樂の音その72

樂の音その72



なんちゃってカルメン
09/8/5
 りっちゃん

2日は恒例のセブンスの演奏会。いつもは炎天下でブーブー言うのだけれど、今年の夏って変。前日の占いが「雲に迷い、雨に乱れる。されど心月輝やかん」だったんだ。一日ずれて大当たりの雨。セブンスに行きだして、初めての体験。

前々日が経産省行き、前日は三鷹の「慰安婦」展。伝言板に報告を書いて置いたけれど、急遽だったものだから、荷物の準備もしていなかったのよねぇ。天気予報も曇りマークだし、集合時間も今年は余裕があるし・・・とのん気に構えていたら、朝から雨。着物、着ていく予定を変更。たたんで詰めて、三味線も正座椅子も分解。備品も入れて詰めて、カルメンの衣装の付属品も・・・あ、薬忘れてたぁ・・とてんやわんや。

用賀からは、三味線のためにタクシーをおごり、たどり着いてからも、一の糸が動かない!、組み立て、着替えとドタバタ。それでもリハーサルは結構いい調子だったんだよ。途中からは落ち着けたし・・・カルメンの方も、いつもより良いくらいだった。でも、本番は・・・ボロボロ。うん、それでも、「ごまかし方は上手になった」と前向きにとらえよう。「終わり良ければ」ではなく、「終わればいいのさ」。

お客様から、「越後獅子は懐かしかったわ、前回より上達されましたね」とお褒めの言葉。そうです。前回も上がりまくったから、ちゃんと、練習した分の成果は出ているのです。うへっ。よかったぁ。とにかく喜んでいただければ・・・「カルメン」のリハについて友人は「合唱よりソロが合っていると思った。音も、出もよかった」。本番は違ったと言うことなんですけどね。「本番のプレッシャーに弱いんだね」とも。「でも表現はできていたでしょう?」と半分無理やり承認させちゃった。何よりも、何を伝えるかって事が一番大事だものね。本番に強い方だったと思うのだけれど、ここ数年リハの方がいいようで、体力的に集中力が尽きちゃうのかもしれない。事前に注意すべきことをすっかり忘れちゃうんだよねぇ。本番、多分下駄をはいたまま歌っちゃったよ。脱ぐ予定だったのだけれど・・・ありゃりゃ・・・カルメンに下駄はないだろうって。

ということで、すっかり「なんちゃってカルメン」らしくなってしまったが、セブンスの友人曰く。「りっちゃんらしい味が出ていました」と。それが一番うれしいな。

自分の出番が終わっても、着替えやら着物を乾かすのやら、三味線の分解やらで、何かと忙しく、今回はみんなの演奏をじっくり聴けなかったのが、返す返すも残念。ピアノの連弾をした2人が、「のれた!!」と喜んでいた。うん、私にはそれが足りなかったなぁ。本番を楽しむ心を、忘れていたかな。よし、次回はもっと楽しむぞ!!

反省はあるけれど、でも私も充分楽しみました。特に「なんちゃってカルメン」は、楽器(鈴担当)演奏も合唱もあるし、舞台もすっかり見られるし、みんなの演技付歌も見ごたえ聴きごたえがあって。パーティもおいしくかつにぎやかに。同級生が5人も集まったし、セブンスメンバーともども、フォークダンスやら盆踊りやら・・・3次会では同級生だけのお茶もして、なかなか話すチャンスがなく溜まっていた話もできたし・・・充分楽しみました。荷物が重くて、左手がいまだ痛いけれど、占いどおり「こころはさわやか」。

セブンスの友人が言うには、「『これなら私も参加できるかなぁ』と思ってもらいたい」とのこと。聞きに来てくれた貴重なお客さまに感謝。パーティの準備、楽譜、デモテープ、備品や飾りつけの準備、進行役、アナウンスなど、セブンスのメンバーにはいつもお世話になっている。感謝です。お客様も演奏者も楽しめる演奏会セブンス、また来年もヨロシク!!和がまた広がることを楽しみに。





次は在日コリア・フェスティバル   メニューはこちら   りっちゃんちはこちら