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Three
(三更之回家)
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Three (三更之回家)で
2002年台北金馬奨 主演男優奨を受賞・・・・
「映画は監督のもの」
だと私は思っている。特に黎明(レオン・ライ)の場合は今回の受賞および@ラブソングでの好演は彼のプロディユース力なくしては日の目を見なかったものだろう。
ラブソングでもこのThreeでも黎明(レオン・ライ)は愛に対してかなり身勝手な男性を演じている思う。ラブソングでは中国本土に婚約者を残しながらも、同じ中国本土出身の女性(マギー・チャン)と香港で出会い、寂しさを共有しあい、夢を語りあうようになる。マギーを大事に思っていながらも婚約者へのプレゼントをマギーに選んでもらい、そして感謝の気持ちから彼女にも同じプレゼントを渡そうとする。
Threeでは病気の彼女の再生を信じ寝食を忘れて世話をする漢方医だ。不信に思う刑事を自宅に監禁してまでも彼女を守ろうとする。
いずれも、自分自身の女性に対する愛に嘘はない。しかしその愛の示し方は他人にとっては容易にわかって貰えるものではないというという、役柄だ。そんな役柄を黎明(レオン・ライ)は淡々と演じている。そこには迷いのようなものは一つも感じられない。
黎明(レオン・ライ)の色々なインタビューを読んでいると、彼自身はとてもはっきりした性格なのではないかと思う。好きか嫌いかをはっきり言うし、無理だとおもったら深追いはしない。
チャンスがないことは「縁がなかったのだから」という一言でとあっさりと語ったりする。
一見するとこのキャラクターとは正反対と思える発言の数々だ。
そんな彼を@ラブソングと@Threeの主演に起用しようとおもったピーター・チャンの眼力にはやはり敬意を表すべきだろう。
また監督の望むとおりに演じようと、黎明(レオン・ライ)が素材に徹している感じがとても好ましのだ。
役柄でいうなら、@半生縁、@天使の涙 などはもっと彼の良さを活かせた作品だったと思う。(特にビジュアル面で考えるなら@半生縁などこれ以上ないはまり役だろう。)
ただこの場合は黎明(レオン・ライ)が素材に徹してもいいと思わせる説明を、監督が黎明(レオン・ライ)に出来なかったのではないかと思う。(勿論これは監督の力量だけでなく黎明(レオン・ライ)との相性も影響しているとは思うが・・・・)
音楽シーンではマーク・ルイと組んで色々チャレンジをしている黎明(レオン・ライ)だが、最近の二人はお互いがお互いをプロディユースしているのではと思える自己完結型が多いのが気になる。音楽シーンでもマークとの友情をはぐぐみつつ、さらに新しい黎明(レオン・ライ)を見せてくれることを願っている。
Three
(三更之回家)を2002年東京国際映画祭にて鑑賞。
韓国のキム・ジウン(回憶)
タイのノンスィー・ニブミット(輪廻)
香港のピーター・チャン(回家)
オムニバス映画の難しいところは全部の作品のテンション・クオリティが同じでないということだ。同じでなくても複数のものを同時に見せる事によって特別な効果があったり、違うものを見たことによって逆に1本の作品では見えなかったものが見えてくるなど、それなりに面白い効果があるといいのだが、この場合はそのあたりは成功しているとは言い難いと思う。
「このように違う国同士の作品をあわせることにより、違う国の映画に興味を持ち、それが市場の拡大につながり、しいてはそれが映画の品質を上げることになる。云々」ということをティーチ・インでピーターがいっていた。それはそれでいいのだが、作品同士がもう少しお互い影響を持ち合っていたほうがより広がりがあったように思う。
韓国のキム・ジウン(回憶)
はじまって直ぐに内容が全部判ってしまうのはどうかと思う。40分弱という短い時間のなかで話を広げすぎて、収集が付かなくなることを恐れたのかもしれないが、カメラアングルや音楽だけに頼りすぎていたのがなんとも寂しい。
タイのノンスィー・ニブミット(輪廻)
タイの古典に対する知識がないため、どうしてもだからどうしたの?そうなんだで終わってしまう。
人形に乗り移った霊の悲しさや業のようなものを感じ取れなかったのは、観客側の私の問題か?
