日曜登高会活動記録


日曜登高会
TOPICS



石割山
2023/03



下山した山中湖畔で
ハクチョウがお出迎え

(コブハクチョウ)



奥日光
2023/02



小田代ヶ原の「貴婦人」
一本のシラカバの木



鎌倉の山
2023/01



タイワンリス

鎌倉を歩くとよく見かける。
尾がやけに大きい。
特定外来生物。鎌倉市では防除の対象としている。



ハクセキレイ

銭洗い弁財天の境内で人になついているように愛用を振りまく。



足和田山
2022/11



富士山に二重の笠雲



二ツ岳
2022/10


ノコンギク(野紺菊)



サラシナショウマ(晒菜升麻)




シマリス



湯ノ丸山・烏帽子岳
2022/09


上から
マツムシソウ(松虫草)
オヤマリンドウ(御山竜胆)
イワインチン(岩茵陳)




上から
ハクサンフウロ(白山風露)
シャジクソウ(車軸草)
ウメバチソウ(梅鉢草)




上から
オオカメノキの実
ゴゼンタチバナの実



やなぎらんの綿毛(果実)



高山蝶


上から
クジャクチョウ
ヒョウモンチョウ



御岳山・岩石園
2022/08


レンゲショウマ(蓮華升麻)
キンポウゲ科


イワタバコ(岩煙草)
イワタバコ科



奥武蔵 丸山
2022/07


オカトラノオ(丘虎の尾)
サクラソウ科


金毘羅尾根

2022/05


キンラン(金蘭)
ラン科



タツナミソウ(立浪草)
シソ科


上: ガクウツギ(額空木)
           アジサイ科
下: ツクバネウツギ
         (衝羽根木)
          スイカズラ科

2022(令和4)年度の活動


石割山 1412.3m      富士五湖周辺


2023年3月5日(日)  天候:曇り・晴れ間

昨日までと天気はどこへやら。曇り空の下、我がバスは山中湖へ向う。中央道を順調に走る。大月付近で車窓から富士山が望め、期待に胸膨らむも、河口湖ICに来ると、その姿は雲のベールの中に。あら残念。山中湖ICを出て石割神社参道入口Pに8時前に到着。青空がいくらか覗く空模様だ。期待半分で登山開始。

小さな赤い鳥居をくぐり、先ずは、いきなり長がい石段を登る。400段! 見上げると一直線に上へ伸びている。15分かけて登り切り避難小屋前でひと息入れた。


         いきなり参道の長い石段を登る    (右) やっと終段近く


ここから山道に。冬枯れした雑木林の尾根道を緩く登り石割神社に向う。青空も広がり、ところどころで雑木の枝越しに白い富士の姿も雲交じりでちらほら。どうか山頂に着くまで隠れないでと念じながら歩を進めた。


尾根道となり石割神社へ


砂防堰堤まで来ると、その上に桂の大木(御神木)を見る。石割神社の境内だ。神殿の背後にそそり立つ二つに割れた巨岩。その割れ目を3回巡りお参りすれば願いが叶うといわれる。我がメンバー全員が割れ目くぐりをした。


石割神社で大岩の通り抜け


神社から約20分の登り、樹枝間から富士山を確認しながら登りつめて山頂に飛び出した。お〜っ、富士を望む絶景、雲が絡みながらも山頂までなんとか見える! 左に山中湖、右は杓子・鹿留の大きな山稜だ。好天ならば南アルプスも望めるのだが、そこまでは叶わなかった。富士山が見えるうちにと、あわただしく記念写真を撮った。


石割山の山頂へ 枝の間からちらちらと富士山が見える



石割山山頂 雲を絡めた富士山を望む


下山は富士に向って尾根をたどる。いきなりロープ伝いの急斜面。残雪はなく泥んこ気味の下りだが半分凍っていて歩き難さも半減で助かる。が、ロープを掴み慎重に足場を選びながら歩く。雑木林が切れて平尾山に。ここも絶好の展望地。冬枯れのカヤトの原を通して再び富士山と対面。御坂山塊の先に白峰三山が薄く確認できた。


