベルエゥーゴ 『ヌーベルエゥーゴが私を?なんで?聞かなかったのか?』 『タウ=リンは・・・あなたの乗っていた定期船に事故があって宇宙を漂流している所を発見したと言ってたの。』 『フー・・ン。その事故があったのはいつなんだ?』 『さあ・・?聞いてないから・・。そういえば疑問にも思わなかったわ。』 『・・・・・・じゃあなんで連中は私をコールドスリープにした?』 『プルフォウ達もコールドスリープさせてるんだからその方が都合がいいだろう?って。』 『そう・・・。』 『間もなく大気圏に入ります。』 (くっ・・重力か・・・いやな感覚だ・・・・。慣れるものじゃないな。) 『見てプルツー、地球が真っ赤に見える・・。』 『燃えているみたいだ・・・。』 それから約15分後、船は北極のヌーベルエゥーゴの基地「ゼブラ」に到着していた。 『長旅ごくろうさま。こっちの準備はあらかた片付いてるぜ。あとは待つだけだ。』 (こいつが・・・タウ=リン。プレッシャーを感じる・・。危険だな。) 『タウ=リン!!無礼だぞ!』 『フン・・・。そうカリカリすんなって。作戦内容は把握しているな?今から大統領機をミサイルで攻撃する。月で 『護衛機の数は?ミサイルで確実に大統領機を撃墜できるのか?』 『この作戦は成功しようが失敗しようがたいした問題じゃないのさ。ようは連中をひっかき回せやいいわけだか 『・・・・・・・・』 『さて・・・と、そろそろ頃合いだ。派手に花火をあげるとするか。あんたらはここで見物でもしてな。』 『ではタウ=リンのお手並みを拝見させてもらうとするか。』 『そうね・・・・。』 『しかしメイファ様、本当にあやつのような得体の知れない男に任せてよろしいのですか。』 『このような作戦は私達ネオジオンよりもテロリストの得意とするところでしょう。今は・・・彼らのすることを見て -『大統領機捕捉!!状況を開始する。ミサイル発射準備!ホーミングは発射管1、2番ハンズフリー、3番アン
同時刻、大統領機無線 -『なに!?ミサイル攻撃だと!!?どこからだ!?』 -『わかりません!!北の方角から・・・うわぁ!!』 -『隊長機やられました!!』 -『至急救援を要請しろ!!』 -『もうしています!上空護衛中のベクトラ所属の2機が今大気圏突入してこちらに向かっています!!』 -『ミサイル第二波、来ます!!』 『大統領機を確認!』 -『ミサイルの第二陣が来ている!何とかしてくれ!!』 『空軍機は?』 -『被弾して帰投した。』 『准尉、ミサイルは思考型かもしれん。俺が進路を横切る。こちらについてこないのを撃墜しろ!』 『了解!』
北極基地「ゼブラ」 -『ミサイル墜とされました。』 『ちっ。かまわんヴォルテールを出せ。クソ虫供にはいい目くらましだ。』 『あれがヴォルテール・・・。何の意思も感じられない。サイココントロールシステムでもない・・。無人機!?もう -『もうすぐ目標はダブリン上空になります。』 (ダブリン!!私がサイコガンダムmkUで・・・。コロニーの落ちてきた街・・そう・・あそこにいるの・・。わかる・・
それから約10分たった後・・・ ー『ヴォルテール、やられました!』 『フン!作戦、終了・・だな。まあいい。もうじきだ・・・。クソ虫連中に一泡ふかせるのはな!!』 宇宙世紀0099年7月12日、月は何も知らずただ優しき光をたたえるのみである。 |
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