山に向かう       46×63       03006

 男は寡黙で無ければならない。行動だけがその男を語る。どんなに言い訳がましい男でも潔くありたいと思っている。時にその心に恥じていたたまれず、奇声を発したりする。男は語らずその背中だけが人生を語る。そんな男の後ろ姿を描いてみたかった。(高倉健の見すぎ?)
 モデルは群馬の最高峰2578mの日光白根山である。同じ群馬のどこからでも目立つ秀峰浅間山よりちょうど10m高い。その割にイメージがないのはちょうど良いところからちょうど良く山が見えないからである。日光に行ったって目立つのは100mも低い男体山である。白根山ってどれ?ってなもんである。最近になって丸沼のロープウエイから登って、その展望台から初めて山らしい形をした白根山に出会った。
 



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