山頂石割山直下のたおやかな尾根を行く




平尾山はカヤトの山 富士山はかろうじて見えていた


次のポイントは大平山。縦走路はここから木段が始まる。眺望に見とれず足元注意で鞍部へ下り、上り返しも木段が続き一気に登るには息が切れる。


大平山(前方のピーク)目指して階段の道を行く



階段を下って上って大平山に


広い大平山の頂、展望に恵まれた最高の休憩地だ。正面の富士山は雲が深くなっていたが広大な裾野、愛鷹山、山中湖を囲む三国山、鉄砲木の頭、歩いてきた方向に目を向けると石割山の後ろに御正体山が姿を見せていた。
時刻は11時を過ぎたばかり。少し早いがここで昼食タイムとなった。


展望抜群の大平山で昼食タイム


我々しかいない広場で絶景を眺めながらの昼食はまた格別だ。暫しの時間が過ぎ風の冷たさを感じて下山を開始。またまた木段を下り再び登ると飯盛山、さらにカヤトの中を進み長池山に。右に花の都公園への分岐を過ぎ舗装道路に出て山道はここで終りだ。


縦走路は舗装路に出て終りに


別荘地を抜ける車道を下15分程下って山中湖畔に。大出山入口バス停前へゴールしてハイキングを無事終了。迎えのバスを待つ間、湖畔に出てみると大きなコブハクチョウの出迎えを受け、皆さん幸せな気分になったようだ。


ハイキングの終点、山中湖畔


近くの「紅富士の湯」でゆっくり浸かり帰路に就く。思いのほか空いていた高速道路、渋滞ストレスはゼロで予定の50分前に帰着できた。


山行は、快晴の下での富士山展望とはならなかったが、道中の登山者も少なく山道の状態も、予想していたよりも良かった。雨にも降られることなく、久し振りのゆったりとした山行だったと思います。


【歩いたコース】
   参道入口…富士見平…石割神社…石割山…平尾山…大平山…忍野分岐(車道)…大出山入口バス停(山中湖畔)

  ------ 行程4時間50分(休憩約85分)  同行者21名


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湯滝〜小田代原 (1430m)      奥日光


2023年2月12日(日)  天候:快晴


2月の山行は奥日光スノートレッキング。天候に恵まれて湯滝から小田代原・赤沼のコースを歩いた。
戦場ヶ原の先、国道120号の「湯滝入口」でアクセスのバスを降り、出発の準備を済ませる。湯滝Pまでの道は冬季閉鎖。深雪に埋まる道路上? をスノーシュー組が先頭になってラッセルしながら進む。
滝入口の雪に埋もれた木段を下って湯見のデッキに。冬も凍ることなく豪快に水を落とす湯滝。回りは我がパーティーだけ。ゆっくりと見物、撮影ができた。


湯滝入口から湯滝Pまではラッセルして進む



冬も豪快に水を落とす湯滝


湯滝から、樹林間を行くスノートレッキングのスタート。足元の装備はスノーシュー、アイゼン、ワカンとそれぞれ好みに応じて装着だ。湯川の流れに沿ってトレースがついている。樹林に日の光が深く差し込み、積雪に反射、樹林の中は強烈なコントラストだ。


湯川に沿った林間コースを快適に歩く


小田代橋を過ぎ樹林を飛び出すと泉門(いずみやど)池に。戦場ヶ原に二しかない湧水池の一つだそうだ。男体山をバックにしたロケーションは素晴らしい。


泉門(いずみやど)池 前方に男体山を望む


湯川の流れと分かれ道は上り気味になって小田代原へ向う。石楠花橋分岐を過ぎ樹林帯を出て待望の小田代原入口に立つ。白樺樹林を通して雪原の先に日光連山が並ぶ。柵に沿って遊歩道(木道が雪に埋もれている)を行く。踏み外すと膝上まで埋もれてしまう。


小田代原



小田代原を通して望む日光連山



上の写真の右端に続く男体山


歩く右はミズナラなどの樹林、左手に小田代湿原、日光連山が左の山王帽子山から太郎山、小真名子山、大真名子山、男体山と青空にくっきりと並ぶ。小真名子、大真名子の間に銀嶺の頂を覗かすのが女峰山。パノラマ絶景の眺望に感激だ。
山裾に「貴婦人(シラカンバの木)」を確認すると小田代原展望台に到着。
ベンチが使えて冬も絶好の休憩ポイント。先客に混ざって昼食タイムをとった。
トイレがクローズされているのが玉にキズだ。


