2004年9月3日(金)〜5日(日) 香港への旅

二泊三日のあっという間の旅だったが、今回はいつもと違いハーバービューの部屋に泊まり、いつもとは違った雰囲気を楽しむ
部屋からの夜景は素晴らしかった。夜景に抱かれるように眠りたかったのでカーテンを開けたままにしておいた。

部屋の向こうにセントラル島が見える。
夕暮れのセントラル島。

朝のセントラル
部屋から外が見られるとは、香港B級ホテル御用達の私にとっては夢のような環境だった。
調子にのって何枚も携帯カメラで撮影して楽しむ。

部屋は立派でもおつまみとビールは相変わらず

街中には黎明(レオン・ライ)のポスターが・・・

CDショップではF4イチのイケメン 言承旭のCDが並んでいた。


映画あれこれ

六壮士(SIX STRONG GUY)

香港の悩める6人の男たち。悩みといっても他人から見たら取るに足りない様なことであるのだが、(身からでたサビであったり、
原因は自分の不甲斐なさにあったりと)本人達にとっては、高層ビルから飛び降りたいような出来事らしい。
しかし情けない面々はどこまでもなさけなく、結局ビルから飛び降りることも出来ず、何となく悩みを解決しようとしていくのだが、
他人から見たらそれはとても解決と言えるようなものでなく、結局どこまでも情けなさは続くのだ。
そして映画のオチはまるで韓国ドラマの定番のような出来事が起き、情けなさは最後まで続くのだ。

情けない男たち一覧

林子祥→義父に頭の上がらない男。
イーキン・チェン→8年も会社勤めをするも、仕事の成功には程遠い男。演じるイーキンにはなんとなくびったりの悩みか。
ハッケン・リー→カリスマ美容師でありながら、何故かどこか幸薄そうなキャンディ・ローに付きまとわれている。
アンディ・ホイ→唯一の特技 女遊びさえままならなくなった男。

アンディ・ホイが一番愛すべき情けない男だった。悩みは最初からなかったのに勝手に悩み、解決するどころか、
悩みが増えたようにも見えるのに、かえって幸せそうになっていた。


三更2
これは7月に韓国に行った際持ってかえってきたチラシ

日本版→三池崇史(含葬) 主演 長谷川京子
香港版→フルーツ・チャン(餃子) 主演 ミリアム・ヨン レオン・カーファイ
韓国版→パク・チャヌク(割愛) 主演 イ・ビョンホン

含葬

中原中也の有名な詩に@サーカスという詩がある。
この詩のことと知ったのは大人になってからだが、子どもの頃からサーカスに持っていた印象はこの詩の内容そのものだった。
どこか物悲しく隠微なイメージ。
この映画を観ながらまさにそのどこか物悲しく隠微な香りを思い出す。
長谷川京子演じる若い作家の、夢とも現実とも区別のつかない話が、雪の降る街を舞台に様々な青で彩られながら進んでいく。
(映画を観終わって思い出す色は青なのだが、韓国版のパンフレットには日本版を色にたとえるなら赤とあった。
ちなみに韓国版は青、そして香港版は緑(碧)だという)
私は映画全体に漂う隠微な感じに最後まで馴染めなかった。

餃子

食べ続けることによって若さを取り戻すことが出来る餃子をこっそり食べに通うある婦人(演 ミリアム・ヨン)
残念ながらミリアム・ヨンはまだ十二分に若く、夫が若い女に走る寂しさや、中年女性だけにある、
散る寸前の華の妖しい美しさを感じることは出来ないが、クリストファー・ドイルのカメラは餃子を口に運ぶ
ミリアムの口元を舐めるように撮りながら、散る寸前の華の美しさや妖しい香りを出そうと苦心しているようだった。

携帯電話を使う姿が違和感を感じさせるほどのクラシックなミリアムのスーツ姿も綺麗だったし、話は3本の中で
一番まとまっていたと思う。
しかしフルーツ・チャンの何もそこまでという画は健在で、これはやはり好みの分かれるとことだろう。

割愛

韓国とは思えないほど場違いな西洋風の家に住む映画監督。
ある日家に帰ると見知らぬ男に監禁されてしまう。
イ・ビョンホン演じる若くして映画監督として名を成した男と、来る日も来る日も監督の言い成りになりエキストラを演じる男。
今まで自分が演技をつけていたエキストラの男から許しを請う態度がなっていないと駄目だしされるなど、
立場が逆転することによっていたたまれない場面が続くのかとおもったが、必要以上にあざとい訳ではなく、割と拍子抜けだった。
エキストラの男の持つ恨(ハン)もそれほど強くは感じられず、どこか笑ってしまうような滑稽な雰囲気も残していたので、
最後まで面白く観る。しかしそんな雰囲気を感じさせたせいか、最後の展開はややあっけないような感じだった。
「見せて 本当のお前の姿を」  韓国ではモンスターという題で公開。


