Vol.23
発 行:破竹会世話人会
発行日:2013. 1.23
=鈴木聡行代表挨拶=
破竹会の皆さん、明けましておめでとうございます。穏やかに健やかに希望多き新年をお迎えになられたこととお歓び申し上げます。
一方では、震災や原発、豪雪や厳寒に翻弄されている同級生に心よりお見舞いを申し上げます。人生の日向と陰を認識した生き方が必要ですね。昨年は、渡邊武之君の「偲ぶ会」「一周忌」が執り行われ、多くの同級生や関係者が彼の実直で温厚な人柄を偲び、ご家族の深い愛情を肌で感じ、人の運命を受容する覚悟を強くしました。
そして、世話人会の中では「会える時に会おう」を合言葉に(私だけかもしれませんが)4年ぶりに「破竹会勉強会」を開催しました。(詳細別記)久しぶりの同級生に会え、中島君、小枝君の頼もしさに感激をしました。
世間の昨年の締めくくりは、何と師走選挙からのぉ政権交代。政治家の良心として「近いうちに」の約束を律儀に果たした故の政権交代は、野田元首相には無念ながら、国民にとっては必然だったのかもしれません。(ですかね〜)震災や原発からの復興、デフレからの脱却、近隣諸国との軋轢からの和平、等から「日本を取り戻す」と公約した自民党は、今年をどの様な年にしてくれるのでしょうか?
今年は、「巳年」。巳年の蛇は脱皮をすることから「復活と再生の年」と言われています。実際に、前々回の巳年1989年は昭和から平成に変り、前回の2001年は小泉内閣が4月に誕生しました。(復活と再生とは言えませんが)今年は安部政権が復活し、古豪日体大も30年ぶりに第89回(はちくかい)大学駅伝復活優勝と日本復活の吉兆予感がしています。また、山中教授のiPS細胞による再生医療の進展は、日本の再生に繋がると信じています。
この様な潮流の中、私達歯科医療関係者は、歯科口腔保健法を錦の御旗とし、口腔の健康を通して国民の健康を担うQOL向上に不可欠な生活医療としての国民的再認知に奔走し、歯科保健医療の適正評価を求め、歯科界の復活と再生の年にしたいものです。明確なる結果を求めて、新年への思いは広がります。
破竹会は今年も、粛々と脈々と同級会のあるべき姿を求めて活動をして行くつもりです。まずは、3月31日に勉強会担当の保坂君が講師となって「顎位の誘導方法」を勉強します。そして、現地幹事角倉君の忍耐強い尽力によって、待ちに待った「破竹会青森大会」を9月21日〜23日に開催をします。(詳細別記)同じ歯科医師人生を歩む同級生として、生涯所属する破竹会へ沢山の皆さんのご参加を楽しみにしています。皆様のご活躍とご健康を祈りつつ、今年も破竹会を宜しくお願いいたします。
蛇足(意味無い事)ですが、へび年の人って、表面的には穏やかで、内面に芯の強さあって、同情心が厚いそうです。そして何より、お金が自然に集まって困ることがないんですって。ご家族やお知り合いにいらっしゃいますか?