香港のピーター・チャン(回家)
申し訳ないが前の2本が引き立て役になってしまっている。
短い時間のなかでもこれだけの話が描けるということを証明した作品。
親子の愛、夫婦の愛
夫婦の愛はとても献身的なものに思えるが、自分勝手で身勝手でやがては破滅に向かっていく。しかしだからこそ悲しくもあり美しくもある。そのあたりがよく描かれていると思う。
クリストファー・ドイルのカメラワークも気に入った。
ウォン・カーワイ作品で見せたような先を急ぐ感じは息をひそめ、かなり落ち着いた雰囲気になっていたが、守りにはいった感じがなかったのが良かった。古いアパートの廊下の場面などは、昔だったらもっとせっかちにとっていたと思うが、なめるようなカメラの動きが怖かった。
黎明(レオン・ライ)
これは黎明(レオン・ライ)の演技力というより、ピーターの演出力の賜物だろう。
あれだけ普段と違う姿を見せながら、あれだけ違和感がないというのは素晴らしい。
この3本で共通することといったらどの作品にも7歳前後の子どもが出演することだろう。
このなかでは性悪説を思い出させるタイの子役の笑顔が怖い。
そして香港の子役の可愛らしさが光る。 |
新・愛と復讐の挽歌 |
最初からコメントに困る映画ですが・・・・ 黎明ファンは楽しめる映画ですよね。呉孟達、關之琳との共演ですが、關之琳が二谷友里恵と永井美奈子を足して2で割った ような顔と思っているのは私だけでしょうか?
劇中でデュェットされる曲は @君さえいれば(金枝玉葉)のなかでも歌 われている曲。
古い台湾の曲と聞いたことがあります。
題名だけ見ると香港ノワール系と 思いがちですが、ノワールではなく、 黎明アイドル映画の一本です。
張學友ってどうして映画だと ちょっと情けない役柄が 多いんでしょうね〜 わざとそういう役を選んでいるとしか
思えなくもないですが・・・・
例)
ワイルド・ブリッド いますぐ抱きしめたい ハイリスク 等など スター然とした役があまり なくて、一癖もふた癖もありそうな 役が本当に多いです。
私は映画で彼を知ったのが先 だったので、歌の上手さを知ったときは、 本当に驚きました |
妖獣都市 香港魔界篇
ごめんなさい!
手元に画像がありません |
自分の中では@ブレードランナー(香港篇)と勝手に命名している一本。
導入部で映し出される夜の新宿歌舞伎町がみょーに怪しく(笑)心に残っている。
原作者が日本人。黎明が日本人役、舞台は東京、香港、そして台詞は何故か英語吹き替えと、無国籍感あふれる作品。出演している仲代達矢のなかではこの作品の位置付けは一体どうなっているのか、一度確認してみたいものです。
この映画で動く黎明を初めて見た私にとっては記念すべき作品。かなりマニアックな作品のため隠れファンが多いとおもうのですが・・・
@ブレードランナーはリドリー・スコット監督主演ハリソン・フォードのSF作品。絶えず雨が降り続き、ガスがかかった町やネオンサインで怪しく浮き上がる町並み。作品のクオリティで比べることは失礼になるかもしれないが、ニュアンス的にはかなり近いものがあると思います。DVD化もされている作品なので、気になる方は是非チェックを!!観ても損をしない一本です。 |
シティハンター
ごめんなさい!
これも手元に画像なし・・・・ |
公開時は「ガラガラヘビがやってくる」と後藤久美子のことばかり話題に上っており、公開当時映画館で観たはずなのに黎明のことは何も印象に残っていないのです。今回ビデオで見直したのですが、まぁあの衣装にびっくり。成龍の映画としても、他の作品と比べかなりコミカルな子供向けの要素が高い映画です。
後藤久美子がキチンとアクションをこなしているのに公開当時は驚いたものです。ごくみ語録(かなり高飛車なコメントが多かったタレント本)のイメージが強かったんでしょうね〜香港できちんとやれるなら、日本でもちゃんとやれ〜と友人と語ったものです。
蛇足>
オープニングに王敏コが成龍の同僚の日本人役で出演していのですが、すぐ死んでしまうんですよ(笑)
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1000の瞬き |
アイドル映画の王道を行きながらもほのぼのとしたところも感じさせる作品。主題歌の藍色街燈からもわかるように薄い水色の色調の画面がいいですね。呉孟達というと周星馳を連想しがちですが、なかなか二人でいい味だしてますよね。
黎明と呉倩蓮の恋を応援するポケベルセンターの三人組。こういうキャラクター設定ってどうして2人組ではなくて三人組なんでしょうね〜
2000年の4月 香港は
地下鉄内の通話もお構いなしですし、バックを手にしていなくても携帯は握りしめてといった携帯電話天国に様変わり。改めて情報化の波を肌で感じました。
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仙人掌(未公開)
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ロバート・ロドリゲス監督の@エル・マリアッチをここまでかというほど丁寧に真似した作品!!