小田代原休憩所で昼食タイム



スノーシュー、ワカン、アイゼン 足元はいろいろお好み装備


昼憩を少し早めに切り上げ出発、ゴールの赤沼を目指す。再びミズナラの樹林帯の中を緩くアップダウンしながら進む。前方に樹間を通して見えるのは男体山。山頂部までくっきり。赤沼橋で湯川を渡るとまもなくゴールだ。
欄干がない赤沼橋、橋上に積雪もあって渡るのにちょっとスリル感があるが雰囲気の良い景観を見せてくれる。


再び林間コースを赤沼に向う



赤沼橋を渡る 欄干がない木橋



男体山を眺めながらまもなくゴールの赤沼に


国道沿いの赤沼茶屋前に着き、湯滝から約3時間のスノートレッキングを終了。
ここのトイレは使用可能だった。

天気は最高、風もほとんどなく、ベストコンデションの中で銀世界を心ゆくまで楽しむことができた。さらに帰路、清滝の「やしおの湯」に立寄り、湯上りのビールで祝杯、好天に感謝。


【歩いたコース】
   湯滝入口(国道沿)…湯滝…泉門池…小田代ヶ原入口…小田代原展望台…赤沼橋…赤沼

  ------ 行程3時間30分(休憩約60分)  同行者20名


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鎌倉の山 葛原岡・源氏山 (93m)      鎌倉


2023年1月15日(日)  天候:曇り


初詣も兼ね鎌倉のへ。北鎌倉駅に集合し浄智寺から葛原岡・源氏山、大仏切通のハイキングコースを歩いた。


ハイキングのスタートは浄智寺


北鎌倉駅前の道路を少し行った浄智寺の入口が今回のスタート点。まずは境内に入り参詣。ロウバイがほころびミツマタも蕾を膨らませていた。布袋様に今年の安全登山を祈願してからハイキングコースへ。


洞窟の前にたたずむ布袋様


浄智寺を出てハイキングコースを行くと道はすぐ丘陵地に入り階段状の道を登る。山の雰囲気は上々だ。坂を登り詰めると天注峰碑があるピークに。昔、浄智寺の住職であった高僧が、ここからの眺めを愛し、天柱峰(てんちゅうほう)と名付けたと伝えられる史跡とのこと。標高は97mだそうだ。


洞窟の前にたたずむ布袋様



史跡 天柱峰


下り坂から岩が迫る場所を過ぎると歩きやすい道で葛原岡神社の境内に導かれた。源氏山公園の一角でもあり見どころいっぱいで休憩ポイントだ。早咲きのサクラも見られた。


葛原岡神社前の早咲きサクラ


広い道を源氏山に向う。大きなクスノキを見た先に化粧坂切通しの分岐。鎌倉七切通しのひとつで。新田義貞が鎌倉攻めの時にここへ軍の主力を向けたため激戦地になったところと伝わる名所。(「吾妻鏡」では気和飛坂)
さっそく寄り道して坂下の民家が見える場所まで下ってみた。岩の坂道だ。


左: 源氏山へ向う(大きなクスノキ)       右: 化粧坂


頼朝像の前に立ちその前方に盛り上がるのが源氏山。階段状の道を一気に登り頂へ。山頂標識はないが祠が祀られている。は展望が開けるが曇り空で遠望はきかなかった。


頼朝像の前でひと息いれる



源氏山山頂 標高93m  道標も標識も無い


頼朝像前へ戻り昼食タイム。空高くトンビが飛び回っていた。要注意はお弁当だ。
午後からは銭洗弁財天に立寄ってから大仏切通し経由のルートに入る。ところどころでタイワンリスを見かける。岩場の道となりいよいよ大仏切通しに。切り開かれた岩場の道はダイナミックで変化に富む風景だ。



時折り現れるタイワンリスに気をとられながら歩く



険しい道の大仏切通し


火の見下バス停まで下り着いてハイキングは終了。解散となった。

一日中曇り空であったが冬の時期でも寺社詣でと歴史的なスポット巡りが同時に楽しめるコースで素晴らしい山歩きでした。

【歩いたコース】
   浄智寺…葛原岡神社…化粧坂…源氏山…銭洗い弁財天…大仏切通し…火の見下バス停

  ------ 行程3時間55分(寺社拝観時間含む)  同行者15名


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足和田山 1354.9m      富士五湖


2022年11月13日(日)  天候:晴れのち曇り


11月もバス山行だ。天気は下り坂、午後から雨の予想とつれない。中央道河口湖ICに近づく頃、まだ青空が覗き富士山は山頂まで見えていた。ラッキーだ。
バスは予定より早く紅葉台下の登山口に到着。手際よく準備を整えスタートした。
紅葉台までは林道を30分登る。この付近の紅葉は最盛期、染まる木々に目を奪われながら歩いた。


