ゆみこ、すみこの香港B級あっちこっちめぐり

現在勤務している会社には土日をあわせて5日間休むことが出来る
@リフレッシュ休暇という大変ありがたい制度があります。
勤め初めて6ヶ月が経ち、その制度の恩恵にあずかることが出来る
資格をもらえた私は早速制度を利用して香港へいくことにしたのですが・・・・
2001年2月21日から24日までの香港旅日記です。
たいしたものではありませんが、よろしかったらどうぞ!


「あらー私もいくつまで身体が動くかわからないし・・・・・
ゆみこといっしょにいきたいわ〜」
母すみこが突然こんなことを言い出しました。
実は12年ほど前にも香港へ一緒にいっている私たち二人。
前回は観光とは名ばかりのお土産ツアーにも参加して辟易し、香港仔での夜のディナーのまずさに
感動し、レパルスベイ、タイガーバームガーデンの原色にあきれ、とまぁマカオ以外は
香港観光の王道は殆ど制覇しているし、おまけに私が強盗にあったりして
(チムサーチョイ警察の前でショルダーバックをナイフで
切られ、中に入っているガイドブックを盗まれた)
散々こりているはずなのにまたなんで????

ゆみこ
「でもあたし映画みたりおかゆ食べたりするだけだよ。
とくに観光地に行くわけでもないし・・・」
母すみこ
「でも今行かないともういけないかもしれないし・・・・・」

歳のことを持ち出されたら強く断ることも出来ず、結局一緒に
いくこととなりました。


ちなみに
母すみことは・・・・

脅威のB級グルメ胃腸の持ち主 食事が全ての健康のもとと考えている。
ダイエットなどという言葉は頭の中になく、食欲がないなどということもない。



母すみこの朝が早いので前泊したいというわがままも聞き入れ
前日成田に一泊し、出発当日の2月21日(水)を迎えた私たち。
エコノミー症候群をちょっと心配している
母すみこ、テンションの高い
母すみこにうんざりしている娘ゆみこの二人を乗せた@CX509便
は定刻通りに成田を出発、香港へと飛び立ったのです。

行きの機内で

入り口でただの新聞を手にとり座席につくやいなや
芸能情報をチェックする私をみて
「中国語読めないのに見てどうするの?」
(ごもっともです。)
「いいの眺めてるだけなんだから。映画も何が観れるかチェックしなくちゃ」
「やっぱり映画も観るんだね。でも中国語わからないのに観ても意味
わかるの?」
「うーんわかんないかもね・・・でもいいの。おもしろいよ。」
「映画館は寒いんだよね〜羽織るものは持ってきたけれど、
足りなかったら香港で買えばいいよね」

(常日頃香港映画が好きといっている私の姿を見ている母は
香港へ行って映画を観ずに帰ってこれるとは思っていなかったのでしょう。
さして反対もせず、映画へ一緒に行くことになりました。)

機内での映画は@花様年華!!ではないですか!
隣でエコノミー症候群に備え手の指、足首回しに余念のない
母すみこは放っておいてビデオを観ていたのですが・・・・・
(おおトニーの横顔美しい!!)
「ねぇねぇジュースがきたら、オレンジを頼んでくれる?」
「いいよ」
(マギーのチャイナ服買ったらいくらするんだろう?)
「おつまみ二つともあけたら勿体無いから、ひとつは
ホテルに持っていってビールのつまみにしたら」
「そうだね」
(映画もクライマックスにさしかかり、ナッキン・コール甘く歌い上げる
QUIZAS QUIZAS QUIZAS が流れてきたところで)
「あたしはチキンでなくて、フィッシュにするわ!」
(ああ
マギートニーの手が触れ合うタクシーの場面で)
「あら!ハーゲンダッツのアイスも食べられるのね。
ゆみこ全然教えてくれないんだもの。」
もう
トニーマギーの甘いささやきはどこかへ飛んでいってしまいました。


香港へ到着してから

今回のホテルは上環のはずれの@
アイランドパシフィックホテル
地下鉄の駅からは歩いて20分ほどかかり、トラムへ乗っても10分近くかかりました。
周りは海産物の問屋が何十件も軒をならべ、モンコックなどとは違ったのんびりした
下町風景が繰り広げられていました。
とりあえず@オクトパスを購入するために上環の駅に向かって歩き出した私たち。
ゆみこ。こんなに何件も同じお店が並んで商売になるのかしらね?
あら!おとうさんが欲しがっていた朝鮮人参も売ってるわ!安かったら
お土産これでもいいわね〜」
(おいおいこんなお土産じゃかわいそうじゃないか!!
1人で日本で留守番しているのに・・・)
(短く切られた朝鮮人参はザルに山盛りにされていくつも店先に
並べられていました)
「牡蠣がほしてあるのが売ってるわね。この牡蠣どうやって食べるのかしら?
ゆみこ知ってる?」
(そんなの知るわけないじゃない!こっちが教えて欲しいよ とほほ)