【世話人会代表:鈴木聡行】
=破竹会勉強会のご案内= (延期になりました)
「咀嚼筋系のバランスが取れた状態への顎位の誘導方法について」
過去の破竹会勉強会の講師の方々が行った学術的で高尚な話なんて出来ませんので、今まで破竹会勉強会で講師をやることを固辞しておりましたが、今回勉強会担当自ら手前味噌で行うことになってしまいました。
学4で登院実習が終わった頃、こんなバカがこのまま歯科医師になって患者さんを治療して良いのかちょっとだけ悩み、もっと全身的なものも勉強しなくてはならないと思い、とりあえず手っ取り早いのは麻酔を勉強することだと勝手に思い込み、麻酔の研修をしっかりやらせてもらう約束を取り付けて海上自衛隊に歯科幹部候補生として入隊しました。
そして麻酔の勉強をするうえで、薬理や生理などをはじめいろいろな勉強をしなくてはならない羽目になりました。そんなことをしているうちに心身全体の勉強もしなくてはならなくなり、ある時は東洋医学の中の整体一気功、ある時はメンタル系、そして果ては脳科学の勉強などもやりました。
その中で、私と同じような事を考えている静岡県開業の川邉研次先生がいることを知り、川邉先生が主宰する姿勢咬合セミナーを受講してみて、今は亡き整体の師匠上田唐山と共にそれぞれの考え方と技術に影響を受けました。
姿勢咬合セミナーで教わったことに私の整体の知識なども加えて、咀嚼系に関わる筋肉を補正して偏移した顎位をチェアサイドの簡単な方法で筋のバランスの取れた位置に誘導する方法はどうすれば良いか考えてみました。そして、実際にやってみるとこれで不快症状が消えてしまう症例をいくつも経験しました。
今回は、ジョンソン&ジョンソンの社内講演でやらせていただいた、どうして7番から歯が失われていく可能性が高いのかの話を導入として、その後に、咬筋の触診の方法、歯根膜の反射を利用した顎の偏移の補正の方法、左右のバランスを取るための方法をお話し、その後に相互実習をしていただく予定です。
時間に余裕があれば、それに加えて気功の方法や脳科学の話など、気がつけば齢50を超えて歯科医師として人間としてちょっとガタが来始めている年代になった我々の日常生活での健康維持にも少しは役に立つかもしれない内容も合わせ、いろいろな話をさせていただければと思っています。
ただし、講演内容にはエビデンスはありません。顎関節に器質的な変化がある患者さんは開業医は手を出さず大学で診てもらうのがスジだし、すべての患者さんに奏効する可能性もないと思います。なんでそうなるの?って思っても学術的に完全に説明出来ないし、なんじゃこれ?って思われるかもしれません。そして、この方法を覚えても保険点数には一切繋がりません。
しかしながら、私は、困っている患者さんをどんな技術でも良いから自分が出来ることで不快症状を取り除かせていただき、良い方向へ誘導するのが臨床医の仕事だと思っています。そして、その場で顎の不快症状訴えている患者さんが、患者さん本人がなんでそうなるかわからないけど症状がなくなってびっくりしつつも笑顔になってくれるのを見ると、この仕事やってて良かったなあなんて自己満足で思っています。
そんな私の拙い・怪しい話に興味を持たれた物好きな方は、グローブ、ミラー、ピンセットを持参して参加してみると良いかもしれません。そして、それが日々の臨床で何か役に立つことになるようであれば私にとって最高の喜びになります。
申し込み方法
参加希望の方は、3月20日までに以下の内容を保坂メールアドレスまで連絡お願いします。
13時〜16時の予定です。
ちょうど桜も咲くころですので、周囲を散策して花見をしつつ17時頃〜懇親会も行います。
なお、各自、グローブ5組程度。ミラー、ピンセットを2組程度持参お願いします。
保坂メアド george-ho@mx7.ttcn.ne.jp
□ 2013.3.31の破竹会勉強会に参加します。
□ 勉強会終了後の懇親会 参加 不参加
氏名
連絡先
【勉強会担当:保坂 譲治】
=破竹会青森大会(弘前大会)のお知らせ=
3.11の大震災で延期させて頂いておりました「破竹会青森大会」を本年9月に開催致します。予定は以下の様になりますので、ご参加頂けます様宜しくお願い致します。
ご参加頂ける方は同封の振込用紙にて宿泊費をお振り込み下さい。今回この振込を以て参加申し込みとさせて頂きますので、宜しくお願い致します。開催間近になりましたら参加者の皆さんには詳細をご案内致します。
破竹会地方総会青森大会
日時:平成25年9月21日(土)前夜祭※1