紅葉台まで紅葉が真っ盛りの林道を登る。


紅葉台に着き、まずは富士山を仰ぐと山頂部は笠雲が、それも二重となって架かっていた。時折、強い風が吹き付けて色付く葉を吹き散らす。


紅葉台(1164m)から望む富士山は笠雲を被っていた。


紅葉台から東へ尾根縦走(東海自然歩道)の始まりだ。次の絶景ポイント三湖台に10分足らず。広大なススキの草原に飛び出す。南側は富士が林の上に姿を現し北側は西湖を眼下に御坂山塊の山が連なる。広がる青木ヶ原樹海。絶景をたっぷりと堪能できた。


三湖台(1202m)はススキの草原 富士山の展望地



三湖台北側は西湖を眼下に御坂連山が連なる大パノラマ


縦横ルートに戻って足和田山に向う。樹林の尾根道、深く積もった落ち葉を踏んで歩く。道の窪地は隠されて見えず注意を要した。大きく下って登り返すと展望台がある足和田山の山頂に。「五湖台」の標柱も立つ。富士山は大きく望めるが湖は樹林が深く、樹間から西湖と河口湖が僅かに見えるのみだ。


落ち葉を積もった稜線を足和田山に向う。



足和田山(五湖台)も富士山の展望地


下山は河口湖方面に道をとる。段和山を過ぎ、高度を下げて展望が良い小高い丘(1128m付近)に到着。絶好の休憩ポイントだ。富士山を望み、河口湖を見下ろしながら占有状態で昼食タイムとなった。


段和山を過ぎて下った1128mピークで昼食タイム。絶景ポイント。


下山再開。急傾斜の尾根からジグザクで高度を下げると紅葉の樹林帯に導かれ、黄色に色付く木々のトンネルの先に河口湖が近くに迫っていた。


標高が低くなって黄葉の尾根を下る。


低くなっても尾根伝いの道、大嵐山、羽根子山と続き、我がバスが待つ河口湖畔、「道の駅かつやま」の駐車場に無事下り立った。


最後のピーク羽子山 河口湖を望む


下山後、河口湖IC近くの温泉で汗を流して帰路に就いた。

なんとか持った天気のお陰で素晴らしい秋景色を楽しんだ山行でした。

【歩いたコース】
   紅葉台下…紅葉台…三湖台…足和田山…段和山…1128m地点…大嵐天神社…大嵐山…羽根
   子山…河口湖畔(道の駅かつやま)
   ------ 行程4時間25分(休憩約100分含む)  同行者16名


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二ツ岳 (雄岳 1314m 雌岳 1306m)      榛名山


2022年10月2日(日)  天候:晴れ


バス山行再開2回目も好天。総勢19名を乗せバスは関越道を伊香保へ向う。高アを過ぎると榛名連山が車窓を通して前方に並ぶ。右端から水沢山、二ツ岳、相馬山と続き、その左は榛名富士だ。青空をバックにくっきりと望めた。渋川伊香保ICを出て伊香保温泉を経由し伊香保森林公園に予定より早く到着した。

関越道(バスの車窓)から望む榛名連山 目指すは二ツ岳だ。 


清々しい空気が漂う公園管理棟前でストレッチを終えて出発。林の中の遊歩道を10分、ワシノ巣風穴に。ここから二ツ岳の登りが始まる。すぐに二合目で散らばる溶岩の間を縫って行く。回りの樹林は落葉樹が主体、木漏れ日が優しく差し込む。急登の途中の休憩1回で雄岳・雌岳の鞍部に到着。ヤレヤレ。


望む榛名伊香保森林公園の二ツ岳登山口



雄岳と雌岳の鞍部に向う道は急登だ。途中でひと息入れる。



フラットな道となってまもなく鞍部到着。


鞍部からはまず雄岳を往復。ゴロ岩の急斜面とその先の溶岩大岩に沿って登り詰めてTV中継所が建つ山頂域に。荷を置いて狭い溶岩ドームの最高点立った。
大岩の上に乗ると榛名山カルデラ風景が一望だ。左に大きく相馬山、その右に烏帽子岳などの外輪山。中央火口丘の榛名富士、奥に浅間山、八ヶ岳連峰・蓼科山も望めた。


