07.08.08(WED) 奥穂高岳(3日目) 北アルプス


 3日目は来た道を下るだけなので特にレポはない。ただ来る時の横尾谷は午後で雲が出てしまったので光が無く、目ではそれなりに楽しめたが写真にはならず、あまり紹介できなかった。帰りは明るく山がよく見えたのと、ゆとりが出て花の写真も撮ったので紹介したい。


 コース:涸沢ヒュッテ6:25→本谷橋8:25→横尾9:45-10:05→徳沢園11:00-11:15→明神12:20-12:40→上高地バスターミナル13:35 (所要時間7時間10分) 
涸沢カールにさよなら


 下るだけなので涸沢ヒュッテをゆっくり出発する。雪渓が消えたばかりの涸沢の流れに沿って下る。クルマユリやオニシモツケ、ゴセンタチバナなどが咲いている。山影に見えなくなる別天地涸沢カールを何度も振り返る。


クルマユリ 横尾本谷と右俣カール


 しばらく下ると横尾本谷が見えてくる。明るい歩けそうな沢に見えるが素人にはきついらしい。一番奥の尾根のコルを向こう側に下ると槍沢の天狗原で、槍ヶ岳から歩いたことがあり、北穂高岳、槍ヶ岳の展望がいいコースである。


キツリフネ 南岳の岩壁


 さらに下るとはるか上空に南岳の山頂の岩壁が見えるようになる。槍ヶ岳から大喰岳、中岳と歩いてくると南岳は穏やかな丸い山容に見えるが、こちら側から見ると凄まじい岩峰に見え、北穂高岳と大キレットを挟んで対峙している。


北穂高岳 ホタルブクロ


 本谷橋まで下ると上流に北穂高岳が見え、下流側には屏風岩の美しい岩壁が逆光で光っていた。明るく広い沢は大岩がごろごろしていて、清流が小さな滝を作って流れている。やはりここでしばらく休憩する。横尾か徳沢泊まりの人達だろうか、既に山を登る沢山の人たちとすれ違う。


ジャコウソウ 屏風岩の岩壁


 本谷橋まで下れば一段落で、横尾が近づくに連れて道は広くなり、楽に歩けるようになる。キツリフネが咲く道を横尾に下る。広い河原に小熊がいたと妻は主張するのだが僕には確認できなかった。


梓川の河原 ソバナ


 横尾山荘には自動販売機がある。一本250円のCCレモンはちょっと高いが美味かった。徳沢園でもソフトアイスを舐めながらゆっくり一休み。徳沢は徳沢まで歩いてきたと言う感じの軽装の若いカップルや、子供連れのキャンパー、徳沢で待ち合わせてこれから山へ行こうという年配のグループなど、多様な人たちのターミナルになっている。


明神はもう少し。 河童橋は何時も賑やか。


 上高地で昼食の予定が明神で12時を過ぎてしまい、明神館でラーメンで昼食にする。大分時間は掛かったがカッパ橋に無事到着。河童橋周辺は若い家族連れで賑わっていた。発車直前のバスに乗せてもらって沢渡へ。梓湖畔の湯で例によって汗を流し身だしなみを整えて、さっぱりして帰途に着いた。




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