あんまりそっくりなので、香港映画界のなんでもありがかえって手にとるように解かります。本当に生き馬の目を抜く厳しい世界なんですね〜興味のある方是非本家@エル・マリアッチと比べて欲しいです。
ちなみにご本家の監督ロバート・ロドリゲスはハリウッドでこの作品をリメイク。アントニオ・バンディラス主演で@デスペラードを撮っています。本家エル・マリアッチは7000ドルという低予算作品のため、俳優はすべて素人とか・・・・話の展開はおもしろいのですが、その辺りが少しネックといえなくもありません。その点この@仙人掌は主演に黎明を据え正統派のアイドル映画に仕上がっています。
特に@最後的戀愛を歌う場面はアイドル映画の真骨頂というべきものでしょうね。
注>残念ながらエル・マリアッチには軟硬天師のようなコメディリリーフは出演していません(笑)
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天使の涙
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@恋する惑星といい、@天使の涙といい、本当にいいタイトルを考えましたよね。カタカナに走らず、日本語タイトルをつけながら、おしゃれな感じもさせる。この2本の映画がヒットした大きな要因は絶対このタイトルにあると思います。
誤解を恐れずにいうなら王家衛はあまりすきになれないのです。この作品も映画としてより、偉大なるMTVとして楽しんでいます。黎明は東洋人にはなかなか難しいハードなタイプの衣装も、肩幅を活かしてかなり上手く着こなしていると思います。体型が貧弱な人が着ると安っぽいチンピラになってしまいますよね。少なくともチンピラには見えないから、及第点レベルなのではと思います。
まるで莫文蔚が主役のような日本公開時のポスター。ファンの間では賛否両論あるでしょうが、私は賛成派
グリーンとオレンジがまざっさような色合いがこの映画の感じをよく表しているとおもうのです。
ポスターにはそういうインパクト感も必要ですよね。
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ラブソング |
俳優本人のバックラウンドをこれほど上手く映画に取り入れた作品が他にあったでしょうか?
映画は作り物といっても、そこには必ず何か本物が入り込む余地があるはず。それが上手くいったとき、こんなに素晴らしい映画になるんですね。王家衛作品のカメラマンとして有名なクリストファードイルが英語学校の講師として出演していますが、これもかなり彼のバックグラウンドを反映したキャスティングでしょう。
水餃子、マクドナルド、南瓜の種(?)チョコレート、鶏の爪(?)と食べ物には事欠かないこの映画。
同じものを食べておいしいと思うことの大切さを改めて感じます。主題歌の甜蜜蜜も日本人には、なにか食べ物を連想させるタイトルですよね
黎明の歌った電影主題曲歌集@半生縁ではアコースティックバージョンではない@甜蜜蜜を聴くことができます。
数年後に再開した二人が、以前と同じホテルの部屋に行く場面は、涙なくしては見られないです。 |
少年ゴットギャンブラー |
周潤發主演の@ゴットギャンブラーシリーズの流れを汲む作品。
周潤發シリーズのことを知らなくても十分楽しめる仕上がりです。 地下鉄内でのアクションシーンはやや陳小春に押され気味ながらも、黎明ファンは必見でしょう。
華やかなアイドル映画としても楽しめる作品。他に呉鎮宇、張達明、梁詠hが出演。袁詠儀より梁詠hの可憐さが際立っているのは、やはりこれから頂点を極めようとしているものの強さでしょうか? |
愛○愛到殺死○(未公開)
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肩のこらない気楽なコメディです。ファンには黎明のピアス、警察官姿、同性とのキスシーンと楽しめる箇所満載ですが、ファン以外は楽しめるのかどうかは????
黎明のいとこ役で呉君如が出演していますが、特に見せ場はなく、ちょっと淋しいですね。黎明の歌う主題歌@DNA出錯 ダンサブルでありながら、どこか垢抜けない、なんともいえない作品ではないでしょうか? |
半生縁(未公開) |
監督の許鞍華が同じ張愛玲原作の@傾城之戀でやれなかったことをやろうとした大作だったはずなのに・・・・・主演の黎明にここまでけなされる作品になってしまうとは・・・ただ本人が気に入っているかいないかは別にして、客観的に観ると1930年代の上海の雰囲気と彼の持つ雰囲気は合っているのでは?
