2002年7月9日
OECC2002論文賞を受賞
光通信関連の国際会議(Opto-Electronics and Communications
Conference; OECC 2002, 7月8日〜12日、パシフィコ横浜) のOptical Active Devices & Modules部門で、上野ほか10名(NEC研究所)に最優秀論文賞が授与されました。発表論文の内容は、100GHz以上の超高速性能を持つSMZ干渉型光ゲートの実用的制御方式を初めて提案、かつ、160GHzでの原理実証実験に成功したものです。この方式は、今後の超高速光信号処理技術の全般で重要な役割を果たすと考えられます。
題名:Control scheme for the
optimization of the phase bias in the Symmetric-Mach-Zehnder
all-optical switches
著者:上野芳康、高橋森生、鈴木耕一、清水隆徳、中村滋、古川昭雄、玉貫岳正、森一男、阿江敬、佐々木達也、田島一人(NECネットワーキング研究所、NEC光・超高周波デバイス研究所)
*)
超高速光スイッチ研究グループ、光集積回路研究グループ、半導体光デバイス研究グループの合計3グループの協同研究。本研究の一部は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から研究を委託されたフェムト秒テクノロジー研究機構(FESTA)の研究プロジェクト「全光スイッチデバイス化技術の研究開発」の一環として行われた。
OECCは、米国開催のOFC、欧州開催のECOCに次ぐ世界3位規模の光通信デバイス・システム研究国際会議。アジア太平洋地域で毎年開催、今年の主催は日本電子情報通信学会、米国IEEEや米国光学会(OSA)などが協賛、参加者数は500〜600人、約320の光通信の最新研究成果が集まりました。
電気通信大学 電子工学科 上野 芳康