結局その日は疲れたという母の言葉に従い、朝食を取る場所の下見も兼ね
近所の粥屋で取ることにしました。
「あら同じようなお店が並んでいるのに、込んでいる店もあれば空いている店も
あるわね。空いている店の方がゆっくりできていいかしら?」
(空いているってことはおいしくないってことだから止めたほうがいいと思うよ〜)
結局お世辞にも綺麗とはいえないお粥屋さんでかなり美味しい
新鮮肉片粥20ドル@雲呑麺20ドルを食べ、香港の最初の日は
あわただしく終わったのです。
「20ドルって日本円でいくら?えーそんなに安いの!
香港っていいわね」
母すみこにとっては、安くて量も多くそこそこおいしい方が、高くて量が少ないけれど
すごーく美味しいよりポイントがかなり高いため、このようなコメントになったのです)

2日目



お天気がよかった山頂!



昨日夕食をとったのと同じお粥屋さんで朝食。
お粥屋に行く途中にお肉屋が何件かあったのですが、
7時過ぎに豚が到着するようで、お粥屋に行く時は丁度中身を出し終わった頃。
いつも2つほどごろんとおなかをさかれて、上向きになっていました。
お粥を食べてホテルに帰ろうとする頃には足、頭とばらばらにしている最中。
ひづめのあたりにまだ毛が生えているのが見えたりして。
取り出された中身は素人目に見てもとっても新鮮といった感じで、こぶし大のものが
板の上に無造作に置かれ、店の入り口に並べられていました。
わぁー生心臓!生肝!」などとしげしげと眺める娘も娘ですが、
「毎日血や脂を水で流すからアスファルトが脂っぽいわね」などと
母すみこも冷静なコメント。

最高気温24度と日本人にとってはTシャツ一枚で丁度いい気温です。
「あら結構暑いじゃない!
ゆみこが長袖で大丈夫っていうから
半袖のものもってこなかったわよ」
仕方がないので観光に出かける前にチムサーチョイの@
ジョルダーノ
(ちなみにジョルダーノ以外は11時過ぎの開店で他のお店が開いていなかったのです)
「ほら
Tシャツ2枚100ドルだよ!安いじゃない!サイズもそろってるし!」
「でもここは若者の店なんでしょ?もっと他のお店がいいわ」
「でも他のお店は高いかもよ?あまり高いの買っても仕方ないじゃない?」
母すみこはかなりエコノミーに出来ていて、この言葉でジョルダーノのTシャツを
購入することが決まりました)

お店のおねーさんに試着室を貸してもらい着替えをして、町をぶらぶらすることにしたのですが・・・
街中を見回しながら
「全く24度にもなるのに何で皆セーター着たり上着をきちんと着ているのかしら?」
「ほらあの人なんかフリース着ているよ。おまけに皆早足だし、暑くないのかしらね〜
おまけに皆怒ったように大きな声で話しているし」と素朴な疑問を連発。
香港人は厚着 この疑問は滞在中ずーっと感じていたようです。厚着の人をみるたび
ずーっと繰り返し私に疑問を投げかけていましたから・・・・)
「香港は寒い時が短いから重ね着のお洒落もする期間が短いからじゃないの?
きっと暑い時期が長いから、毛穴も開いて寒さに弱いのかもよ」

2日目はこんな疑問に答えながら

上海街、玉器市場、許留山、茶餐廊(名前は?)ピークトラム、
ヒルサイドエスカレーター、仙跡岩、上海灘等ととても普通の観光とは思えない
ところを廻ったのですが、買い物に特に興味のない
母すみこ
それなりに楽しんでいたようです。

