今回の旅の友 お土産屋で見つけたパンダのピンバッチ 15香港ドル
黎明(レオン・ライ) コンサートへ
2001年12月21日(金)〜23日(日) 短い2泊3日の旅
今回 2泊3日の短い旅の目的はただ一つ黎明(レオン・ライ)のコンサートを観ることだけだ。
前々回のコンサート 1997年の年末は失業中であり、沢山の時間と僅かの蓄え(退職金)はあったが、
家族に香港へ行くとは言い出せずに終わり、前回のコンサート1999年の年末は、「休むことは罪悪」という
転職先でやはり香港へ行くとは言い出せずに終わった。
休むことは罪悪という職場を去り、今回黎明(レオン・ライ)のコンサートを観る為だけに香港へ旅立つことが出来た。
2泊3日 2回のコンサートを観る為だけに香港へ飛ぶ。多くの人はそれを浪費と思うであろう。
私自身もそう思う。浪費ではあるが、私自身にとってはとても大事な充電の旅でもあった。
香港コロシアムには、二つの通路がついた大きな円形のステージが用意されていた。
一つの通路はかなり上まで伸びており、頂上に小さなスペースがあるもの。
もう一つは殆ど平坦で途中にバンドメンバーのスペースのある通路。
ステージの中央には地球儀を模したような銀色の大きな球が吊るされていた。
21日は平坦な通路脇、バンドメンバーの近くの座席。左肩越しにマーク・ルイ(亞マーク)の姿を見る事が出来る席だった。
(私の後ろの席のちょっと恰幅の良い香港人のパワフルな女性は、熱烈なマーク・ルイ(亞マーク)ファンらしく、
「亞マーク!!亞マーク!」と熱い声援を送っていた。まぁ楽しみ方は人それぞれである。)
22日はマーク・ルイ(亞マーク)をほぼ正面に捉えることが出来る位置から、ステージ全体の構成をゆっくりと楽しめる座席だった。
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ)
何故彼のファンになったのか?感情に理由を求めるのは意味のないことのように思われる。
単純に好きか嫌いか、ただそれだけの方が潔く、単純明快、純粋なもののように思われるが、
あえて言うなら、彼に淡々としかし静かに熱いものを感じたということだろうか。
自分の意見はあるが、押し付ける感じがなくどこか冷めている感じ。
何万人もの人が自分の歌、演技、ダンスを楽しんでいるにもかかわらず、当の本人は特に意に介する雰囲気もない。
芸能人としての自分と普段の生活を楽しむ自分をキチンと分けている そのバランス感覚がなんとなく
いいなと思っている。
そんな淡々としかし静かに熱い男黎明(レオン・ライ)は
赤いスーツを身に付け、椅子に腰掛け静かに@今夜イ尓會不會來
を歌いコンサートは始まった。
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ) 盟友 マーク・ルイ(亞マーク)との熱い友情
見つめる視線の先には 盟友 マーク・ルイ(亞マーク)が・・・
日替わりでゲストを呼ぶのが定番の香港のコンサートにあってゲストタイムのない黎明(レオン・ライ)のコンサートは
かなりシンプルなスタイルといえるだろう。
しかし音楽監督も努める盟友マーク・ルイ(亞マーク)とのステージ上で繰り広げられる掛け合い(?)は
あまりにも熱く友情以上のものを感じずにはいられなかった。
観客をも気にしないような見つめ合う二人の視線に一瞬たじろぐが、心を許した友への熱い思いを誰もが感じるに
違いない。
@指日可待 (カルフォルニア・ドリーミング)(アルバム 喜)
この曲にあわせてマーク・ルイ(亞マーク)らバンドメンバーと嬉々と行進する黎明(レオン・ライ)
新譜@喜 での演奏はオリジナルに近いイメージのままだったが、このコンサートではマイナーな感じは
一切感じさせずにあくまで明るい行進曲として演奏されていた。
アルバムを聴いた時には正直「なんでいまさらこの曲を」とも思ったのだが、ステージであのように
アレンジされているのを観ると、二人の目指すものがなんとなく感じられるような気もした。
@MI-2 (アルバム 北京站)
オレンジ色の宇宙服を着用してのパフォーマンスはマーク・ルイ(亞マーク)にはかなり辛かったようだ。
(風邪気味だったせいもあるらしいが・・・)
ゆったりした動きであるにもかかわらず演奏後はかなり息が上がっていた。