雄岳の溶岩ドーム(山頂)から望む榛名山カルデラ。左は相馬山、右に榛名富士。



ここが雄岳山頂です。 箱庭のような絶景に望み思わず笑みが…


絶景に感動してから来た道を慎重に下って鞍部に戻った。次は雌岳だ。避難小屋の前から階段を登る。こちらの道は雄岳に比べ安全だ。樹林帯の中を一気に登る。傾斜が緩み溶岩ゴロとなった先で山頂に出た。


樹林の中、雌岳山頂を目指す。あと少しですよ〜。


 雌岳山頂も狭い。しかも絶壁の上。目の前に鋭角に聳える水沢山、その奥は長い裾野を引く赤城山。遠く皇海山や日光白根山も見える。北側に眼を転じると眼下に子持山、十二ケ岳、はるか谷川連峰と上州武尊山を望み、尾瀬の至仏山や燧ケ岳も同定。素晴らしい絶景を心行くまで堪能できた。


雌岳頂上から望む鋭角の水沢山、奥には赤城山。



山岳展望に優れる雌岳山頂。山座同定に夢中となる。


行動時間は予定より早く極めて順調。雌岳での昼食タイムはまだ早いので先に進むことに。避難小屋まで戻り一息入れてから雌岳の山腹を回る下りルートを行く。屏風岩を眺め、苔むす大岩を縫って道は徐々に下る。紅葉の時期は最高のロケーションになるところだ。巨岩の下を過ぎると大きく下ってオンマ谷・つつじが丘分岐に。樹林の枝越しに水沢山がシルエット状に大きく見える。


大きな岩(溶岩)の下を下る。大きい! 思わず見上げる。


少しの登りで尾根を越し板囲い階段の下り道に。左上空に雌岳山頂部が望める。やがて左折して下り、むし湯跡に。大正の初期まで温泉の蒸気を吹き出していたそうだ。さらに下のシダの池へ。途中、長い尾を持つシマリスが一瞬岩の上に姿を現した。池畔のベンチで昼食タイム。目の前の梢に野鳥(ヤマガラ)が飛来し囀り続ける。なんと微笑ましい。
大溶岩の間を抜ける岩めぐり(散策路)を経て出発点の公園管理棟前に戻った。


【歩いたコース】
   伊香保森林公園管理棟…ワシノ巣風穴…雄岳と雌岳の鞍部…雄岳往復…鞍部…雌岳往復…
  オンマ谷・つつじが丘分岐…むし湯跡…シダの池…モミジ広場…出発点

  ------ 行程4時間25分(休憩約105分含む)  同行者19名


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湯ノ丸山 2101m ・烏帽子岳2065m    浅間連山


2022年9月11日(日)  天候:晴れ


2年7カ月ぶりの貸切バスによる山行。上信道、八風山トンネルを抜けると浅間山が我々を迎えるように全容を現し、佐久平の先には八ヶ岳連峰も見えてきた。天気は上々、久しぶりの風景にバスの中は期待感に満ち溢れていた。

バスは予定通り登山口の地蔵峠に9時に到着。青空の下、はやる心を抑えて確り準備とストレッチの後スタート。目の前のスキーゲレンデの登にかかった。

湯ノ丸山に向ってGo〜 山頂はまだ見えない。 手前は牛のウンチ! 


ひと汗かいてゲレンデの上まで登るとツツジ平、しばらく平坦な道に。さっそく花々のお出迎えだ。マツムシソウ、オヤマリンドウ、イワインチン、ウメバチソウ。夏の名残のハクサンフウロもまだ残り、花々には高山蝶が飛び交って心が和む光景だ。
やがて歩く先に湯ノ丸山の姿を望む。釣鐘分岐ひと息入れていよいよ本番の登に。

雑木林の先に湯ノ丸山のたおやかな稜線を望む


釣鐘分岐 この先でいよいよ湯ノ丸の登にかかる


山頂まで急登の始まりだ。露出した岩の上や段差のある道を足元に注意をしながら登る。息切れがするが落ち着いて一歩一歩確実に登るしかない。程なくして樹林の切れ目から素晴らしい景色が望めた。眼下に登ってきた地蔵峠、さらに籠ノ登山から高峰山、右手遠方には霞みがちに富士山、その隣に八ヶ岳連峰が見事な山容に見せて正に絶景。さらに登ると背後に浅間山が頭をもたげてきた。笹原を行くあたりはまた花々が現れ花期を終えたヤナギランの綿毛が風に揺れていた。

