久二男さんの木尽くし日記 その65



リンドウ(竜胆)、リンドウ科
04/09/27

リンドウ(竜胆)

晩秋の野山の彩りに欠かせないのがこのリンドウ、日本では草本しかないけど、南アメリカなどに分布するマクロカルパエア属のような低木もあるのだ。沼田市の最北端にある「玉原湿原」では、エゾリンドウが「草紅葉」の中、枯れたヨシの間に見えるその青紫で深みのある色合いは,花の季節の終りにふさわしいものでした。

葉は対生しているが、まれに互生する。根茎を乾燥したものは薬用(苦味健胃薬)に使われる。葉をかむとすごく苦いとか。和名のもとになった中国名の「竜胆」は、苦い薬として有名な「熊胆」に匹敵するほど苦いということから名付けられたとも。エヤミグサ(笑止草)、ニガナ(苦菜)の地方名もあるよ。

エゾリンドウ

根茎がより太く、葉が粉白色で縁がざらつかない。花屋で売っているリンドウは本種の栽培種だそうです。

急に涼しくなりました。体調を崩さぬよう、季節の移り変わりと上手に付き合いを!ゆっくり、のんびり行きましょうよ。それでは。





続きはシロネ(シソ科)、アカネ、ヘクソカズラ(アカネ科)  メニューはこちら   りっちゃんちはこちら