土曜山行会活動記録



土曜山行会


今倉山・二十六夜山
トピックス


キノコの一種 コガネヤマドリ?


ドクロ巻くマムシ おお怖い!


この時期でよく見るアサギマダラ


早池峰山の花


ハヤチネウスユキソウ
早池峰山にのみ生育する固有種。エーデルワイズに最も似ているとか。


ナンブトラノオ
早池峰山に自生しているところから名前がついたという。



チシマフウロ
北海道〜東北地方の亜高山帯〜高山帯に分布する



平標山の花


イワイチョウと思われるが花冠が
七裂ある。珍しい?普通は五裂


タテヤマリンドウ


イワカガミ

北八ヶ岳 白駒池〜高見石〜丸山2330m〜麦草峠


2018年8月4日(土)

天候:晴れ、薄曇り

昨年夏に続き、静かな湖と緑濃い森を求めて北八つ、丸山・白駒池を歩いた。調布ICから渋滞に巻き込まれ、白駒池駐車場に着いたのは、11時近くになってしまった。駐車場は登山者だけでなく観光客も多く満車状態で混みあっていた。準備体操をして、白駒池へ向かう。シラビソの緑、林床にびっしりと広がる様々な苔が薄日を受けて時折鮮やかに輝く、そんな神秘的な路が続く。
白駒池は水をたたえ樹間ごしにとても大きく感じる。素敵な池畔散策だ。白駒荘脇の分岐から、苔むして滑りやすい段差の多い高見石への路を進む。高見石では、集合写真・昼食・小屋裏手の岩山(高見石)からの展望と、短時間に慌ただしく行動する。丸山への路も倒木や石がゴロゴロとして歩きづらい。頂上は狭く展望も悪いので早目に麦草峠に下る。急降下で滑りやすい道が続くが、時折ゴゼンタチバナの白い花が可愛い。明るく開けた草原の路に下りてきたらピンクのフウロも咲いていた。
帰りは国道を白駒池駐車場まで歩き、無事に帰路についた。


白駒池登山口、体操して出発



白駒池を周回する木道、朽ちて不安定なところもある



白駒池周辺は緑濃い神秘的な森、林床には様々な苔が美しい



標高2000m以上にある高山湖では国内最大の白駒池、静かなただづまいが美しい



白駒荘分岐から高見石に登る路、根っこやゴツゴツとした苔むした岩が滑りやすい



高見石からの眺望



今回の最高地点丸山山頂  八ヶ岳らしい岩稜地帯が続く


高見石からの展望が素晴らしかった。遠くに浅間山が霞んで見え、森に囲まれた白駒池がひっそりと美しい。
これが、緑濃い北八つだからこその絶景だ。(完)




今倉山1470.1m 〜二十六夜山1297.1m


2018年7月21日(土)

天候:晴れ時々曇り

都留駅よりバスで道坂隧道入り口まで登り、準備体操後、今倉山に向けて登山開始。天気が良く、暑過ぎため参加人数は9名と極めて少ない。1時間と少しで山頂到着。展望もなく虫が多いため集合写真撮影後早々に二十六夜山を目指して出発。鞍部などでは風が抜けて涼しく感じるところもあるが、蒸し暑く扇子で仰ぎながらブナやミズナラなどの樹林帯を進み、360度の展望の松山(赤岩)に到着。360度開けているが雲が多く、富士山や北アルプスなどは見えない。しかし目の前には長い尾根を持つ御正体山、その右手少し遠くに三つ峠山が見える。アンパンタイム後少し下り林道を横切って二十六夜山に到着。
二十六夜山は花の百名山。春に美しく可憐なエイザンスミレをたくさん見ることができる。下山は300mを一気に下る。990mのコルを過ぎると「仙人水」と名付けられた岩清水に到着。岩から大量に流れ落ちる冷たい清水に「甘露,甘露」と思わず叫ぶ。一気に元気づけられ沢沿いを1時間ほど下り「芭蕉月待ちの湯」で汗を流した。


