樂の音その25

樂の音その25



サトーハチロー特集第2弾
05/11/6
 りっちゃん

昨年は加藤さんが退職し、今年はこの世にいないという、さらに淋しさひとしおの松林会館ミニ文化祭「なんでも展」だった。加藤さんの通夜と重なり、合わせの2回目は中止となった。練習不足は加藤さんのせいだぞ!!

なんて、亡くなってからもこき使っている私。ピアニストの梶谷さんと泣いてしまったりしないように、加藤さんの話は、最後の方にしました。「市民にこき使えってもらえる公僕がいい職員なんだよ。私たち利用者も彼から学び彼にも学びの機会を与え、また別の利用者に伝える、そんな教育者でもあったこと。貴重な人だったけれど、彼から教われたことを感謝してみんな元気でいようね」というような取り止めのない話をさせてもらいました。

歌おうコーナー、今年(10/16)のテーマは、サトウハチロー第2弾。第1弾では歌集に載せきれなかった曲を歌いました。「とんとん友だち」「もんしろ蝶々のゆうびんやさん」「夕方のお母さん」「わらいかわせみにはなすなよ」「麗人の歌」「リンゴの歌」「悲しくてやりきれない」それと「ここ松林会館」です。

用意した60枚弱が売り切れました。皆さんたくさん集まってくださってありがとうです。第一弾のとき「悲しくてやりきれない」を伴奏してくれた関根さんがお母さんと一緒に来てくれました。あの時の演奏はよかったなぁ。彼のは暖かい音楽なんですよ。行事が重なりここの所チャンスがないのですが、またいつか伴奏をお願いできたらと思っています。

暖かいといえばサトーハチローの詩もなんだかほんわか暖かい。すました言葉でなく普段着の言葉で、わかりやすくって、大好きな詩です。「うたうヒポポタマス」という彼のことを書いた本が手元のあります。お父さん(佐藤紅緑)とお母さん(ハル)との離婚もあって荒れていたんでしょうか。落第3回転校8回。酔って喧嘩をしてはよく留置場にも入れられたとか。いろんな経験をしたのもあるけれど、あっけらかんと自慢したり、「神楽坂警察の窓からは・・・」なんて詩も作っちゃうところがまた人間的魅力になっているのかな。

合唱曲や童謡にもたくさんサトウハチローの詩はあるけれど、流行歌もいっぱい作っているんだそうな。そのひとつ「麗人の歌」の3番で、笑い声が・・・「鏡に見つける頬のしわ」が受けたようで・・・私も、練習中にしみじみ鏡を見てしまっていました。苦笑。でね、一番を見てください。

ぬれた瞳と ささやきに ついだまされた 恋ごころ きれいなバラには とげがある きれいな男にゃ わながある 知ってしまえば それまでよ 知らないうちが 花なのよ。

ぬれた瞳と囁きとバラときれいがついても、男だっていうのが、なんかおもしろいなぁ、と思いました。で曲も、小さい時に聞き覚えがあるのか、演歌調だからか、なんか歌いやすかったよ。声を出して歌ってくださった人に「ご存知だったのですか?」と聞いたら「いや、デモなんか歌えるねぇ」というお答え。なんだか気に入っちゃって、古い歌謡曲にはまりそうです。






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