久二男さんの木尽くし日記 その28



コブシ
04/02/20

コブシ(magunoliakobus)

赤ちゃんが握った手の形に、その蕾は極似しています。古い歌に「時しあればこぶしの花もひらけたり君がにぎれる手のかかれかし」

よく街路樹にあるコブシ、銀座のみゆき通りでしたか?ありますよね。そろそろ(こんな、2月なのに暖かく、どうなっているんだ、人間堕落してしまうぞ)蕾がほころんで咲きます。

「咲く」この漢字、じつは中国から伝わってきたときに間違いました。本当の意味は、固い蕾が膨らんでほころび、見るとその物(植物)がわずかに微笑んでみえる。咲らう(わらう)と表現しました。漢語で「花咲 鳥鳴」(かしょう ちょうめい)と言い表します。昔の人がそれを日本語に訳して「花さき、鳥なく」と読んでしまった。咲くが口偏ではおかしい、まさにおかしい、わらうですよ。

ニオイコブシ

コブシとの違いは、花が開くときコブシの場合は葉が2、3枚出ますがニオイコブシは花が先です。花弁もニオイコブシが大きいです。雪国の、昔は5月上旬に雪の残る山に、雪の白さに負けず、純白の花びらを誇らしげに開きます。山肌も現れてきますから亜高木も勢いよく雪をはねつけます。やっと出てきた土の色と純白のコブシ、黄色のヤマブキ、人にも圧倒的に印象を植え付けます。その木を植えるのは私、と思っています。

「ウサギ追いしかの山」、実際山鳥を追いかけ、純白のウサギが真っ白の雪の上を必死に逃げる、俺たちも必死で追いかける(食うために)簡単にはつかまりませんよ、ウサギの方がはるかに素早いもの、しかし飛び道具が(鉄砲)が出てきてから一変しましたね。人間は卑怯です。

芯の強いのは、植物でも「雄松」など姿かたちは強そうなのですけど実際はわかりません。おっしゃるとおり、女性のほうが芯があると思います。人もいっそ雌雄同種と、言う訳にはまいりませんよね。でも心は一つ、これは可能ですよね。同意を無理に求めちゃったりして。

それではまた。




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