02.12.26(THUR)           鍋割山              赤城山
  今年の山行日記は赤城の鍋割山から始めたので最後も鍋割山で締めくくることにしました。妻は都合がつかず一人で出かけました。街にいれば穏かな晴れの一日ということで終わりですが、風に吹かれ空を見ながら山を歩いていると一日の天候の変化が分ります。
コース:赤城ゴルフ場側の登山口 10:40→獅子ヶ鼻 11:10→山頂 12:35-13:05→隣のピーク 13:25→山頂に戻る 14:00→獅子ヶ鼻 15:10→登山口 15:40 (所要時間5時間)

登山口駐車場付近の路面は一応雪で真っ白ですが残雪はほとんど無し。獅子ヶ鼻の上の雑木林の中の岩だらけの急登は残雪や霜柱が解けて氷結しているので、アイゼンを付けました。
獅子ヶ鼻から鍋割山
  朝自宅から見た赤城山は雲一つなく快晴でした。登山口には車が一台有り雪の上の足跡から先行者が一人いることがわかります。先行者は獅子ヶ鼻でアイゼンをつけています。おそらく8時過ぎまではここも凍って居たのでしょう。とするともう下りてくる頃かなと思いながら歩いていると、急登の雑木林に掛かる当たりで下ってくる大柄な男性と出会いました。65歳の大胡の方でした。

 
  岩と凍りついた残雪の急登を登っていると気温が下がり風が出て、雑木林はごうごう鳴っていました。ヤッケを引っ張り出してフードを被りました。山頂は意外なほど風は当たらずのんびり食事が出来ました。流石に日向ぼっこという訳にはいきません。浅間や榛名の方から次々と大小の雪雲の名残がやってきては太陽を隠します。東の方は良く晴れていて筑波山が裾野からはっきり見えました。東京方面はなんともやの中に高層ビル群がかすかに確認できます。高層ビルの数が増えたのには驚かされます。
山頂直下の高原から山頂
  一休みの後、尾根ずたいに荒山が正面に見えるピークまで行って見ました。雪は踏まれた跡が無く今日は誰も来なかった様です。やや深い吹き溜まりも有りましたがほとんど尾根筋の雪は飛ばされています。
  荒山より奥は谷川岳の方から流されてくる暗い雪雲の下で、南面から差し込む日の光がたまにサーチライトのように荒山や地蔵岳を白く光らせていました。

  山頂へ戻り、せっかくカンジキを担いできたので山頂からの長い丸太の階段を下るはやめにして、カンジキを付けて脇の熊笹に積もった雪の中をかまわず下りました。せっかく付けたのにアッというまで物足らないので、案内板の所から不動明王のコースの方へ下ろうと道を探しましたが、結局雪でたわんだ潅木の枝に阻まれて入り口が分らず、すごすごカンジキを外して来た道を下りました。
 
鍋割山に続く稜線の隣のピークから荒山と地蔵岳
  上州の冬晴れの一日はこんな天候のパターンが多いようです。夕焼け雲が茜色に染まり、その雲の縁がほんの一瞬金色に輝き、見る見る暮れて行くのもこんな日の夕方です。
帰路、草スキー場付近からの鍋割山
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  山は短時間にどんどん表情を変え、獅子ヶ鼻に着く頃にはすっかり穏かに晴れ上がりました。荒山正面のピークでたまに顔を出す太陽を何分も待って、白く輝く荒山や地蔵岳をデジカメに収めようと冷たい風の中で頑張ったのが嘘の様です。 
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