久二男さんの木尽くし日記 その29



今ごろの玉原高原
04/02/24

スキー客で賑わっているだろう、この時期の玉原高原。近くに東急観光のスキー場があります。

15軒のペンションがあり、3,4年前まではスノーシューを履いて「雪の森を観察する会」を催し、宿泊所として利用させていただきました。

沼田市の最北端に位置し、200万年前上州武尊山が活火山だった頃に爆発してできた台地で、845haあり、ブナを中心とした落葉紅葉樹林帯です。

朝日の森ロッジの敷地は2,4haで玉原湖を掘ったときの土砂捨て場跡です。周囲には土留めのため(土は粘土質で水はけ悪く、質もよくない)、ケヤマハンノキ、アキグミ、イタチハギなどを植林しました。これらの植物は、自ら土地をよくして成長する特徴があります。ロッジの建物は1987年(S62)に建てられ柱、壁板などほとんどカラマツでできています。このカラマツは玉原高原から南東約25キロ、利根郡利根村追貝山に1903年(明治36年)植林されたもので84年生のものを使っているということになります。

ロッジは、夏も雪囲いされたまま3度目のずっしりと重い雪の中、入る人もなくきっと悲しい思いで佇んでいると思います。悔しいのは、雪堀にもいけないということです。スタットレス車で行ける所はスキー客のために除雪をしてあるせいぜい4キロ手前までです。自分、個人的にはスキー、カンジキで簡単に到着はできます。しかしそこで雪堀「新潟、広神村(11月に6町村合併で魚沼市になる)の言い方」作業となると1人ではとても無理なのです。想像できないかもしれません。想像を絶します。だが屋根に降り積もった雪、降り続ける雪は容赦しません。

高校3年生(自分にもそうゆう時期があったよ)の朝、屋根の雪堀で落とした雪、家の周りは屋根よりも高くなります。ですので屋根の雪落としでなく屋根からほうり上げなければなりません。やっと片付けたと思ったら間断なく降る雪のため、すでに30センチ位に積もっているじゃありませんか。雪は容赦しませんので、人が屋根の負担をできるだけ取り除いてあげなければつぶれます。いかに丈夫な建物でも。ロッジが心配でたまりません。

容赦しないけど、自然です。あまりにも森、林を手入れしない人間への忠告です。

温暖化、専門家でさえ指摘しているのにどこかが動かない。石原都知事(品がなく嫌い)が言っているように屋上に木を植えるといった小手先でももはやよいと思っています。

とにかくこども達の山での活躍の場を!

それではまた。ありがとうございます。




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