9月22日(日)総会・宴会(アソベの森いわき荘)
9月23日(月)自由行動※2
申込先:角倉 紳e-Mail: suminokura@h7.dion.ne.jp FAX:0172-32-1543
場 所:青森県弘前市いわき「アソベの森いわき荘」HP : http://www.iwakisou.or.jp/
青森県弘前市大字百沢字寺沢28−29 TEL:0172−83−2215
宿泊費:約1万5千円(夕食・朝食・入浴税・サービス料込み(飲み物代は別途))
1. 交通費について(各自手配して下さい)
・ 東北新幹線 東京―>新青森(はやぶさ3時間 10分)―>弘前(JR奥羽本線40分or特急つがる 32分)
乗車券片道:10,690円+指定席7,000円 特急つがる を使うと特急券500円追加
「はやぶさ」のグリーン(11.490円プラス)・グランクラス (16,490円プラス)
※えきネットで申し込むと割引が各種あります。(先トクで1ヶ月前に 申し込むと25%Offなど)
3月のダイヤ改正ではやぶさの便数が倍に増えますので、詳細は「えき ネット」でチェックして下さい。
えきネット https://jreast.eki-net.com/
航空券 通常片道32,400円 先得15170円・スーパー先得14,170円 クラスJシートは1,000円増し
バス1,000円
【世話人:堤 正幸】
=破竹会青森大会(弘前大会)参加ご希望の皆様へ=
お手数をおかけして申し訳ありませんが、参加ご希望の方は同封の専用の振替払込用紙をお使いになり、
平成25年2月23日(土)迄に合計金額をお振込みください。
尚、宿泊費の振込をもって申込みとさせて頂きますのでよろしくお願いします。
(恐れ入りますが、振込手数料をお支払いください。)
参加費用
大 人: 15、000円(1泊2食付き、税サ込)
小学生: 8,000円(1泊2食付き、税サ込)
幼 児: 6,000円(1泊2食付き、税サ込)
※現地にて別途飲み物代を頂戴致します。
※9月14日からキャンセル料が発生します。
【会計担当:原 良子】
=平成24・25年度分会費納入のお願い=
平成24・25年度の2年分の会費6,000円を同封の郵便為替にて3月末までにお振込をお願い致します。また、前回までの未納分につきましては今期会費及び未納会費分の合計金額を同封の振込用紙に記載しておりますのでご確認ください。
尚、ご不明の点等ございましたら原 良子miyamaodamaki@nifty.com)までご連絡ください。
※何らかの理由で未納会費が発生している会員の方へ
分割払いご希望の会員は原までご相談ください(分納の場合は古い年度から充当されます)。
今回は渡辺武之君から代わりまして最初の会費請求となります。多くの会員の方は遅滞なく納入して下さっていますが、今からでも遅くありません。皆さんの御協力を是非お待ちしています。
納入方法 : 郵便為替
口座番号 : 00180−9−21946
加入者名 : 破竹会
振込額 : 6,000円 (振り込み手数料は各自御負担ください)
尚、各銀行から「郵貯銀行」への振込が可能となりましたが、『郵便為替』への振込はできませんのでご注意下さい。
【会計担当:原 良子】
=著書のご紹介=
「平井さんのこと〜ある一英語教師との交遊と追想〜」
という本を紹介致します。
昨年末、世話人会役員会の際、海老沼(旧姓佐々木)るみさんからこの一冊の本をお借りしました。
著者の菊地豊氏は、東京歯科大学を昭和35年に卒業された方で、海老沼さんのお母様の従兄に当たる方だそうです。日本歯科医師会でご活躍されたばかりでなく、文学、美術、音楽などあらゆる方面に造詣が深い大先輩であることがすぐに解りました。
その菊地豊氏が、東京歯科大学名誉教授平井満喜男先生との交遊と追想を、敬意と友情にあふれた文章で表現されています。最初の一行から惹き込まれます。本当に永く深い交遊、様々な事柄が、明確な記憶と見事な分析とともに記されています。ある事件や真実についても理解できました。
とにかく、人間―平井満喜男先生が、頭の中いっぱいにお出ましになられ、あの懐かしい大声が聞こえてきます。
平井満喜男先生と旅、酒をご一緒させて頂いた者のひとりとして、私などは三尺どころか、その十倍下がっても立ち位置が決まらなかった状態でしたが、この本を読んで、何か落ち着く感じがしました。
平成24年11月15日発行のこの本は1,500円です。
現在、著者は闘病中とのことで、入手を希望される方は、海老沼るみさんまでご連絡下さい。