道坂隧道の横から登り始める



今倉山への登り



左:山中のノリウツギ(糊空木 アジサイ科) 右:今倉山から赤岩にかけてブナ林もある



赤岩にて画角90度ぐらいで北東から南西方向を撮影



赤岩より道志山塊最高峰の御正体山を望む


二十六夜山頂上の石碑



暑い山行中、仙人水で涼を取る



ようやく人里まで下山、さあ、風呂とビールが待っている


連日35度以上の日が続く異常気象でこの日も大変暑かった。今倉山から二十六夜山のルートは人工林がほとんどなく大変歩きやすく、また赤岩からの眺望も素晴しく良いルートだった。
花が楽しめる春、紅葉、眺望が期待できる秋にも登ってみたい山である。(完)



薬師岳1644.5m ・早池峰山1917m


2018年7月7日(土)・8日(日)

7月7日(土) 天候:雨、霧
早池峰山行の第一日目。生憎の雨の中、早池峰山の向かいの山、薬師岳に小田越えから登る。
全員雨具を着て登山開始。最初は樹林帯の中の木道を行く。一斗缶が熊除けの音を出すためにぶら下げられていた。30分程登ると岩の間に一箇所だけでなくいくつもの岩の間に、ヒカリゴケを見ることができた。このあたりからマイズルソウ、オサバグサが登山道沿いに咲いている。登山開始から一時間で梯場に到着。
そのあとすぐに鎖場。森林限界近くになるとハクサンシャクナゲが我々を出迎えてくれた。稜線上は雨、風とも強く、晴れていれば目の前に早池峰山が見えるのだが残念ながら全く展望なし。山頂で集合写真を撮ってすぐに下山。


登り始め、樹林帯の中を高度を上げて行く



岩の間に緑色に光るヒカリゴケ



花が終わりかけているオサバグサ



樹林帯の終わりにある梯場



樹林帯を抜けるとハクサンシャクナゲが出迎えてくれた



雨と風の中、山頂に立った



ハクサンシャクナゲが咲く山頂付近を下山する


樹林帯から上は段差がある岩稜帯があり、上り下りとも難儀した。雨の中の山行であったが、山頂付近のシャクナゲが美しく思い出に残る山行であった。
宿泊した民宿は元早池峰神社の旧宿坊。山菜料理、ヤマメの甘露煮などとても美味しかった。


7月8日(日) 天候 曇り時々雨
いよいよ待望の早池峰山へ。この日も雨模様で雨具を着て小田越から登山開始。樹林帯は一合目の標識ぐらいまでで、すぐに岩稜帯になる。蛇紋岩も多く、雨に濡れて滑りやすい。


樹林帯は短く、一合目ぐらいで終わりあとは岩稜帯


歩き出してすぐに早池峰山の固有種で、この山のシンボルであるハヤチネウスユキソウを見ることができた。
よく見ると他のウスユキソウの仲間もあるようだ。早池峰山には五種類のウスユキソウがあるそうだがそれぞれを見つけて特定することは難しい。


ハヤチネウスユキソウ(早池峰薄雪草 キク科)


ガスのため展望はないが、登山道の両側にはたくさんの花が咲いており、一番の難所、梯場を過ぎるとさらに花の種類、数とも多くなり、お花畑状態であった。ミヤマアズマギクを始めミヤマキンバイ、ヨツバシオガマ、コバイケイソウ、コイワカガミ、アオノツガザクラなどが咲き誇り、さすが花の百名山であり、国の特別天然記念物でよく保護されている。特にコバイケイソウの群落は見事であった。


蛇紋岩の岩稜帯を登る



木道の側に見たくヨツバシオガマ(四葉塩竃 ハマウツボ科)



稜線上のコバイケイソウ



  ハクサンシャクナゲ(白山石楠花 ツツジ科) ウコンウツギ(鬱金空木 スイカズラ科)



ミヤマオダマキ(深山苧環 キンポウゲ科) チシマフウロ(千島風露 フウロソウ科)



梯を慎重に降りる



岩の形が特長的な御金蔵でひと休み

山頂で集合写真を撮り、携帯トイレを済ませ、蛇紋岩のがれ場を慎重に下った。雨には思ったより会わず、予定通りのバスに乗り盛岡駅で解散して山行を終えた。

残念ながら天気に恵まれなかったが、国の特別天然記念物の高山植物にたくさん会うことができた。
いずれ天気の良い日に再度訪れたい名山である。(完)