許留山にて

母に前回宿泊したホテルを見せたくて
テンプルストリートに向かいました。
テンプルストリート 前回泊まったときは特に気にも止めませんでしたが
冷静になってみるとやっぱりかなりディープな場所です)
(テンプルストリートのあちこちに見られる老人を見て
母すみこは「香港に老人ホームはないの?」などと暴言を吐いておりました。
全くわが母ながら恥ずかしいです・・・・・)
テンプルストリートの雑多な雰囲気に驚いた母にマンゴープリンを食べさせたくて、
近所の
許留山に入りマンゴープリンを注文したのですが、
マンゴープリンより一緒に食した
黒糯米(ココナッツ味)が気に入った様子。
黒もち米はあまり日本では食しませんから、目新しかったようです。
値段も
15ドルとマンゴープリンの半額。
(これでポイントが高かったのでしょうか?)
どうやら冬の甘味のようでしたが私もかなり気に入りました。


名前は忘れた茶餐廊・・・・

油麻地の駅に向かう途中で大変込み合っている
茶餐廊を見つけた母すみこ
「香港式の洋風レストランはあんまり美味しくないよ」ととめるのも
聞かずドアをあけてさっさと店のなかへ・・・
お昼のセットは
28ドルというお店のおねーさんの言葉に押され
しかたなくセットを注文。
山盛りのご飯の上にハムエッグがのっているだけの
@火焼或蛋飯に泣きそうになった私。
どうやらこれは人気メニューらしく、みなさんこれのうえにお醤油をじゃぶじゃぶ
かけて大変パワフルに食しているのです。
(ハムエッグでご飯を食べるというよりお醤油の塩味でご飯を食べるという感じだった。
なにしろ半数近くの人がこのハムエッグご飯を食べていたのだ。)
ちなみにお醤油かけご飯としては、とっても美味しいかったのだが、香港に来てまで
お醤油かけご飯を食べてもね〜。
ちなみに
母すみこの食していた(干炒牛河)はもう少しましだったたらしい。
「あら!なかなか量があるわね〜」などと余裕の発言で周りの香港人と肩を並べて
食しておりました。


仙跡岩にて珍珠を食

「はやくプチプチ飲みましょうよ!!」
横浜中華街で珍珠のファンになっていた
母すみこは今回の香港で珍珠を
飲むのをとても楽しみにしていました。
横浜とは違い何種類ものなかから選べるとあって喜んでいたので、自分で
好きなものを選んでいいよといったのですが一言。
読めないから適当にたのんで
漢字で書いてあるよと言ったのですが老眼鏡を忘れたとの言葉に絶句した私。
結局無難な紅茶味を注文したのですが、満足して飲んでいたようです。


3日目


地下鉄の駅にトイレがないのでマックにはお世話になりました


フェスティバル・ウォークにて
「何故メニューと一緒に写真をとるのか判らない」と
シャッターを押すのを嫌がった
母すみこ
まぁこれも記念だからと説得して撮ってもらった一枚。
屋内なのに
スズメがいたりして、のんびり食事をすることが
出来ました。


これもフェスティバル・ウォークにて
この向かい側には
レッドアースがあり
そちらは@
スーチーのポスターが飾ってありました。
それも撮りたかったのですが、
母すみこ
「恥ずかしいから止めて!」の一言で断念



行く前から香港のスーパーが見たいといっていた
母すみこ
映画も観られるし、スーパーも同じ建物のなかにあるということで
フェスティバル・ウォークへ足を運び、映画を観、黄大仙を見学し、
DFSで買い物、
大良八記で甘いものを食べとこれまた2日目とあまり代わり映えの
しない日を過ごしました。
フェスティバル・ウォークでは母をベンチに1人残しVCDを買に走りましたが
15分ほどだったのでCDも入れて10枚くらい買うのが精一杯でした。
(15分で10枚が多いか少ないかは議論のあるところだと思いますが、
選択が早い私にとっても、15分しか時間がないとあってはこれが精一杯の
ところでした。)
購入したCDの内1枚は
ニコラス・ツェーの@VIVA
(勿論3月2日のライブに向けての予習版として購入しました)


そして
母すみこ 初めての香港スーパーの感想は・・・
「イチゴが売っていなかったね」
せっかくスーパーに連れて行ったのに感想がそれだけとは・・・・
脱力しました。確かにホテルの周りの八百屋の店先にもスイカ、バナナ、オレンジ
はありましたが、イチゴはなかったのです。
そのときも「イチゴ売ってないね」と言っていたのですが、
そんなにイチゴが好きだったの?

後日談

香港から帰国後、うちに帰るとテーブルの上にイチゴが・・・・
「買ってきたわよ!イチゴ♪」そんなにイチゴが食べたかったのは何故?