【世話人:青木雅司】
=破竹会勉強会報告=
昨年9月9日(日)午後2時より、会議室プラザ八重洲北口にて破竹会勉強会が開催されました。今回は歯科医師会で役員として活躍中の中島君、小枝君のお二人にお願いしました。
第1部として日本歯科医師会常務理事の中島君には「日本歯科医師会が考えている学術事業」という演題で第2部として東京都歯科医師会理事 小枝君に「東京都歯科医師会医事相談1400件の中で 〜患者はなぜ怒るのか?〜」という演題でそれぞれお話をして頂きました。今回の講演を拝聴してお二人のご活躍ぶりとご苦労を再認識し、頭の下がる思いを致しました。
詳細については両君の抄録をご覧下さい。
=中島信也先生抄録=
日本歯科医師会 が考えている学術事業
―国民の信頼を高めていくための学術研修とは―
日本歯科医師会 常務理事 中島 信也
平成23年4月1日より、日本歯科医師会第3期大久保執行部で学術・生涯研修、国際渉外担当の常務理事を仰せつかっています。1期2年ですので本年3月末日までが任期期間となっていましたが、日本歯科医師会の公益法人化に伴い、さらに6月末日まで任期が延長になりました。私もそうでしたが、日本歯科医師会が実際にはどのような任を負っているか、具体的に理解している会員は少ないと思います。常務理事として執行部に関わってみると、あらゆる面においてその責任の重さを改めて感じさせられることの連続でした。
それまでの神奈川県歯科医師会医療保険担当理事時代には、会員からの直接的な批判や意見を受けての厳しい執行体制で学んだ事などは比較にならないものがあったのです。県歯時代にも、医療保険制度や取り扱い、厚労省への意見、歯科医療に対する問題点や、現状制度の不満点など多くの問題への対応を要望されていましたが、その問題の本質部分は日歯への要望という形で終わっていたのが事実です。しかし、日歯執行部は全国6万5千の会員だけでなく、国民からの歯科医療に対する要望を他の後ろ盾なく対応しなければなりません。時にはその場で意見を述べなくてはならない事もあります。まして私の担当は国際渉外という事が有り、国際的な場面で返答を求められることもあります。最近はようやく慣れてきましたが、想像を絶する責務が有り、正直言って大変な激務であります。
この様なことを言ったのは、着任以来初めてのことですが、同級の諸氏には本心で語ることが一番であるとともに、多少の甘えもありかという気持ちの表れだと思ってお読みいただければ幸いです。
とにかくこの勉強会で私が今どんな仕事をしているのか、日本歯科医師会ってどんなところかという事の一端をご披露することで、歯科医師会業務を少しでもご理解をいただければ有難いと思います。
○日本歯科医師会における学術担当の役割
「主な担当業務」
(臨床研修に関する倫理指針の見直しに係る委員会)
その他、日に日に増えていきます。
「学術・生涯研修担当常務として基本方針」
我々歯科医師は、国民に対して最良の歯科医療を提供すべき責任と義務があることは周知の事実であるが、ようやく昨今の社会状況においては、歯科保健、歯科医療の重要性を認知されるようになってきていた。このことは、我々歯科界にとっては非常にありがたい傾向であるが、逆に社会、国民に対する責務が増してくることにも繋がる。
なかでも日本歯科医師会会員は、信頼性の高い歯科医療を提供する、選ばれた歯科医師として広く国民に認知されなければならない。そのためには、歯科医師として生涯研修を自ら進んで修得することへの、評価を高めてゆく必要があると考えるに至った。
平成2・3年度より全国規模での歯科医師生涯研修事業が始まり、それから20年が経過した現在、会員にもその生涯研修制度については十分浸透したものと思われるが、その意義については会員個々によって認識に若干の誤差が生じていることが否めない。
これまで,生涯研修の修了程度に応じた修了証、認定証の発行を行い研修結果を評価してきたが、この修了と認定の違いや評価の必要性について会員に十分に理解されていなかったように思われる。修了や認定の評価は、インセンティブとして捉えられてきたため、研修義務を怠る会員が増えつつあるといったデータがでてきており、このことは生涯研修の本来の目的である最良の歯科医療を提供するといった社会的責務を十分果たしていないという国民からの評価を受ける心配がある。