樹林帯を抜け笹原の斜面を登る あとひと息だ。 バックは西篭ノ登山(右)


やがて傾斜が緩くなったガレ場をひと登りで石ゴロ広場の湯ノ丸山南峰に到着。
すご〜い。360度の眺望。正面にはこれから登る三角形の尖った烏帽子岳が見事だ。北側尾根伝に湯ノ丸山南峰、その背後は四阿山と根子岳の姿がある。北アルプス方面は雲がかかっていた。

着いた!  湯ノ丸山南峰 すぐ先で烏帽子岳に御対面


稜線を北に 湯ノ丸山北峰 奥は四阿山(右)と根子岳


眺望を楽しみ記念写真を撮ってから烏帽子岳へ向う。南峰山頂から標高差200mの下り。樹林帯に入り岩ゴロと段差のある急坂を小刻みに下る。ナナカマドの葉が色づいて山はもう秋だ。結構苦戦をして鞍部に下り立った。


        山頂を後に烏帽子岳との鞍部へ下る。 烏帽子岳の三角が美しい。


鞍部(分岐)で地蔵峠へ戻る組と、烏帽子岳へ行く組に分かれた。烏帽子岳組は整備された急斜面の道を登って稜線に至り、さらに烏帽子岳手前のピーク、偽烏帽子(小烏帽子岳)に到着し、ここで昼食タイム。目の前を乱舞する赤トンボの群れにビックリ。まだ先に見える烏帽子岳が恨めしい。越えてきた湯ノ丸山が大きい。

小烏帽子岳で昼食。 烏帽子岳はまだ先でした。


越えてきた湯ノ丸山を望む


下山の制限時間も迫って来た。昼食も早々に精鋭10名が当初目標の烏帽子岳を目指し無事制覇、登頂写真を撮ってかなりのスピードで戻って来た。小烏帽子岳での待機組もびっくりだ。


烏帽子岳山頂での記念写真



烏帽子岳登頂組が小烏帽子に戻り着く 早い!


上空にガスが出てきて眺望も薄れてきた。登頂組揃ったところで下山開始。鞍部まで来た道を戻る。一呼吸入れ地蔵峠に向う。樹林帯の中、秋の気配を感じながらフラットな道を行った。中分岐を過ぎキャンプ場で一息入れてから地蔵峠にゴールした。
ゴールと共に早速売店に駆け込み冷たいビールをゲット、喉を潤し「美味い!」。
天候に恵まれた一日を堪能した登山でした。

【歩いたコース】
   地蔵峠…釣鐘分岐…湯ノ丸山(南峰)…鞍部…小烏帽子(烏帽子岳往復…鞍部…地蔵峠

  ------ 行程4時間55分(休憩約50分含む)  同行者18名


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上高岩山 1011m ・鍋割山1084m    奥多摩


2022年8月7日(日)  天候:曇り


ケーブルカー御岳山駅(標高831m)に参加予定の全員が集合。駅前広場は霧の中で山々の姿はまったく見えない。準備を整え、雨は降らないと信じて出発。まずはロックガーデンへ向う。


御岳山駅から武蔵御嶽神社への道を行く。 ガスの晴れ間に緑が映える。


鳥居、随身門を経て長尾平の分岐から下り坂をロックガーデンへ。山中の霧はいくらか薄まり見通しは回復しつつあった。七代の滝分岐の天狗岩で一憩。この先樹林は広葉樹が多くなり気分は晴れやかに。


天狗岩で休憩。岩肌は濡れて上ることは自粛。


谷まで下るとロックガーデン。苔におおわれた岩の間を清流が流れ落ち幽玄の世界が広がる。秋川の支流、養沢川の源流に沿って上流の綾広の滝まで素晴らしい光景が展開する。みなさん写真を撮りながら楽しく歩き、大詰めとなる綾広の滝に。豊富な滝水と見上げる幽玄な森にスピリチュアル感たっぷり。


緑の中の清流、苔むす岩、小滝が続く



大詰め、綾広の滝に到着


綾広の滝を後に沢を離れ岩壁を巻くように登る。岩肌に張り付くようにイワタバコの花を見る。再び沢の流れに出合うとロックガーデン出て芥場峠の登り道に。標高とともにガスの濃度が深まる中を一気に芥場峠に。


