02.06.02(SUN)                       御 座 山                           ( 西上州 ).
  シャクナゲが咲いていると言う情報を頂いて天気の良い日を見定めて一人で出かけた。山域は西上州といっても長野県の山で、車で入るにも馴染みのない山道とあってやや心配だったが、行って見ると車も入りやすく静かな良い山だった。
前御蔵山(2040m峰)から御座山山頂岸壁。沢山の人が岩の上にいるのが見え、はしゃぐ声が聞こえてくる。
コース:上栗生登山口10:30→不動の滝→2040m峰→御座山→往路を下る、登山口15:20  (所要時間4時間50分)

  登山道はあまり踏み荒らされておらず歩きよい。山頂付近は鎖場も有るが足場はしっかりしている。

  標準コースタイム4時間10分、標高差662m、距離2.5Km (駐車場から山頂往復)

登山口:R141から小海大橋を渡って栗生に向かう。栗生のバス停の先からから案内板に従い舗装の無い林道をしばらく入ると立派な登山口の案内板が有る。

駐車場:登山口の前の林道を広げてあり、かなり(2〜30台)の駐車スペースがある。トイレは無い。
  珍しく風邪で熱を出して4日ほど寝込んだ妻に”もう大丈夫だから気晴らしに行ってらっしゃい”とお尻を押されて、”じゃ、おとなしく寝てなよ”とか言いながら車を飛ばして佐久を目指す。

  上毛新聞社刊:「群馬の山歩き80選」によると、御座山は歩行時間7:10、グレードCと紹介されており、山歩きを始めたばかりの当時としては対象外の山だった。

  シャクナゲの魅力に惹かれて改めて読み直してみると、車を使って山頂往復なら2時間程度は短縮できそうである。それでも初めての山となると、車で入る林道や駐車場の状況から始まってやや不安であった。

  しかし結果的に御座山は行って良かった。好い山である。
お目当てのシャクナゲの花
アルバム
ラショウモンカズラ
  登山口に着いてみると中型のバスが一台止まっており、運転手さんが昼寝している。他に乗用車がが3台ほど駐車していた。案内書の言う「佐久の幽巒」とはイメージが違うぞ、と思いながら歩き始める。

  登山口から不動の滝までは沢沿いの道。僅かな間、沢の石の上を歩くがすぐ沢沿いの木立の中を行くようになる。この間ラショウモンカズラとクワガタソウが目立つ。

  不動の滝を過ぎると道は山の急斜面をつづら織りに登る。道は広くないがしっかりしている。黒土の弾力が足裏に優しく、踏み荒らされたり表土が流失したような所が無く、歩いて楽しい道である。その道端にハルリンドウが咲いた。

  シャクナゲは山頂直下の大岩の前が盛りである。写真を撮っていると高崎から来たと言う熟年女性2名が下りてきた。場所を替わって山頂に向かう。

  山頂に着いてみると先程のにぎやかさが嘘のようで2パーティ、5人ほどしか山頂に居らず、静かに展望を楽しみながらゆっくり食事する事が出来た。出発が遅くなったのが幸いだったようである。山頂からは加和志沢の方へ降りて行くツアーの団体さんらしい沢山の人が見えた。

   大岩の下で一休み。鎖場を越えて祠の有るピークへ出ると前御座山はすぐそこ。前御座山からは御座山山頂岩壁の上に沢山の人が見える。
ミヤマカタバミ
  話し声や歓声も聞こえてくる。今までの静かな山歩きが嘘のようなにぎやかさである。

  前御座山と御座山のコルでミヤマカタバミを撮っている時、下ってきたツアーのパーティに会った。道を譲って先頭のリーダーの方に聞いてみると東京から来た20人のツアーだそうである。

  
山頂直下のシャクナゲ
  御座(Ogura)山は車で登山口まで入って山頂往復ならわりと手軽に行ける好い山である。但し既に大手のバスツアーも入っており、何時までこの素朴な山道が持つかは分らない。帰りは内山峠を越えて荒船の湯で汗を流して着替えをし、明るいうちにゆっくり前橋まで帰りついた。
行きにちょっと道を間違えたおかげで見ることが出来た八ヶ岳の素敵な風景
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クワガタソウとは初対面、名前は帰ってから調べた。森の妖精のように可憐な花。