中途失明者は視覚の喪失に伴ってそれ以前に獲得していた学習技術も失うことになります。
実際はすべて白紙に戻るわけではありませんが目が見えない状態でどのように学習を行うことができるかについての情報はほとんどない状態と言えます。このような入所者は、失明後のリハビリテーションの課程で点字、録音図書、パソコンなどの使い方を学習しながら失明前に獲得していた学習技術と組合せて新たなその入所者に合った学習技術として再構築することが必要になります 。
ここでは中途失明者の学習技術について、学習方略(メタ認知的知識)の側面と、それぞれの技術各論の側面から分析し、学習の成果が十分に現れない入所者の問題解決のために用いている質問紙による問題分析と面接についても紹介させていただきたいと思います。
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