ツイードのジャケット、ロングコートなどなどクラシックな衣装の着こなしの数々は必見のように思われます。同じ張愛玲原作許鞍華監督の@傾城之戀(主演 周潤發)はもう少しロマンティック度のあふれる作品です。ただこの映画も、主役の周潤發が映画が始まってから30分経たないと出てこないというかなりゆったりした作品。やはり原作の持つ雰囲気や時間観念が今の時代とはかけ離れているのでしょう
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新戀愛世紀(未公開) |
英語題名(ラブ・ジェネレーション)からもわかるように、日本ブームに便乗した作品のためお話自体はたわいもないもの。露天風呂のシーンや渋谷の路上で裸になるシーンなど、気になるシーン満載ですが、まぁコメディですから硬いことはいわないでおきましょう。徐若[王宣](ビビアン・スー)のおかげで日本公開された
梁朝偉主演の@君をみつけた25時に近いものがあるかもしれません。黎明の音楽シーンも愛するものとしては、音楽での大事なパートナーマーク・ルイの演技もみることが出来る大事な作品。
香港のOL役の劉嘉玲のファッションがなかなかおしゃれ。短めの髪型、ノースリーブ、スカートの組み合わせなど30代前半のOLの夏場のファッションの参考になるかも・・・・
劇中で黎明は爽健美茶を飲んでいます。
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ヒーロー・ネバー・ダイ |
周潤發主演の@友は風の彼方にや@狼 男たちの挽歌・最終章など正統派香港ノワール映画の流れを汲む作品が黎明主演で観られるとは・・・隠れた主役ともいうべき名曲@SUKIYAKIをバックに繰り広げられる銃撃戦の美しさ。特に白い羽が舞い上がる黎明の銃撃シーンは名場面のひとつでしょう。
劉青雲に負けた・・・黎明ファンではありますが、その辺りは素直に認めたいなと思います。それほど劉青雲の演技は素晴らしいものです。暑苦しい顔などと今まで失礼なことを言ってきましたが、謝らないといけませんね。西部劇を連想させるノスタルジックなポスターも映画の雰囲気を良く表しています。そう、この映画に新しさはないのですが、「男の美学」が沢山詰まった熱い映画になっています。
1999年8月28日公開の@眞心英雄
チラシのキャッチフレーズ 男は愛する女のためにもう一度戦場に向かった・・
ノワールの代表作 男たちの挽歌から十年以上経って王子主演で正しいノワール映画を見られるとは・・・
うれしい限りです。
ラウチンとレオンがワインを飲む場面はこの作品で唯一リラックスした場面ですが、あの場面があってこそ
ラウチンの部屋を襲う場面や最後の銃撃戦が際立って
美しいものに感じられるのでしょう
私は銃撃戦を美しいといってしまうことに戸惑いはありません。
所詮映画は虚構の世界 その中で友情や愛を描くためには
リアリティだけでなく作り物の美しさが必要だと思うのです。 |
玻璃(ガラス)の城 |
70年代香港大学のキャンパスを舞台にしたラブストーリー
学生運動に参加するレオンは過激な運動のせいで大学を辞めなくてはならなくなり
スーチーと離れ離れになる。
そして20年後の再会、そして97年へのカウントダウンに沸くロンドンへと物語りは繋がっていくが・・・
音 楽
デックリーの@今生不再と@Try To Remember
歌が上手いというより雰囲気で酔わせる王子にとっては@Try To Rememberのほうが十八番なのでは・・
@今生不再 に対する王子のコメント
「特別な印象はなかったけれど新しい試みのひとつです」と若干そっけないコメント
「あんな風に偶然再開して、自分の元に戻ってくるなんてことが現実にあるわけないわよね」岩波ホールで観た時、隣に座られた50歳台とおぼしき女性二人組、観終わった後、実に現実的な感想を述べていらっしゃいましたが・・・・そこがいいんですよ〜映画なんだから!!!皆、あんなに素敵とまではいかなくても、何かしら心に隠して普通に結婚していくのではないですか?
共演の舒淇が若すぎるというのは色々意見の分かれるところでしょうね。確かに嵐のシーンで黎明の車に駆け寄るシーンなど実生活そのままともとれる若々しさでしたから・・・・でもロマンティックさ満載の映画ですから、その辺りは目をつぶってあげてもいいかもしれないですね。
東洋のケイト・モスこと舒淇
なぜか世良正則に似ている???