アンディ・ラウ 演唱会 2004・9・3、9・4(第4場、第5場) 香港コロシアム

自宅で歌を聴いていた時は、歌から感じられる温度の高さと日々の生活の温度があまりにもかけ離れたものだったので、
ピンとくるものがなかったのだが、コンサートのアンディは違っていた。
いくつもの演出がなされた舞台で歌い続けるアンディの真摯な姿は、香港という土地の持つ熱気と相まって自然に聴くことが出来た。
歌を殆ど知らない私でも、幾つもの仕掛け、ドラマ仕立ての演出、ダンサーと一緒に踊る姿に飽きることなく3時間タップリ楽しむ。
(赤い中華風の衣装を身につけたパートが一番面白かった。)
しかし何故あそこまで観客に楽しさを提供しようと挑戦し続けるのだろう。アンディのモチベーションの高さの源はなんだろうかと
気になった3時間でもあった。
舞台上 燃え上がる火の輪の中に立つアンディ

せりから出てくるライオン

馬に乗るアンディ

ゲストのハッケン・リーも馬に乗って登場。

落ち着いてみた3日の金曜日とは打って変わり、4日の土曜日は喧騒の中で3時間を過ごすことになる。
私のすぐ後ろに20人程の韓国人ファンが団体で陣取っていたのだ。
開演ギリギリに席につくと、慌しく応援グッズの用意をし、(簡易空気入れを出して、ビーチボールを膨らましていた)
1曲目が始まってもまだカメラがないだのと大騒ぎだ。もっと余裕を持ってくればいいのに、ギリギリに来場するから
こんなことになるのである。
カメラ騒ぎが収まったかと思ったら、まだ3曲目を歌っているところにも関わらず、今度は握手タイムの相談が始まった。
「握手タイムになったら、この通路に出て行くからね」
韓国語の会話で、しかも私に話しかけているのでもないのになんでこんなにはっきり解るのかといったら、
アンディの歌に負けないくらいの大声で話しているからである。
コンサート中だから、小声で話すなどという遠慮は全然なしである。

その打ち合わせが終わると今度はアンディと一緒に歌を歌い始めた。(途中からは左手を腰に当て、右手を前に突き出すという
振りつきだった)
母国語ではないので、全部完璧という訳ではないが、8割方は完璧という抜かりのなさだ。そして歌をうたえない時は
「華仔!オッパー、I LOVE YOU!」と声を発するのを止めようとはしない。後半は殆どアンディの声は聞こえなかった。
韓国語会話本の例文で覚えた「うるさい、騒ぐな→トドゥジマー」が一瞬頭の中をかすめたが、結局そんな言葉を
口に出す勇気もなく、最後は怒りを通り越して笑ってしまうくらいだった。
握手タイムは打ち合わせ通り、通路を突っ切って舞台下にピッタリくっついていたが、握手タイムが終わるとちょっと
落ち着いたらしい。
「あっ もう11時だ!明日の席は・・・」と今度は明日の打ち合わせに余念がない。
明日は今日の席(前から4列目というかなり良い席だった)より更にいい前から2列目ということが解ると更に盛り上がり
は続いた。
終演後は出待ちのため、足早に会場を後にする香港ファンや、帰りの交通の便を気にしている一般客を横目に
なんと会場内で記念撮影を始めていた。
ああ 香港でこんなにも韓国パワーを感じることになろうとは・・・・


B級グルメ?

いつも行く店では新しいメニューが増えていた。これはビーフンの中にジャガイモと鶏が沢山入っているもの。


帰りの便に乗る前に、わざわざ到着ロビーに行って、空港でマンゴープリンを食べる。
旅行中に食べ損なった人にとっては空港内に@許留山があるのはなかなか嬉しいものだ。


映画の合間に公園でバナナを食べる。(この日は結局これがお昼の食事になった)
中国大蕉(ビックバナナ)は日本で口にするバナナよりねっとりしており、甘味も強いし腹持ちもよかった。
4本入って5.6香港ドルとかなりお手頃だった。


おまけ


故か到着ロビーに飾られたダイナミックコリア フレンドリーソウルの巨大ポスター
BOA、カンタ、チャン・ドンゴン、ソン・スンホン(宋承憲)が、香港の空港なのに何故か韓国の宣伝をしている。

香港の新聞でもソン・スンホン(宋承憲)のDVDが日本で発売されることが紹介されていた。

多謝
アンディファンのNさんとUさんに感謝

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