破竹会通信VOl.15
発 行:破竹会世話人会
発行日:2009. 1. 1
=鈴木聡行代表挨拶=
破竹会の皆様、あけましておめでとうございます。大変ご無沙汰いたしておりますが、皆様には穏やかで健やかに2009年平成21年うし年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。
さて、昨年は、世界の経済がサブプライムローン問題を発端に一気に破れ、世界連鎖の経済不安が襲ってきました。日本においてもその余波を受け、社会全体が経済、政治の世界を中心に非常に不安定感が出ています。このような中、またまた福田さんが首相を投げ出し、KY(漢字読めない)麻生さんが総理総裁という念願を叶えましたが、即解散と思いきや景気対策と言いつつ居残るも、年末の雇用情勢の急激な悪化や、中小企業の資金繰りの厳しさに対して、何の具体策もできないままに、新年を迎えることとなりました。2月1日には(12月21日時点)、総額二兆円を定額給付金として国民に配ることにしたようですが、国民が納得していない血税の使い方に疑問を持ってしまうのは、私だけではないと思います。日本国の先行きを真剣に考え、国民生活の「安心・安全」を守るために、雇用や医療などのために出来るだけ有効に使っていただきたいと思ってしまいます。ずさんな年金管理や後期高齢者医療制度の問題、理解の得られない裁判員制度の開始、心配な新型インフルエンザ、不透明なレセプトオンライン化、そして、0.4%引き上げとは言え変わらぬ低い歯科診療報酬、加えて解決しない社会保険審査など私たち歯科開業医も、日常診療や生活に関連する沢山の問題を抱えています。幸い、次年度予算編成の基本方針案のうち、財政規律の象徴である社会保障費の伸びの2200億円抑制の一時凍結となりそうです。この一時凍結が、歯科界に、どの様な形で現れて来るかは判りませんが、疲弊した雰囲気の払拭に繋がってくれることを願って止みません。どちらにしましても、歯科と言う職業を選択した我々は、歯を食いしばって地域住民の健康を一義に考え、歯科の重要性に対する国民的再認知を期待して、粛々と地域歯科保健医療に取り組むしかありませんよね。
早いもので歯科医師になって四半世紀が過ぎ、必要十分なおじさんおばさん歯科医師になることが出来ましたが、同級生の繋がりや思い出は珠玉の光を湛える強固なものに変化してきました。タイムスリップを楽しみ、阿吽の呼吸を味わっていただくために、卒後25周年記念破竹会総会及び懇親会を開催します。是非沢山の皆様にご出席をいただきたくお願い申し上げます。メタボでも、薄毛でも、しわくちゃでも、満面の笑みと優しい眼差しを持つ同級生の会、破竹会でお会いしましょう!
【世話人会代表 鈴木聡行】
=世話人会会務報告=
=第11回破竹会勉強会報告=
去る2008年6月15日に日曜日の早朝から破竹会第11回の勉強会を開催致しました。 今回は「歯科用コーンビームCTを使ってみて」と題して八千代市開業の中澤 正博先生に講師をお願いしました。
CT画面で見せられた下顎水平埋伏歯に下顎管が圧迫されてイカの薫製のような8の字型に変形している像は衝撃的でした。 パンラマやデンタルでは到底得られない情報量の多さに驚きました。
抄録「歯科用CT(3DX-FPD)を使ってみて」
CTは1970年代初頭、医科で開発された。近年著しい進化を遂げ、ヘリカルCTさらには、マルチスライスCTが現在活躍している。
しかし、歯科のX線診断に使うには、ミクロンレベルでの情報を必要とするので、残念ながら医科の最先端CTといえども満足のいく画像は得られない。
このように医科用CTでは解決できない問題を高い次元で満足でき歯科臨床に多くに情報を提供できるのが歯科用CTです。
歯科用CTとは、コーンビーム方式のスキャンを行うことで、短時間のX線照射により撮影を行いため、ゆがみの少ない、繊細な画像を自由な断面で観察することができます。
1997年歯科用CTの開発者、日本大学の新井嘉則先生による実験機が完成しました。技術移転を受けたモリタ製作所から臨床第一号機として 3DX multi image micro CT が稼動を開始したのが2002年のことです。
その後、新技術FPD(フラットパネルディテクタ)の開発により2005年には第2世代の歯科用CTも出現し、より低被爆、高解像度になってきています。
歯科用CTは歯科疾患の診断に際して各分野で活躍できる多くの情報量を持っていますが、インプラント治療に際してはシミュレーションソフトやサージカルガイドの進化に伴い、より安全かつ正確な治療を患者さんに提供できる時代になってきています。
すなわち、歯科用CTは診断機器からより繊細な治療を進めていくための治療機器へと進化してきています。今後の発展が楽しみな時代に入ってきていると思います。
【中澤 正博】
=平成20・21年度分会費納入のお願い=
平成20・21年度の2年分の会費6,000円を同封の郵便為替にて4月末までにお振込をお願い致します。前回までの未納分につきましては今期会費と未納会費分の合計金額を同封の振込用紙に記載しておりますのでご確認ください。
ご不明の点がございましたら渡邉武之までご連絡ください。
納入方法 : 郵便為替
口座番号 : 00180−9−21946
加入者名 : 破竹会
振込額 : 6,000円 (振り込み手数料は各自御負担ください)
※なお、各銀行から「郵貯銀行」への振込が可能となりましたが、『郵便為替』への振込はできませんのでご注意を!
【会計 渡邉武之】
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=破竹会25周年記念総会・懇親会=
皆様新年あけましておめでとうございます。すでにご案内のとおり本年11月22日に卒業25周年の同窓会を予定しております。会場、日時は下記のようになっておりますが、25周年の企画として皆様に協力頂きたいことがあります。それは各自の大学時代と最近の写真等(絵、思い出の物、家族の写真等も可)を一枚づつ提供ください。期限、方法につきましては後日案内させて頂きますが、それらでCDの記念誌を作りたいと考えておりますので、宜しく準備のほどお願いいたします。
楽しい1日が送れますように宜しくお願いします。
記
破竹会25周年記念総会
日時:平成21年11月22日(日)
総 会 午後5時〜午後5時15分
記念講演 午後5時15分〜午後6時
懇 親 会 午後6時〜午後9時
場所:ホテルセンチュリーサザンタワー21階 パークルーム
東京都渋谷区代々木2−2−1 TEL:03−5354−0111
会費:10.000円
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【25周年記念事業担当:平井基之・丸島 徹】
=訃報=
平成19年11月16日 杉田耕一君の御尊父ご逝去
平成20年 5月31日 山 満君の御尊父ご逝去
ご逝去された方々に心よりご冥福をお祈りすると共に、ここにご報告いたします。