綱子川では投網を使って綺麗な模様のヤマメが多く採取されました。
 現在では多くの河川で、本来そこに住んでいなかった魚を放流する事が多く、その結果、河川ごとに特有の遺伝子が薄れ、ヤマメの模様が崩れてきている川が多くあると言う事です。
綱子川のこの調査地点は、この下流に堰堤があるので放流された魚が登って来ないために、本来のこの川のヤマメが保存されている可能性もある。』
篠田先生と地元の参加者は、そんな事を話しました。
 これから昼食の休憩のあと沢井川へ向かいました。今回調べた3つの川の中では、この沢井川は大きさも大きめです。水深も深く、雨上がりとあって水量も豊富でした。

←ウグイ

 ヤマメとアブラハヤだけ採集された前の二つの川と異なり、沢井川ではウグイ・オイカワ・カワムツ・シマドジョウ・アカザなどが見つかりました。一番多く魚を採取したのもこの川です。

 いずれの川でも、採取された魚は数と種類を記録して放流しました。本来、西日本の魚であるカワムツが生息している所に、放流の影響を受けている沢井川の状態が判ります。

←ヨシノボリの一種

 川上川でも見つかったアカザが沢井川でも採取されました。もっとも、沢井川ではアカザの生息は県の調査でも既に確認されています。
 この日の調査は午後3時前には終了しました。今回の調査の詳しい結果はこちらです>>