三頭山  1524.5m


2018年6月23日(土) 天候: 曇のち雨・小雨、霧


高尾駅ホームで待ち合わせ、上野原で下車してバスに乗り換える。狭い道を巧みに運転するバスの運転手の技量に感心し、またその軽妙な解説に聞きほれながら一時間ほどで登山口がある鶴峠に到着。
今回は新人一人を含む13名で奥多摩三山の最高峰、三頭山を西側から攻める。登山口からしばらくは人口樹林帯だがほどなく美しいブナ林の中を進む。適度に登山道に落ち葉が敷き詰められており、歩きやすい。
天気は曇り、途中でガスの中に入り展望は全くなかったが、幻想的なブナ林の中の登山は、これまた趣があり大変良かった。山頂近くの神楽入ノ峰には参加した当会会員が手作りした真新しい看板がかかっていた。
山頂は悪天候にもかかわらず結構な人がおり、この山の人気の高さを感じさせられた。集合写真を撮った後昼食。相変わらず展望なしで雨も降っており、当初予定の西原峠〜数馬ではなく、三頭大滝から都民の森のルートを取る。数馬で解散の後「数馬の湯」で汗を流し、反省会をした会員もいた。


鶴峠の登山口



美しいブナ林の中を歩く



会員が見つけたクワガタの雌



会員が作製し設置した看板



唯一咲いていたコアジサイ(小紫陽花) この時期山に花は少ない



山頂はガスの中 大きな山頂標識が設置されていた



都民の森バス停に向けて下山



雨に煙る三頭王滝 滝見橋で眺める


朝の天気予報では午後3時より雨だったが登山開始時には12時より雨に変わった。予報通り昼頃より雨が降り出したが、登りのコースはガスがかかったブナ林は幻想的で、これはこれで大変良かった。数ある三頭山登山ルートのなかで、今回のコースは歩きやすく初心者、家族づれでも楽しめるコースだろう。(完)



平標山  1983.7m


2018年6月9日(土) 天候: 曇り時々晴れ


梅雨入りしたばかりだが良い天気の下、23名の参加者を乗せたマイクロバスがトンネルを抜け湯沢町に入ると、雨だった。しかし登山口駐車場に近づくと路面は乾いており、時々日が差すようになった。歩き始めは緑豊かな渓流沿いを気持ちよく歩き、その後林道に出る。林道も歩きやすく緑がいっぱい。ほどなく林道から平元新道に入り本格的登山道になる。木段がつづら折りに長く続くが、小屋に近づくこと何とか西に苗場山の水平な稜線を見ることができた。平標山ノ家では雪渓からの冷たい水が蛇口から常時出ており、ここで水を補給して約320mの標高差の急登に歩を進めた。ほとんど木の階段で傾斜もきつく、スカイラインを超えてもまだ先に延々と階段が続いていた。今年は季節の進みが早く、すでにシャクナゲは終わっていたが、イワカガミが登山道の両側に我々を迎えるように咲き、また草地には大群落を作っていた。ようやくたどり着いた山頂はガスの中で、冷たい風が吹いていた。仙ノ倉山へ向かう途中の鞍部にはお花畑があるが、花期が進み過ぎているうえ鞍部はさらにガスが濃く、時間もなかったため今回は行かずそのまま山頂を後にした。小屋が見えるあたりから下はガスが取れ、日が差す良い天気になり、バスが待つ登山口駐車場に全員無事到着した。


歩き始めは渓流沿いの道を行く



登山道入り口



登りはじめ、この後急登の木段になる



西に苗場山の稜線の一部が見えた



平標山ノ家でひと休み



山の家から見た平標山、スカイラインのずっと奥に山頂がある



       山頂目指し広い笹原の中の木段を登る     道脇にはイワカガミが美しい



振り返ると笹原の先に小屋が見える、素晴らしい解放感


天候が心配されたが雨に会うことはなく、山頂まで行くことができた。登山口から山頂まではかなりの急登が続くため、日帰りでの山行は厳しく時間的な余裕もなかった。だが山頂付近の笹原と南側の眺望、登山口までの林道は素晴らしく天気の良い日に一泊で再度挑戦したい名山である。(完)