そこで、平成24・25年度より認定証の発行については基準を上げ、認定証の格付けを高くすることとした。修了証の基準を大きく上回る特段の研修を修得された認定証受領者については、日本歯科医師会の認定した会員として広く告知することを今後は視野に入れるとともに、生涯研修の意義を会員が自覚し、意識を高めることが重要であると思う。
さらに、世界の歴史に前例を見ない速さで高齢社会になった日本において、歯科医師の社会的責務は今後一層大きなものとなる。日本歯科医師会会員がその責務を果たすために不断の努力を重ねるための支援を行うこと、さらにこの事実を広く国民に提示し、国民の理解と正当な評価が得られるようにすることが、日歯生涯研修事業の目的であると考える。
「若手歯科医師に対するアプローチ」
日本歯科医師会では、公益法人移行に際し臨床歯科医師の第一歩を踏み出す臨床研修医に対し、E‐システムを利用して臨床研修医が生涯研修事業に参加できる第6種会員を新設する。日本歯科医師会のすすめる国民の生活を支える歯科医療をめざし、今後の歯科界を担う若手歯科医師がこの準会員システムを利用し、生涯にわたる継続的な研修の第一歩に是非とも役立てていただきたい。さらには、この機会を通じて歯科医師会というものを十分理解してもらい、その存在意義や歯科医師会会員として役割について意義を学んでほしいと思う。
今後臨床研修医のみでなく、若手歯科医を育てるためには、多角的なアプローチが必要であり、現在日本歯科医師会、日本歯科医学会、大学・同窓会が連携して「生涯研修」をKeyWordとして、そのあり方を検討している。
「日本歯科医学会の役割‐特に保険改訂に関して‐」
日本歯科医学会は、歯科医療の第3者評価機関、学術的根拠を提供する機関として、日本歯科医師会とは立ち位置を別にした中立性を評価された存在として、厚労省や社会から認知されている。各分科会から出てきた学術的根拠や新技術、エビデンスは、集約された形で厚労省、保険改訂時には中医協の協議の場へ持ち込まれる。実際には、会員からの意見や臨床知見も日本歯科医師会からの情報、意見として含まれる。
平成24年度の改訂においては、厳しい社会状況の中、会員から多くの評価を頂いたところであったが、日本歯科医師会内部では、この改訂に臨むに当たり診療報酬改訂対策本部を立ち上げ、英知を結集して取り組んでいた内容については、今後の改訂を睨んでということもあり、詳細については公表されていないが、絶対的に言えることは、日本歯科医学会を含むすべての日歯関係機関が一致協力し、オールデンタルで取り組んだ結果であることである。
また、この姿勢は、保険改訂に対するものだけではなく、あらゆる問題に対して同様に対応していることを理解していただきたい。
○その後のニュースとして
「国民への広報戦略」
日本歯科医師会では、国民への広報戦略として本年3月の毎土曜日、BS朝日で30分番組を5本放映することを企画中です。「国民の生活を支える歯科医療」をメインテーマとして制作されますが、この他にも色々な機会を利用して、歯科医療、歯科保健の重要性、生活との関わりを国民に理解してもらえるような施策を行っている。しかしながら、国民に歯科医療を施す現場を担う診療所で、会員が共通認識の下の認知されることが重要であり、このために日本歯科医師会雑誌2月号を特集号とし、「国民の生活を支える歯科医療〜日本歯科医師会がいま目指すもの〜」を発行します。この内容については、発行責任者である私の立案で編集されていますので、是非ご一読いただきご批判を仰ぎたいと思っております。
【日本歯科医師会常務理事 中島信也】
=小枝義典先生抄録=
「東京都歯科医師会医事相談1400件の中で 〜患者はなぜ怒るのか?〜」
平成21年4月より東京都歯科医師会(以下、都歯)理事を拝命し、以来「歯科相談事業」担当者として1400件をこえる歯科相談(苦情処理)を行ってまいりました。
この事業は都歯の公益事業として行われておりますが、直接一般に広報しているものではなく、多くは消費者センター、医療安全対策室、東京都福祉局など様々な形で紹介相談が寄せられます。
電話相談では決して診療室で耳にすることのない患者さんの声を聞くことができます。診療内容は元より不安、不満そして怒り…。
ちょっとした言葉のやり取りが溝を深く広げたり、逆に溝を狭めたりする、そんな実態を年間1400件の電話相談は私に教えてくれました。そして、1つ1つ解決に向け会話する中、歯科医師を含めたスタッフが、ほんのちょっと気づいていれば問題を起こさずに済んだ多くの例を経験いたしました。もちろん、人口過多の都会には常軌を逸した行動・言動に走る愚かな患者も存在します。しかし、相手を理解し自分たちも理解されれば可及的にトラブルを少なくすることは可能です。
