緊急レポート −JRの列車無線に動きが見られるようです−
2007年3月30日大船駅でE231系の先頭車を何気なく見ていて、とても違和感を覚え
ました。それは見間違えでなければ、列車無線用のアンテナ(Bタイプ)が2本屋根に設置され
ていたから。帰りに書店に寄り、某無線誌を久しぶりに立ち読み。その中に関連するであろう記
事が掲載されていました。それは2007年度中に山手線の列車無線がデジタル化するというも
の。さらに記事では、アンテナを増設しスイッチひとつで現在のシステムと切り替えが可能とあ
りました。私の見間違えでないことを確かめるべく、翌日撮影したのがTOP画像です。
まだアンテナを増設している車両は少ないですが、40分程の間で2編成にアンテナ増設を確認
できました。その他の走行車両(211系,E217系など)には今の所変化は見られません。
新しいアンテナはやっつけ仕事で取付けたような印象は無く、天井外板の凸形状の(強度を増す
ために何本も入っている長手方向のライン)切れ目に綺麗に増設されています。もしかすると
今回の件を見越して、凸形状に最初から切れ目が入れてあったのかもしれません。
アンテナが増設された車両:奥側(クーラーユニット寄り)がデジタル波用のアンテナ
アンテナがまだ増設されていない車両
この車両は、湘南新宿ラインとして山手線を走行します。そのため山手線の列車無線デジタル
化にあわせてアンテナを増設したものと思われます。当初は山手線内のみデジタル波,その他走
行区間は従来のアナログ波と限定的な運用が考えられますが、他区間のデジタル化の流れは進ん
でいくと考えられます(東北新幹線などはデジタル化済)。
JRの列車無線は、ダイヤが乱れている時に運行状況が確認できるなど非常に便利な無線でした
が、今年が転換点に差し掛かかっているのかもしれません。今後も動向に注目していきたいと思
います。
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