0系の歴史は、使途の分離や編成の延長・短縮、延伸に伴う食堂車組み込みなど、非常に複雑な組み換えの歴史でもあります。ここでは0系の編成について解説していきます。車両形式の横にある下付きの数字は番台の百の位を現しています。
開業時は「ひかり」「こだま」共に共通編成となっており、列車の車両は同一のメーカーで編成され、メーカー別に編成記号がついていました。Nは日本車輌、Rは川崎車輌、Sは近畿車輌、Kは汽車会社、Hは日立車輌となっていました。1次、2次車で構成され、各メーカーを合わせて合計30本が製造されました。翌年さらに3次車10本が追加投入されました。
編成記号 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
メーカー別 | 21 | 26 | 25 | 262 | 35 | 262 | 15 | 16 | 35 | 26 | 25 | 22 |
「こだま」の一等車の利用が芳しくない半面、二等車は盛況だったため、オール二等車の12両編成を製造して、既存の編成から一等車を1両入れ替える形をとって、「こだま」用の12両編成を組成しました。4次車・5次車で一等車を持たない10編成を10本新製し、既存の3次車10本と一等車のユニットの片側を入れ替える形をとりました。これにより、「ひかり」が30本、「こだま」が20本の編成に分離されました。
編成記号 | 1号車 | 2号車 | 3号車 | 4号車 | 5号車 | 6号車 | 7号車 | 8号車 | 9号車 | 10号車 | 11号車 | 12号車 |
正規編成 | 21 | 26 | 25 | 262 | 35 | 262 | 252 | 16 | 35 | 26 | 25 | 22 |
変則編成 | 21 | 26 | 25 | 262 | 35 | 262 | 15 | 264 | 35 | 26 | 25 | 22 |
この後、0系は「こだま」正規編成が増備されていきます。