少し早めの夏休みをとり2001年6月27日から30日の三泊四日で香港へ行ってきたのですが、
誰も止めるものの居ない一人旅だったせいもあり、ただ街をぶらぶらするという
本当にノンビリした4日間。



B級グルメの旅

一人旅ですから、高級なお店とは縁があるはずもなく、ひたすらB級グルメの旅の王道を走るのみ・・・・


麺三本勝負


雲呑麺世家  (湾仔駅A2出口 前すぐ)

汚さも綺麗さもそこそこといった感じの、地元の人で大変混雑している店。
しかし、そのそこそこな感じと地元の人で混雑というのが、B級グルメには
欠かせないポイントなのだ。
期待を裏切らないだしの美味しさとぷりぷり感に感動。そして他のお店に比べたら、
かなり濃い目の味付けが新鮮な感じ。
写真も撮影したのだが、
池記雲呑麺家 (タイムズスクェア前)
の写真と何の違いもない。見た目では味は判断できないということだろう。


鶏記(尖沙咀駅 B2出口 からネイザンロードを背にして歩くこと2.3分 )



お店を訪れた時間帯が丁度ランチタイムだったためセットメニューしかみあたらず、
メニューの中に雲呑麺の文字を見つけることが出来なかった。
(ゆっくり探せば絶対あったはずだろうが、なにも雲呑麺にこだわることもなかろうと、
壁に貼ってあった雑誌の写真のものを注文)
お店の中は程よいごちゃごちゃ感と壁一杯に貼ってある、雑誌の写真に圧倒される。
その感じから日本語メニューも当然あるかと思いきや、メニューは広東語のみ。
(英語も表記されていなかった)
観光客も相手にしているのかと思いきや、その辺りのつめの甘さも微笑ましい。


池記雲呑麺家 (タイムズスクェア前)


とても小奇麗なお店であるが、あまり綺麗過ぎて物足りないと思ってしまう私。
お店の綺麗さと味は反比例するといったら言い過ぎだろうか?
(けっしてまずいわけではない)
香港がはじめての方には安心できるお店であることは確か。


お値段と味

池記雲呑麺家の雲呑麺は
$23だったが、後の2件は$15くらいで食べられることが出来た。
味は雲呑麺にしては濃い味付けの雲呑麺世家が美味しかった。
ただB級グルメはその時のお腹のすき具合なども重要なポイントになってくるので、
あまり信憑性はない。


エッグタルトあれこれ。


ブームは去ったといわれている
エッグタルトだが、お店に並んでいないわけではなく、どこのパン屋さんでも
手軽に購入することができる。ブームは去ったが、消えることはなく、定番となったと思ったほうがいいのだろう。
ナタデココ、パンナコッタ、ティラミス、カヌレ・・・・・・
日本でブームになったデザートの数々とは違う幸せな道である。

普通のパンやさんでは$2位が相場のようだが、当たり外れはかなりある。
もうこれは食べて見ないと解らない。生地が崩れて、食べずらいものにあたった時の
寂しさよ・・・


壇島珈琲餅店のエッグタルト

テイクアウトというとこんな袋に入れてくれる。


ここのタルトは$4 だけあって美味しい。高いから美味しいのか、美味しいから高いのか。
どんどん作っても売れるから、何時いっても暖かい美味しいものが食べられる。
何時行っても暖かいものが食べられるから、どんどん売れる。
理由は定かでないが、とにかくお店の中は何時覗いても満席に近い混雑だった。



電影色々

夏休み前のこの時期にハリウッド大作と一緒に公開されていた、コメディ2本。
平日であるにもかかわらず、何故か沢山の学生で映画館はごったがえしていた。
「皆 勉強はどうした勉強は?」

しかし笑い声に溢れかえる映画館は本当に楽しい。この2本の映画は肩もこらず、暢気なコメディである。
観終わった後に感動はないが喜びはあり、笑顔が残る。映画に難しい理屈はいらない。
喜びがあれば十分である。




同居蜜友
それは一夜の過ちから始まった・・・?
三角関係に悩む(?)老舗の三代目を梁朝偉(トニー・レオン)が好演。
カンヌ映画祭で主演男優賞をとっても、こういう香港映画らしい作品に出演する
彼は素敵だ。




痩身男女
ダイエットをする女とそれを応援する人のいい男。
舞台の全てが日本という一風変わった設定。別に日本である必要はないが、
主演の二人は日本語、特殊メイクの二重苦を乗り越え楽しい演技を披露している。
特に演技がワンパターンとも言われるサミー・チェンだが、私は誉めたい。
そしてアンディ・ラウって本当にいい人なんだなと、心の底から思える作品。




日本ブームと親日は違う

痩身男女の舞台が日本になっていたり、TVで@クイズミリオネアそっくりの番組が放送されていたりと、
下火になってきたらしいとはいえ、日本ブームは相変わらずといっていいのだろう。
(特にクイズミリオネアにはびっくりした。みのもんた以外は全て一緒、ライティングまで一緒である。)
そして回転すしは相変わらずの長蛇の列。
(雲呑麺やお粥のほうが美味しいと思うのだが、ブームとはそんなものらしい)
しかしだからといって親日というのとは違うというのは、その辺りは何となく感覚でわかる。
(感覚などと根拠のないことをといわれたらそれまでだが、こういう感というのは案外侮れないと思う。)
あくまでも日本というブランドがはやっているだけなのである。たまたま日本なだけで、別に日本の
代わりがあれば明日にでもとって変わられるのだろう。そんな危うい感じをムンムンさせながら、
まだまだ街角のあちこちに日本という文字が躍っている。





旅のページへ

表紙へ戻る