現在、都歯の歯科相談は、会員歯科医師と患者との諸問題を顧問弁護士と共に解決する医事処理部門とは別に一般都民からの“相談”に対して木曜日の午前中に受付し、担当理事が1件ずつ電話にてお応えしています。最近はネット情報環境の充実からか直接連絡したり来館してくる大胆な方もいらっしゃいます。内容の多くは相談の域を超え、不平不満のはけ口からクレームまで様々です。就任当初は戸惑いもありましたが、相手の息が詰まる間合が判るようになると、上手くコミュニケーションが取れるようになりました。
多くの相談者はすべての歯科医師が歯科医師会に所属していると思い込んでいます。つまりは「あんたたちの指導が悪い」的な発想から、なんらかの社会的制裁を求めて糾弾してくるわけです。多くは一般企業でさえ、これだけ社会的責任が問われる時代にバックアップもなく苦情対応さえできない歯科医が存在すること自体に疑問を投げかけてくることもあります。
都歯では会員が対象である場合、相談者の許可を得た上で、地区歯科医師会医事処理担当役員に情報提供し、多くが解決の道をたどっています。例え、さらに話がもつれた場合でも、都歯医事処理部門がネットしていくシステムです。これまで一般の方々からは歯科医師会という組織が会員利権を擁護する圧力団体というイメージだったかもしれません。しかし最近ではしっかりと話を聞き縦横の繋がりを以って最善の解決方法を探してくれる社会的責任を担う組織であることを理解して頂く様になりました。
今回、破竹会で講演させていただいた内容は、具体的記載をすることにより、社会からの誤解を招く恐れがあることから、抄録として詳細はお伝えできません。参加された方の日常臨床に関して少しでもお役に立つことを心から祈っております。
<参考>
診療(医療)契約とは
一般的歯科診療契約とは
【東京都歯科医師会理事 小枝義典】
=会務報告=
平成24年12月16日 平成24年度第2回破竹会世話人会 京成立石 保坂宅
【世話人:堤 正幸】
=「渡邉武之先生一周忌法要」報告=
平成24年10月21日(日)に渡邉武之君の一周忌の法要が執り行われました。午前10時に北千住の渡邉家前に集合し、大型バス1台と小型バス1台に分乗して総勢80名以上が参加して松戸の八柱霊園にある渡邉家のお墓に向かいました。破竹会からは鈴木代表、浅井、西辻、平井、保坂、丸島、福田(紳)、山(満)、堤の9名が参加致しました。
11時過ぎに墓所に到着し、まずは納骨を行いました。皆の思いが天まで届くかの様な雲一つ無い晴天の中、僧侶の読経が始まり、参列者は1列に並び順次ご焼香を行い、武之君のご冥福をお祈り致しました。武之君の戒名は「仁厚院誠徳日武居士」という立派な法名でした。最後にお坊さんから「死んだらそれまでと言う方もいるが、死後も皆の心の中にいつまでも故人は生きているのだ」という説法を聞き、無事一周忌の法要を終える事が出来ました。
午後1時過ぎに再びバスに乗って一路北千住駅前へと向かいました。銀座アスター千住迎賓館に場所を移し、お斉として中華料理が振る舞わられました。来賓のご挨拶として慶應大学病院の堀江先生が口火を切り、尾松先生が献杯のご挨拶をされました。その後友人達から武之君とのエピソードなどを聞き、和やかに時間は過ぎました。最後にご遺族の代表として奥様の月子様からご挨拶があり、ご子息の音頭の下「渡邉武之、万歳!」と万歳三唱で締めくくりました。
【世話人:堤 正幸】
=訃報=
平成24年 9月29日 立石 光様(立石 淳君の御尊父)享年89歳
平成24年11月17日 嶋田 希巳江様(嶋田 雅夫君の奥様)享年52歳
平成24年12月17日 清水 宏様(清水 泰君の御尊父)享年83歳
ここに慎んでご報告すると共にお亡くなりになられた方のご冥福を心よりお祈り申し上げます
=訃報のHP掲載について=
従来、訃報を破竹会ホームページに掲載しておりましたが、個人情報の保護と香典泥棒などの予防も考えて今後、訃報は紙媒体での破竹会通信のみの掲載とし、ホームページへの掲載は行わないこととさせて頂きます。
また、今までHPを管理していたPCが壊れたため、更新作業ができなくなっております。皆様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんが、新しくPCを購入し、HP更新作業の為のソフトを検討中ですので、今しばらくご容赦ください。
【世話人:堤 正幸】