みどりのはたけ農産物　個別栽培収穫情報

栽培品目

　　完熟バナーネ（いちじく）

栽培品種

　　バナーネ(Longe d'Août)

＜＜ひとことプロフィール＞＞

　果皮は黄緑色、身は真っ赤でやや細長い形のいちじくです。甘味が強く、タネがクリスピー。
　フランスではロングドゥートというらしい。

バナーネカレンダー

　　（栽培履歴　２００６〜２０１６）

＜＜収穫・販売情報＞＞

　2025年も栽培しています、よい物ができたら収穫・販売する予定です。
　店頭販売は風土村にて。

いちじくの樹がカミキリムシの食害に耐え切れず2016年をもっていったん栽培終了しましたが、2022年から再挑戦しています。いまのところ試行錯誤中で収穫量は少なめです。

農薬・化学肥料	通年不使用
使用肥料	米ぬか　野菜の堆肥
使用資材	もみがら　ワラ　緑肥（チモシーグラス）

　当園のバナーネは大半がカミキリムシの食害によって枯れてしまい、2016年で栽培を中止しました。残り僅かなバナーネも枯れてしまわない限り大事に育てて行くつもりですが、大量に発生して樹を内側から喰い荒らしていくカミキリムシの害を免れるのはもはや無理だろうと思っています…。
　と思いきや、2022年からいくつか思いたって試行錯誤しながら再挑戦中です。→写真右は再収穫＆販売のバナーネパック。

　さていちじくに少し詳しい方はバナーネとおいう名前をよくご存知ですが「巨大ないちじく」としての認識されているようです。バナーネは小さな実で冬を越し、春になると再び成長をはじめて大きくなる「夏果」と、春に出てきた新芽にあらたに実を付けて成長する「秋果」とがあります。バナーネの木はマスイドーフィンより寒さに強いように思います、育てやすく律儀なバナーネです。幹肌もつるんとした女の子って印象の優しい雰囲気の品種です。巨大いちじくとして有名なのは夏果「夏果」の方で、大きいですが味はあまりよくないようです。逆に秋果は大きくはありませんがねっとりと甘くてとても美味しい。当園のバナーネはすべて「秋果」を収穫販売しておりますので「こんなに小さいけど本当にバナーネ？」と疑問に思うかもしれませんが本当にバナーネです。

　実はひょろっと足が付いたような形で一般的ないちじくとは違い熟しても皮の色が赤くなりません。日本での一般的な商用果実とは違いきれいに発色しないので見た目がとても悪く、緑色か黄緑色か薄茶色か赤褐色か・・・様々に。この色の違いは何かと言いますと、収穫する時期や枝の違いや実が成っていた位置の違いなどによって生じるものかと思われます（他にもあるかも）。
　中の色は赤くて小さな種がたくさんあるのでプチプチした食感を伴います。果肉は蜜っぽくてネットリしていてとても甘いです。糖度は２０〜２３度位でした。完熟でも収穫する時期によって食感や味に違いがあります。人によってはバナーネのおいしさに感激してくださることもあるようで、いちじく好きには「バナーネ」で通じるほど知る人ぞ知る品種らしいのですが、あまり美味しそうに見えないので知っている方でなくては買ってみようとは思わないだろうなぁと。

　バナーネの樹は収穫は少なめですが実付きは良く味も良く育てやすくとてもとても素敵ないちじくです。一般家庭のお庭に１本植えるとしたらまようことなくおすすめしたいいちじくなのです。