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ひとめ惚れ
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右の写真は2000年4月に香港へいったときに購入した新聞に載っていた写真
サンフランシスコでこの映画を撮影していた時のスナップでしょう。
新作アルバム北京站にはこの映画の主題歌(@及時擁抱)が収められています。このアルバムには@及時擁抱の英語バージョン、インストロメンタァルバージョンも収録されており、ダンサブルな前半とは違ったロマンチィックな後半のキー曲ともなっています。
ひとめ惚れについて語る・・・
主演二人(マギーチャン・レオンライ)ファンの私にとっては
大変楽しい映画です。
が一人の映画好きな者の立場からすると、ここはやはり辛口トークのひとつでも
しなければならないかとも思っております。
@始めに設定ありき?
マギーとレオンでサンフランシスコを舞台にした
恋物語を作ろう。
恋には障害があったほうが盛り上がるから、マギーを子持ちにしたらどうだろうか?
少しは新しい感じもだしたいから、レオンの職業はIT関係の仕事がいいね。
きっとこんな話し合いが持たれたことでしょう。
始めに設定ありきでも、勿論構わないのですが、設定をうまく作れたことに、
満足してしまい、なんとなく人物のキャラクター設定にまで手が回らなかったのでは
とちょっとかんぐりたくなるような、安易なキャラクター設定が気になります。
起業家がそのまま経営者になれないのは、よく言われていることですから、
レオンの苦悩をそのような設定にしたのはいいのですが、
設定しただけでなく、もっと突っ込んで
描いてほしかったですね。その辺りとレオンが女性との関係を淡白にしたい。
(人に弱みを見せられない)という行動とリンクさせて描くことも可能だろうし。
マギーにしてもしかりです。
故郷を離れ、子供を一人で育てる寂しさがもっとエピソードとして
描かれたなら、レオンと付き合うことになるのにももっと説得性が
生まれてきたような気がするし・・・
とちょっときついことのひとつも言いたくなる映画ではありますが、
しかし!!
ユーガットメールの舞台をサンフランシスコに移し、
主人公の二人を香港人にした肩のこらない楽しい映画であることは確かです。
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神偸次世代(未公開) |
またまた辛口をたたきたくなる作品だが、共演者は舒淇、陳小春李燦森と豪華。李燦森などと並ぶと妙に落ち着いた感じがしてしまい、アクション映画
という感じが微塵も感じられない。あれだけアクションをこなしているのに、もったいないという気がする。ストーリーの設定にもかなり無理が。
黎明(レオン・ライ)ファンではあるが舒淇も大好きな女優の一人。潔い感じをもちながらも、あのけだるさ。相反する二つの雰囲気をたくみに使い分け映画界を泳いでいる様は観ていて気持ちいい。 |
情迷大話王(未公開) |
暢気なラブコメディ好きにはたまらない作品。ほら吹き、女好きという設定が、そこはかとなく、
実生活を彷彿とさせ笑える。このそこはかとなくという点がポイントだ。真偽のほどは定かでないが、もしかしたらという感じが、なんとなく笑いを誘うのだ。中途半端なアクション物より、何倍も楽しめること受けあいである。
The Red Shoesにはこの作品の主題歌@簡愛が収められている。一回り以上離れている張柏芝とのラブコメディ共演が出来るのはやはり大物たるゆえんか?そして張柏芝のOLファッションは相変わらず可愛い。
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バレット・オブ・ラブ |
ああ なんと表現していいか悩む作品。
友人・知人に素直にお薦めできる映画とは言いがたい。
実際瀬戸朝香ちゃん演じる女性の「愛するが故の苦しみ」がちっとも伝わってこないのである。(朝香ちゃんの責任というより脚本の責任であろう)
この映画はそこが大きなポイントだし、それが総ての映画なのにそれが伝わってこないのだから、辛いの一言だ。一緒に映画を観た友人Mさんは「ランタオ島が舞台でよかった。そうじゃなかったらもっと辛かった」と評していたが私も同感だ。
またレオン一人日に焼けておらず、のっぺりしているのも寂しかった。宣伝されているパリの場面はほんの少しで、物語の多くの部分は大仏のあるランタオ島で展開される。
香港映画好きとしてはランタオ島の漁村風景に心洗われるものがあった。
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