05.11.13(SAN) 妙義山石門めぐり 妙義山

 退職以来日曜日の観光地に出掛けることはほとんどなくなってしまったが、久し振りに日曜日、妻と妙義山に出かけた。


 コース:中之岳駐車場10:00→第四石門休憩所10:40→大砲岩・天狗の評定11:00→第四石門11:20→見晴台11:35→中之岳神社奥宮11:50→轟岩12:00→中之岳神社奥宮12:10→中之岳駐車場12:25  (所要時間2時間25分)

 紅葉の最盛期は過ぎたとは言え日曜日、車の渋滞が予想されたが、我々が中之岳駐車場に到着した10時前で、渋滞は無かった。しかし駐車場は既に一杯で場所を確保するのに苦労した。

 駐車場:広くて良く分からないが200台位は駐車可能。トイレ、売店がある。
妙義山第四石門


 妙義山は紅葉の名所とも聞くが、最早冴えた紅葉の面影はない。妙義の石門めぐりは、中之岳駐車場から大砲岩までなら、往復1時間半程度の軽いハイキングコースだから、快晴なのでナップザックに水とウインドブレーカーだけ押し込んで歩き出す。しばらく来ない間に中之岳神社の参道の脇に建立された、キンキラキンの巨大な大黒様にあきれながら車道を少し戻ると登山口である。


妙義山の紅葉は既に終わっているようだった。 石門めぐりを楽しむハイカー
山の中に入り込むとまだ紅葉も結構楽しめる。


 好天の日曜日だから山歩きの人や家族連れのハイカーで賑わっている。何時もの山歩きとは雰囲気が違って、これはこれで楽しい。似たような中高年の人たちと一緒に木洩れ日の急斜面を登る。昔初めて購入した車、ホンダN360で初ドライブに出かけたのも妙義山だった。車で入れる道は葡萄園までで、石門めぐりも今のように手軽ではなかった。 


 東屋のある第四石門の前の休憩所で一休み。20人ほどの人達が休憩していた。切り立った崖と岩塔の中に、ここにだけこの広さの場所があるのが、ほっとするような不思議な感じである。石門を通して大砲岩が丁度良く見えるようになっている。4〜50人ほどの中高年の山歩きの団体さんが登ってきて、皆さんの座る場所が無いので席を譲って歩き始める(追い出された?)。
 第四石門の右端が”ひぐらしの景”という垂直の断崖の上の展望台になっていて、天下の絶景とスリルを味わうことが出来る。かなり混み合っていてこわい。
 大砲岩と天狗の評定と言う岩峰を分ける岩尾根の上に出るには、鎖場を二ヶ所ほど越え10分ほどで行くことが出来る。
第四石門と大砲岩


天狗の評定”の上からお馴染みの妙義の紅葉風景、左隅が中之岳駐車場 ”天狗の評定”に向う還暦過ぎのおばあさんハイカー「無理しないでよ!」


白雲山・相馬岳
私が初めて登った40年近く前、既に妙義神社から”大文字”経由で白雲山・相馬岳を縦走して葡萄園に下る、一般ハイカーが歩ける道が整備されていた。
金銅山
中之岳神社から金銅山を越えて葡萄園へ下る縦走路は、一般ハイカーは行くなと警告がある。

 大砲岩を目指して登ってくる人たちは、右下の写真の狭い岩尾根の中央の赤いザックの人の足元へ、鎖を頼りに登ってくる。右手の胎内くぐり側は抜けられるようだが、左の大砲岩、こちら側の天狗の評定とも行き止まりである。特に渡りやすく展望の良い天狗の評定は人気があるが、ここへ団体さんが次々登ってくると、渡りやすいとは言え人がすれ違えるほど余裕はないから、たちどころに渋滞してしまう。降りる人が降りなければ登る人が登るスペースは出来ない。団体さんの仕切り役の腕の見せ所である。


大砲岩
かなり勇気がないと大砲岩の上には立てない。私はそこへ渡ったこともない。でも行く人は絶えない。
岩の上の交差点


 下りは来た道を戻ってもよいが、第四石門から金銅山の登山口の分岐を経由して中之岳神社の奥宮に抜ける回り道がある。途中に見晴台と言われる岩尾根がありここも展望が良い。

見晴台から第四石門の大岩と大砲岩 左の写真の部分拡大:
第四石門ひぐらしの景展望台
人は何故こんな危険な崖っぷちに惹かれるんだろう。尋常じゃないよね。

きっと人間が垂直の岩場に棲んだマントヒヒだった頃の名残だね


 中之岳神社奥宮への急な坂道を下っていると右手に垂直の岩峰が見えてくる。轟岩である。中之岳神社の参道から見上げる轟岩は、とても登ることなど思いも寄らない垂直の岩峰だが、奥宮の左手に登山道が有って、僅か10分ほどで気が抜けるほど簡単に登れてしまう。岩頭に抜けるまで危険な所はない。

轟岩への途中の古い祠 轟岩岩頭から中之岳神社参道、駐車場を見る。


 轟岩には簡単に登れるが岩頭に立つのはやはり少し勇気がいる。妙義の見晴台はどこもそうだが頼れるものは自分の二本の足しかない。自分の足を信じて一番高い岩の上にすっくと?立ってみる。下を見ると真下に中之岳神社の参道と金ぴかの大黒様の頭が見えた。参道ではたまたまお神楽が演じられていて大勢の人が集まっているのが見えた。
大黒様と轟岩




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