05.07.22(FRI) | 槍ヶ岳:四日目 | 北アルプス |
昨夜は遅く到着する団体さんなどもあったようで、食事以後もお風呂の案内などが流れていた。私たちの寝床も寝付くまでは5人スペースに3人で伸び伸びだったが、朝4時ごろ目がさめたら、隣に年配の大男がいびきをかいて寝ていたのには驚いた。夜中によく目を覚まさなかったものだと思う。やはりよほど疲れていたのだろう。 妻の足も何とか歩けるようで、我々ももう急ぐ必要などまったくなく、例によってゆっくり出発した。お馴染みになった表銀座を越えてきた愛知のご夫婦や、年に一度北アルプスにやってくると言う、九州の女性の二人ずれなどと前後しながら下ってきた。 愛知のお二人は奥様が足を痛めたといっていたのに、横尾まできたら、あまり天気が良くて帰るのがもったいなくなったと言って、予定変更、蝶が岳へ登って行ってしまった。強いなあ。 |
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槍沢ロッジの朝 |
ウバユリ | 屏風岩と南岳?横尾付近 |
前穂高岳:横尾付近 | 明神岳:明神池付近 |
横尾、徳沢、明神とゆっくり休憩しながら下る。金曜日なので沢山の登山者とすれ違う。単独、団体さん、カメラマン、老若男女、色々な人たちと挨拶を交わす。行ったきり戻る気がないのではないかと思うような、暗い顔をした単独の男性もいる。徳沢より下では、肩出し、足だし、おへそ出しの山とはまったく無縁な、ひらひらした若い女性の二人連れにも出合った。また明神では間違いなく数年後の自分を見るような、××歩こう会の旗の下に、お弁当の白いビニール袋をぶら下げた老人会関係と思われる団体さんにも会った。流石、槍・穂高・上高地で、メッカと言うにふさわしい賑わいを眺めて来た。 上高地と言えば岳沢と梓川の清流だろうか。行きは見えなかったが帰りは何とか見えた。しかしバスターミナルで昼食を終えた頃にはガスが巻いて岳沢は見えなくなっていた。 |
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岳沢:河童橋付近 |
さて12:50分上高地発のバスで沢渡に着いたのは1時半前であろうか、最後のドラマは警告灯の点灯したガソリンで沢渡を脱出できるかどうかにある。駐車場の前でたむろしているタクシーの運転手さん達に最寄のガソリンスタンドを聞く。沢渡にはないそうである。最寄は乗鞍高原で17kmとか19kmあるという。どれくらい残っているんだと言うので、白骨からの下りでは警告灯が点灯したが今はついてないと言ったら、なら楽々持つと保証してくれた。 プロの運転手さんが保証してくれれば安心である。で白骨温泉に寄り、駐車場に近い媒香庵と言う小さな野天風呂に入れてもらった。シャンプーは使えないが久し振りに石鹸で頭を洗い、ひげをそってさっぱりした。さてガソリンスタンドに行き着くまでは冷や冷やしたが、一回人に聞いて無事見つけることが出来た。ガソリンとオイルの給油が終わって、全てのドラマが終わった。淡々と車を走らせること3時間、勿論明るいうちに前橋に帰着した。 |
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参考タイム:松本インター15:50→高崎インター17:50