22日は歌い終わった後、咳き込み、又その後宇宙服の上半身を脱いで歌う@眼神騙不過
(新譜 喜)では
腰で止まっているはずの宇宙服が脱げてしまうハプニングが・・・
ギターで両手がふさがりどうすることも出来ないマーク・ルイ(亞マーク)に変わり、ウエストを黎明(レオン・ライ)に
押さえてもらいながら演奏し、2人で横歩きしながら退場するというおまけまでついていた。
(そんなハプニングはあったが、マーク・ルイ(亞マーク)のギターにあわせ二人静かに歌う@眼神騙不過は
マークファンの私にとって嬉しい曲だった)
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ) やる時はやる 熱いダンスの数々
看上《女也》(アルバム The Red Shoes)の軽快なリズムに乗り
黄色のノースリーブパーカーで男女ダンサーと共にボクササイズを披露。
新作 @喜のタイトル曲@喜 でもダンサーとの華麗なダンスを披露。
常々「踊りが変」と言われている彼のこと 前回のコンサートのVCDからは
「踊りが変と言われているから頑張るんだ」という変な心意気のようなものが伝わってきて、観ていて若干苦しいものが
あったのですが、今回はそんな空回りするような雰囲気もなく、私自身は十分に楽しむことが出来た。
(このあたりはファンならではの甘いコメントと思ってください。変は変なりにその道を極めるといった感じでしょうか)
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ) 真骨頂 口ずさめるバラードの数々
今回は昔からのファンも満足できる曲構成になっていた。
中華風ポップスの王道をいく@那有一天不想イ尓
今夜あなたは来るの?と歌い上げるあの名曲@情深説話未曾講
新しいところでは
自ら作曲し、主演した映画情迷大話王の主題歌@簡愛
(この簡愛はWho Who と何回も繰る返されるメロディラインが印象的なのだが、それは香港の人にとっても
同じらしく、皆一緒に口ずさんでいた)
そして
ソニー移籍後のミニアルバムのタイトル曲我這樣愛イ尓、
新しいアルバムに収録されているイ尓很愛我
。
特にこの@イ尓很愛我 は素晴らしい。新しいアルバムは2曲目(心情好)3曲目(喜)とかなり度肝を抜かれる選曲で、
ファンでない方は聴き続けるのは難しいかもしれないが、是非我慢して6曲目のこの@イ尓很愛我まで聴いて欲しい。
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ) ちょっと驚くメロディラインの数々
バラードが真骨頂の黎明(レオン・ライ)ではあるが、けっしてそればかりではない。
一見するとかなり変なメロディラインであるが何故か心をとらえて離さない印象的な曲の数々。
上述した心情好、喜もそうだが、
中国国歌を連想させるメロディが物議をかもした@全日愛(アルバム 北京站)はなんとステージ中央に飾られた
球体に中国国旗を連想させる沢山の星を点滅させるサービスぶり。
(MI-2の時に着た宇宙服の左腕には中国国旗のワッペンが・・・)
あのしゅしゅしゅがいんざままれーど♪おえあいおーのフレーズが印象的なSugar
in the Marmalade は
握手タイムに演奏されたため残念ながら満喫するまでにはいかなかった。是非踊りつきで観たかったものだ。
@淡々としかし静かに熱い男 黎明(レオン・ライ) あのテンションの高さは・・・
言葉は理解できなくても、同じ時間、同じ空間を共有すると思いは伝わってくるものだ。
コンサートで前に座った10代の若い香港女性の背中からはLEON命という熱い思いが伝わってきたし、
黎明(レオン・ライ)とマーク・ルイ(亞マーク)の会話も意味は解らずとも心から信頼しあっている様はわかった。
そして今回何にもまして強く感じられたのが黎明(レオン・ライ)本人の熱い思いだった。
奇をてらった衣装もなく、ゲストもいない。シンプルなつくりだったからこそ余計に目立つテンションの高さだった。
多謝
今回短い旅に同行してくれたNさん
香港コロシアムがはじめての私を気遣い、会場の様子などとても詳しく説明し、
そしてコンサート中はカメラどころではない私にかわり沢山のシャッターを切ってくれました。