樂の音その55

樂の音その55



音楽とは共感
07/3/18
 りっちゃん

今日は、海老名まで、レーベンバッハ吹奏楽団の演奏を聞きに出かけました。高校のときの同級生、根本昌明氏が指揮者です。

音楽はとてもよかった。体調もそう良くないし、はるばるのお出かけだったけれど、聞き応えがありました。なんというかなぁ。きっと彼は幸せなんだろうなぁ。演奏者も楽しんでいるのだろうなぁ。まるで、こげら合唱団みたいだなぁ。と・・・

レーベンバッハ吹奏楽団は、もともとは、根本さんの教え子が中心の団で、そのころの活動を聞いていた同級生が絶賛していて、誘われて、教会でのリコーダーの演奏会に行ったのが最初かなぁ。私もそのころからクラッシク音楽を歌っていたし・・・

指揮については、賛否両論。私は、あんまり気にならないけれど、動きすぎるという人もいる。まぁ、プロの指揮者では、普通、あそこまでは動かないかな。以前は帽子をかぶっていたり、普段着だったり、服装は私も気になる。お客様に対しての配慮不足、演奏者とのバランス感覚不足と、思える。でも、今回は進歩したねぇ。髪の薄いのなんか気にするな。ありのままの自分でいいよ。帽子なし。黒いズボン。シャツはポロシャツだったけれど・・・そう、以前、普段着はけしからんと指摘したら、これはブランド物だからと言ったとか。ブランドにのっかかるな!!と思っていました。今回は、まぁすれすれ合格かなぁ。動きやすくて、おしゃれで、演奏者との一体感もある服装って、難しいのかしら?合唱団の演奏会でも、皆さん工夫されてますよねぇ。そういうのも、聞く側の楽しみの一つなんです。

演奏曲は、「主よ人の望みの喜びよ」「海の歌」「第一組曲」「ディズニーメドレー」「春の猟犬」「神よわれを忘れたもうな」「聖金曜日の音楽」「ニュルンベルグの名歌手 前奏曲」アンコールに「ウェストサイドメドレー」。知っている曲は特に楽しめました。後半は私の疲れがあって、うーん。

ちょっと思い込みが強い人ではあるけれど、独りよがりではなかったから、演奏者と共感できて、いい演奏ができたのだろうと思う。聴衆も、ほとんど身内かなぁ。拍手が一杯来ました。きっと満足されのだと思います。音楽的には大成功。

でも、興行的には、ホールの約1/3しか席が埋まっていなかったからなぁ。結局、共感は、そこまでだったのでは?という気がします。

私自身もチケットを売るのって、大変だから、苦労はわかるのだけれど、一回ごとに黒字を出さなくては、次へのエネルギーというか、準備ができない。演奏会って厳しいなぁ。でも、それが現実。特にこのごろの世の中自身が厳しくなっているし・・・もっともっと気軽に音楽を聴きに来て欲しいし、身近にあって欲しいのだけれど・・・

レーベンバッハの歴史から見ても、また、お母さんの心配を考えても、プロの人たちを指揮するよりも、アマチュアを育てながら、地元に密着して、根本さんを知らない人にも来てもらえる演奏会を開いたほうが、持続するのではないか、と思いました。いくらいい演奏をしても聴衆が少なくてはもったいない。それに、アマチュアが一生懸命練習したというのは、音楽を超えて感動を共有できるし・・・

根本さんからしたら、「俺はプロを相手にしているんだ」という自負があって、こげら合唱団と比較したのを良く思わないかもしれない。でも、もしそう思うのならそれは大間違いだと私は思う。だって、こげらはルネこだいらの大ホールを満杯にできる。それだけの人とつながりあえる力を持っているんだよ。「生きているってすばらしい!」という共感でね。

経済的なことが心配だから、演奏会を開けとは言えないし、言わない。でも、根本さんの音楽性は信頼できる。だから、また演奏会があったら聞きにはいくよ。

演奏会後、聞きに来ていた同級生3人で、飲み会&おしゃべりタイム。なぜか、3人ともが「憲法改悪を何とか阻止したい」派。日本の中での人種対立(?)にまで話が及んで、なかなか面白かった。そして、担任が音楽の先生だったから、「音楽とは音を楽しむ」ことと、みんな教わったのかもしれないね、と・・・






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