3.カセットテープによる録音図書の構造と読書技術


A.カセットテープによる録音教科書の構造

録音教科書は、教科科目によって異なりますが1科目10本前後のカセットテープに録音されています。内容の録音は次のような順序で行われています。

第3巻以後は、第2巻とほぼ同じです。 ここで注意しておかなくてはならないことは、索引は録音されていないということです。

 B.カセットテープによる録音教科書の読み方

   基本的には、SQRRR法を用いて読みますが、文字で記された情報を順に音声に置き換えてあるのが録音教科書です。墨字の教科書に見られるようなインデンテーション(段落先頭文字のひとますあけ)や文字装飾など理解を促すための配慮は殆ど期待できません。内容のスケルトン(骨組み)を把握するためには、「もくじ」を最大限に活用します。
具体的には、テープレコーダーを2台用意し1台は「もくじ」、もう1台は「本文」を再生できる環境をつくります。1台で「もくじ」を聞きながらserveyとquestionの作業を行いながら、もう1台で本文を聞き内容を把握していきます。
ボイスノート(自分の声で要点を整理したノート)を平行して作成して行く場合にはもう1台のテープレコーダーが必要です。また、別のページを参照しながらの読書は極めて困難です。

C.カセットテープレコーダーの操作技術

カセットテープによる録音教科書を読むにあたって操作が必要なテープレコーダーのボタン、スイッチ類には以下のようなものがあります。


中途失明者の学習技術援助