04.10.22(FRI) | 谷川岳 | 上越国境 |
谷川岳に出かけた次の日、23日の夕方強烈な地震に見舞われた。前橋は震度5でこんな強烈な地震は初体験だが、幸い棚の本一冊落ちることもなく無事だった。テレビで中継される中越の山古志村など被災地の方々のご苦労、ご心痛は想像を絶するが、先日は台風被害の惨状も各地で伝えられたばかりである。幸い群馬県はどちらの被害もあまり受けずに済んだが、日本に住む限り地震と台風は運が悪ければ明日は我が身である。被災者の生活再建が個人の責任に帰せられるとしたら、それは生贄のように残酷なことだと思う。 | |
コース:天神峠10:20→熊穴沢避難小屋11:05→天狗の留まり場11:40→肩の小屋12:35→トマの耳12:45→オキの耳13:05-13:35→天狗の留まり場14:25→熊穴沢避難小屋14:50→天神平15:30 (所要時間5時間10分) ウィークディだが紅葉の時期とあって谷川岳ロープウエイは改札から乗り場まで行列が出来る程度に混んでいた。 駐車場:谷川岳ロープウエイ駐車場。ロープウエイ架け替えと駅舎の新設工事が進んでいて周辺はややごちゃ付いている。 |
|||
天神峠から秋色に染まる谷川岳 |
谷川岳は年に1度は行ってみたい山である。紅葉も良さそうなので行くことにしていたら、天気予報は群馬は晴れだが新潟は曇りだと言う。谷川岳も雲が付いてしまっては面白くない。紅葉がいいと言う照葉峡へ行こうかとも思ったが、水上付近から見る谷川岳は好天で、迷わず谷川岳ロープウエイに乗った。 紅葉はロープウエイの沢の中ほどまで下りてきており、登る時はさほど綺麗には見えなかったが、帰りは歓声が上がるほど綺麗に見えた。半日で紅葉が眼に見えて進むものだろうか。 |
|
紅葉は尾根は終わりで西黒沢、マチガ沢、一の倉沢の出合い付近が見頃 | |||
天神尾根から朝日岳・笠ヶ岳・白毛門 |
尾根に一本残っていた紅葉 |
展望の良い天神尾根を山頂へ:天狗の留まり場の下辺りから |
ロープウエイ山頂駅からリフトで天神峠へ登る。かなりの人たちが吐き出されてくるが谷川岳へ登る人はそれほどでもない。谷川岳のこのコースについては今更何も言う事はない。前橋に住んでいるとこんな手軽で山らしい景観を楽しみながら程々に登れる山はない。同年輩の中高年ばかりではなく、若いカッコいい人たちもいて楽しい。前後し励まされたり励ましたりしながら登る。 | |
肩の小屋前から谷川連峰縦走路 | |||
トマの耳からオキの耳 |
オキの耳から大源太山 | |||
蓬峠の稜線の向こうに、先日登った大源太山の小さな三角形のピークが頭を出していた。 | オキの耳からトマの耳 |
肩の小屋に着くと既に宿泊用の部屋から楽しそうな談笑の声が聞こえる。山頂(トマの耳)には20人ほどの人が居た。ほぼ満杯である。調子がいいのでオキの耳まで足を伸ばす。オキの耳から先日登った大源太山を探す。下から見るとあんなに堂々とした山だったのに、オキの耳から見ると蓬峠から七ツ小屋山の稜線の陰に小さな三角形の頭だけが見えた。オキの耳には5〜6人だろうか、岩の上から紅葉する一の倉沢を覗き込みながら食事にした。思えばこんな時にあの震度5の地震が来たらどうだったのだろう。岩は崩れたのだろうか。振り落とされないまでも死ぬほどの恐怖を味わったに違いない。先日の浅間山の噴火にしても夜でよかった。昼間ならかなり近くに登山者がいたはずである。めったに無いには違いないがあっても不思議ではないのである。用心に越した事はない。 | |
谷川岳ロープウエイ山頂駅から谷川岳 | |||
天神尾根を下るハイカー達:肩の小屋直下 |
遅出だったのでロープウエイの運転時間が気になったが、下りは割りと短時間で下れ、充分間に合った。ロープウエイの山頂駅に着いたとき山頂はまだ見えたが、湧き上がる白い雲の中に姿を隠そうとしていた。水上で一風呂浴びるころ、既に谷川岳はまったく雲の中だった。山の天気の変化は早い。やはり山は早出で登るべきである。我々は何時もながら幸運だったが何時までも幸運を当てには出来ないだろう。 | |
トップページへ | 前へ | リストへ | 次へ |