もう少しだ! 芥場峠への急坂を行く。


芥場峠で一息入れて上高岩山へ。歩く先々に不思議な光景を目にする。樹枝にたくさん棚網状のクモの巣が・・・ ? 水滴が付き白く見えて目立つ。
樹林の中の上高岩山小ピークを踏んでから、少し先の休憩舎(展望台)にて昼食タイム。 ガスの中、展望は全く無く、視界は白一色。空中に浮かぶ船の感じだ。


      不思議な蜘蛛の巣 クサグモの巣らしい   上高岩山を示す板



占有状態となった休憩舎で昼食タイム


芥場峠まで戻り、今度は大岳山方面へ。5分ほどで右に鍋割山の入口だ。尾根を北上する。晴れていれば左に大岳山を望むところだがガスは深い。


森のオブジェ? 不思議な枝絡みに見とれる。 鍋割山手前で。


25分ほどで鍋割山に到着。深い樹林に囲まれているが落ち着きがある頂だ。一息入れる。


雰囲気がいい鍋割山

最後のピーク、奥の院峰へ、いったん滑りやすい急坂を下り切る。登り返しは岩ゴロの急登、慎重に登り切り祠の頂に。「やった〜」と言ったところだ。


           岩場の急登を登る             奥の院峰


奥の院からの下りは急坂の連続、木の根の張り出し、湿った路とコース中最も慎重を期す所だ。注意を払いつつ約35分、天狗の腰掛杉前に無事下り立つ。
長尾平を経て出発点に戻り5時間超の行程を終えた。
ケーブル駅前の広場にてビールで乾杯〜。ご苦労さんでした。

【歩いたコース】
   御岳山駅…ロックガーデン…芥場峠(上高岩山・展望台往復)…鍋割山…奥の院峰…御岳山駅
  ------ 行程5時間20分(休憩約80分含む)  同行者9名


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丸 山  960.4m    奥武蔵の山


2022年7月10日(日)  天候:曇り後晴れ


芦ケ久保駅前広場から階段を下り国道299号を今回の登山口、赤谷へ。30分ほど歩き国道と別れて急坂を登って行くと帽子を目深に被ったお地蔵さんが出迎えてくれた。お地蔵さんも暑そうだ。養蜂箱が並ぶ横からいよいよいにしえの峠道だ。道はよく整備されて歩きやすい。先程までの喧噪から離れて、樹林帯の中の沢沿いの道は、日差しが遮られ、しっとりとした感じで気持ちがいい。


沢沿いの樹林帯は風が通り意外と涼しく心地よい


暫く行くと小さな滝が現れた。大小の岩の沢奥から流れ落ちてくる水の音。苔むした岩と、水の流れが何とも絵になる光景だ。木々の緑も新緑の頃より濃くなって落ち着いて見える。


      苔むす岩や倒木、大きなカエルもお出迎え(カエルを撮影中)


木橋を3つ渡り、さらに登って行くと沢沿いから分かれ樹林帯の中を右に左にターンを繰り返して登って行った。まだかまだかと思いながら最後のターンを終えて登り切るとようやく大野峠に到着した。スタートしてから2時間。想定した時間よりも早い。いにしえの峠道は風通しがあり気持ちよく登ることができた。


つづら折れの急登(左の写真)をこなすと休憩スポット大野峠に到着


東屋で暫し休憩した後、木段の急坂を登り切りパラグライダーの発進地に。
樹林帯から解放され視界が開ける。正面には堂平山のドームやアンテナ。眼下にはパラグライダーの飛行訓練風景も望めた。スカイツリーなど東京方面は雲で遠望できずチョット残念。


パラグライダー発進地で解放感に浸る


再び樹林帯の中へ。笹原を進み白石峠との分岐を左折して丸山を目指す。ここか自然の雑木林の中を歩く。やっぱり自然林の中は気持ちがいい。足元にはオカトラノオの白い花も咲く。急坂を直登して展望台が建つ丸山山頂に11時40分到着。
展望台からは目の前に武甲山が大きい。少しぼやけてはいるがこの時期は仕方がない。本来なら山岳遠望の大パノラマというところだが残念。


展望台から望む武甲山


芝生広場で昼食タイム。ここで珍しい蛇の抜け殻を見つけ、みんなで談笑。回りに人はほとんどいなかった。

  