黄大仙にて

映画を観た後地下鉄に乗って
黄大仙まで足を延ばしました。
次はお寺を観ようと母にいうと、
「他人の神様をお参りしても仕方ないからいやだ」とつれない返事。
「あのさーみんな観光でいくんだよ!真剣にお参りしなくてもいいんじゃない?
奈良の大仏だって欧米の人が観光で来ているじゃない?あれと一緒だよ」
せっかくなので説得して観にはいったのですが、親とはいえ
「他人の神様をお参りしても仕方ないからいやだ」にはびっくりしました。
いやー何年一緒に住んでいても、血が繋がっていても判らないことは
沢山あるものです。


大良八記にて

最後の夕食だからと奮発してご馳走してあげたのですが、なんと
母すみこ
口には合わなかった様子。
口直しにとDFSそばの
大良八記で甘いものを食べて帰ることにしました。
有名な
ごまお汁粉を頼んであげたのですが、
「ゆみこが食べている蓮子が入ったお汁粉の方が美味しい」とまたまたつれない言葉。
確かに暖かい
蓮子紅豆はとてもおいしかったのですが、ごま汁粉もおいしいのに・・・


とここまで書いて香港旅行記でなく、
母すみこの暴露話になってしまっているのに、気が付きました。
いつ香港らしい話がきけるのかとここまで我慢して読んでくださった皆さんごめんなさい。
四日目はもう帰国便に乗るだけでしたので、
ここからはちょっとだけ私の感じた香港冬の芸能日記です。




重装警察




公開2日目にこの映画を観られるとは・・・
20人足らずの観客を見て
母すみこは「これだけ」などといっておりましたが、
平日だったらこんなものでしょうか?
ダニエル・ウーは母から観てもいい男だった様子。
「男前だね、人気者なんでしょ?などといっておりました。)
男の友情、責任、信頼といったものが満載のとても
骨っぽい映画でした。ブルーを基調にした画面の感じも
お洒落な感じでよかったし、
ダニエル・ウーアレックス・トーの二人の考える誠実さの
ぶつかりあいも味わい深く描かれていました。
(男の友情という点からいうと、@友は風の彼方にや
@男たちの挽歌最終章から汗臭い感じをとったという感じでしょうか?)
批評では
ダニエル・ウーが若すぎると言われていたようですが、
私はかっこよく撮られていたと思います。


やっぱりン・ジャンユー



ユンファがプレゼンターになってジャンユーを表彰しているのを芸能情報番組でやっていました。
ユンファに肩をだかれ恐縮しきりのジャンユー
映画では観られない恥じらいをみせたジャンユー。うーんやっぱり素敵でした。
満面の笑みでジャンユーをたたえるユンファも貫禄があってよかったです。

ちなみに今回の旅では
ジャンユーものを中心にVCDを購入。
@鎗火@爆裂刑警は勿論ですが、旺角査FIT人もかなり
楽しみな作品です。


ここでも奈々子!

芸能面だけでなく何故か一面でも大きく紹介!

到着初日 ホンハムで反町の大きな看板を見て
「反町 チャレンジャーだな」などと思っていたのですが、
着いて3日目の朝のりんご新聞をよんでびっくり。
一面に大きく反町、奈々子結婚の文字が!
その日の夜の芸能番組ではこの話題がトップ項目でした。
その後は@
イーキン、ニコの日本進出大成功!ということで、
飲茶倶楽部主宰の
イーキンを囲んで大パーティの様子や
池袋での
ニコの舞台挨拶の様子がビデオで流されていました。
チャンネルVでも日本の歌と広東語の歌と交互に流れていたし、
まだまだ日本物は人気なんだなーと改めて実感しました。
(プチスピードともいうべきEARTHというグループを香港で
初めて知ったし、浜崎あゆみの新曲も香港ではじめて聞いた私・・・・)


サミーチェン大人気

走っているバスの広告で目についたのは
旧正月作品だった@
鐘無艶のもの。
丁度写真集が発売されたばかりだったようで、
街角のスタンドにも写真集が並べられていました。


心の友 レオン・ライ

なんで好きなのか自分でも説明不可能な
レオン・ライ
今回は特に目新しいこともなかったのですが、帰国の日部屋を出ようとすると
TVから
@愛比我重要が流れてくるではありませんか!
この曲が収められている
@CLUB SANDWICHにはVCDが付いていませんでしたから
うれしかったです。ええただそれだけなんですが、ファンにとってはそんなことでも
うれしかったりするのです。


さてさて最後になりました。こんな暢気な旅日記読んでくださって本当に感謝です。
まだまだ自分では面白かったと思ったこともあったのですが、これ以上書くと身内の恥をさらに
暴露することになるようですので、この辺で・・・・

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