大菩薩嶺  2056.2m


2018年5月12日(土) 天候: 晴れ


定員いっぱいの25名を乗せたマイクロバスは、塩山駅からのタクシーなどで混雑する裂石からではなく南の218号線から登山口の上日川峠に到着。天気は上々で福ちゃん荘から唐松尾根に取り付く。シーズン中で登山者も多い。森林限界を超えると一気に眺望がよくなった。上空は薄い雲があるものの、富士山、南アルプス、櫛形山、御岳山、北アルプス、八ヶ岳、金峰山などの山々は霞みや雲もなく雪をかぶって素晴らしい眺望。その後、木に囲まれ展望のない大菩薩嶺を往復し、雷岩の近くで180度広がる山々を見ながら昼食した。
大菩薩峠(介山荘前)に下り、熊沢山から石丸峠へ。峠の笹原がこれまた気持ちよい。石丸峠から上日川峠までの下山路は、満開のヤマザクラ、前方の南アルプスを見ながら新緑の針葉樹林を気持ちよく歩いた。
石丸峠からの道はあまり登山者が歩かないが笹原、針葉樹の森、川の渡渉、広葉樹の森と変化に富んでおり素晴らしい。またルート沿いにたくさんの種類の花々が咲いていた。
下山後、途中の大菩薩の湯で汗を流した。帰りの高速道路も渋滞がなく、早めに全員無事に帰着した。


新緑の中を上日川峠から福ちゃん荘に向かう



雷岩から望む南アルプスの眺望



南アルプス白峰三山を同定した  (ズームアップ)



秀麗富士もバッチリ



大菩薩峠に向けて稜線を下る 峠の小屋(介山荘)の後ろは熊沢山



気持ち良いササ原が広がる石丸峠 右に上日川峠へ下る



正面に南アルプスを見ながら下る 皆から感嘆の声が上がる



午後でもこれだけすっきりと富士山が見えるのは珍しい



左から ワチガイソウ、エイザンスミレ、フデリンドウ
他にも多くの種類の花があった


大人気の山とあって混雑していたが、雷岩までは多くの山を見ることができた。熊沢山からは人が少なく、鹿2頭に遭遇したり多彩な自然を楽しみながら下山できた。今回改めて大菩薩山塊のすばらしさを認識させられた山行だった。(完)


榛名山 最高峰 榛名富士 1390.5m


2018年4月21日(土) 天候: 快晴


4月から入会された1名を加えた総勢24名を乗せたマイクロバスは、前日から続く雲一つない快晴の下、関越道を走り、渋川伊香保ICを降り、榛名富士を目指して登って行った。標高が低いところは、木々の葉は緑濃く茂っていたが、伊香保温泉を過ぎると芽吹いたばかりのパステルカラーとなり、満開の山桜もたくさん見ることができた。榛名富士ロープウエーの駐車場より榛名富士登山開始。笹が茂る急な登山道をジグザクの登り、頂上の榛名富士神社の近くで集合写真を撮る。まだ雪をかぶった武尊山、谷川岳等が良く見える。榛名湖を眼下に見ながら次の烏帽子が岳に登るべくいったんゆうすげ温泉まで下山。ここで山桜、スイセンなどを見ながら昼食。烏帽子が岳はその名の通り烏帽子に似た山容をしていた。またかなりの急登で難儀をした。鞍部まで下山し、この日3つ目の山の鬢櫛山(びんぐしやま)に登頂。ここの下山ルートもかなり険しかった。
下山後はゆうすげの湯でゆっくり汗を流した。


榛名富士ロープウエー登山口から登山開始



笹が茂る登山道を榛名富士頂上を目指して進む



榛名富士山頂よりの眺望、左のピークより、至仏山、武尊山、前武尊山



榛名富士からの下り、眼下に榛名湖を見る



烏帽子が岳の登山口、きれいなスイセンが見送ってくれた



鬢櫛山頂上近くを登る、3つ目の山でみんなだいぶ疲れてきた



鬢櫛山山頂、烏帽子が岳同様木に囲まれていた



ゆうすげ温泉前の榛名湖畔、きれいな桜が咲いていた


軽いハイキング程度の山と思っていたたがさにあらず。烏帽子が岳のピストン、鬢櫛山の下りはかなりハードだった。山を味わい、スイセン、桜、スミレなどの花々を楽しみ、温泉と帰りのバスの中の宴とめいっぱい楽しめた1日であった。(完)


土曜山行会のトップページへ