ヘビの抜け殻


下山は県民の森分岐方面へ尾根をたどる。山頂を下り、尾根の切通しから登り返して尾根道を進む。県民の森分岐を左折、防火帯の急坂を一気に下る。
途中、林道を横断すると植林帯の中だ。大日如来の石仏まで来て、当初予定になかった日向山を目指すことになった。 (疲れているがカンバロ〜 と、)


広葉樹で明るい尾根道


日向山分岐を右折してむかし道を下り、木ノ子茶屋の前から日向山の登りに。

春は「山の花道」で人気のコースだが真夏の今は何もない。10分で誰もいない頂に登り切った。(ハァ〜
正面に大きい武甲山、左は二子山。眼下は芦ヶ久保駅を一望、走る電車が小さくてジオラマを見ているようだ。



日向山 正面に大きく武甲山


暫し景色を楽しんでから「風の道」経由で芦ヶ久保駅を目指す。段差の大きい木段に苦労しながら獣害除けネット扉を抜けて琴平神社で安全登山の感謝のお参りをした。民家の横を抜けて急坂を下り、芦ヶ久保大観音の横を通って道の駅に無事ゴールした。時刻は14時35分。


        日向山の美林              琴平神社に下山


ゴールしてから、全員無事下山できたことを祝して冷たいビールで乾杯をした。
これがもう最高に旨かった。


今日の山行は、真夏の低山ながら比較的涼しく歩けました。樹林帯の中は風通しが良く、沢沿い歩きも静寂の中、清涼感を満喫。山頂からの眺望は今一つでしたが、みなさん楽しく笑顔で山歩きを楽しむことができたと思います。

【歩いたコース】
   芦ケ久保駅…赤谷…大野峠…丸山…日向山…道の駅
  ------ 行程5時間45分(休憩約80分含む)  同行者8名


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金毘羅尾根 (麻生山960.4m 日の出山902m)


2022年5月15日(日)  天候:曇り後晴れ


金毘羅尾根を五日市から登り日の出山まで縦走しました。

住宅地を過ぎて山道に入り樹林の中を登る。曇り空がほころび空は明るくなり心配していた雨は降らないと確信。山中を抜ける風が気持ち良い。上々のコンデションでスタート。


金毘羅尾根の山道に入る


日当りの良い道は端に可憐なタツナミソウ(立浪草)が咲き誇り、林内ではヤマツツジの朱色が緑の新緑に映映える。ひと登りで展望台に着き一憩。小峰公園、秋川方面が開けている。展望台のすぐ上が琴平神社。社殿の右手奥に天狗岩を見る。大きな岩の塊だ。


琴平神社に到着 きょうの安全登山を祈る



大岩の天狗岩


大岩の先が金毘羅山(794m)なのだがいつの間にか通過。クロスする林道を過ぎると緩やかな傾斜で登って行く。この尾根の特長とも言える緩い傾斜はしばらく続く。左側が開けた場所(伐採地)を通過。大岳山方面の山が重なる。歩く尾根の前方奥に望むピークは麻生山だろうか? まだまだ距離があるようだ。
樹林下に咲くキンラン(金蘭)を見つけると次々現れる。かなり大きいのもある。皆さん感動!エビネ(海老根)も一カ所で見つけた。


新緑の林の中、快適にを歩く


途中休憩を入れてやっと麻生山の分岐に。なんと金毘羅山から2時間、長い! 麻生山に向い岩ゴロの急登をこなし山頂に到着。展望のベンチで昼食タイム。


途中休憩  麻生山はまだかな〜?



左) 木の根張る坂          右) 麻生山への急登



麻生山に到着 長かった〜。



麻生山から日の出山を望む 左の山


次は日の出山だ。金毘羅尾根コースに合流し日の出山の直下、クロモ岩(分岐)に。ここから急な階段で山頂を往復。盛りと咲くツツジの花に魅せられて一気に登る。


クロモ岩前から日の出山山頂へ 階段の長い坂道


日の出山でひと休み


日の出山山頂で花と展望を楽しんでからクロモ岩に戻った。
下山はつるつる温泉方向へ。顎岩を経て一気に下山口に下った。


下山途中で見かけた見事なギンラン


天候に恵まれて長い距離であったが気持ち良く歩け、花もたくさん愛でることができて満足の山行でした。

【歩いたコース】
   武蔵五日市駅…金毘羅山…麻生山…日の出山…つるつる温泉口
  ------ 行程6時間40分(休憩約70分含む) 同行者10名


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