ハンディー
GPSを自転車に取り付けるマウントを作ってみた(その1)1
.構想を練る自転車に乗っていると、現在位置や目的地(の方向)がわかったらなぁという
場面に良く遭遇します。そうなると、ハンディー
GPSが欲しくなるわけです。世の中色々な製品が出ていますが、使用用途や価格などを勘案すると、ユピテルの
ASG-CM21
(若しくはCM12) が良いだろうという結論になりました。さて、ネット上のレビューを見ていると、自転車に取り付けるマウントがイマイチ
の出来であるらしい(ワンタッチでホルダが取り外し出来ない仕様とのこと)。
ハンディー
GPSの本体はまだ購入していないが、近い将来購入することを前提として取付マウントを製作することにした(先に付属品などを購入して後に下がれないように
する私の常套手段です)。
コンセプトとしては以下のように考えた。
(1)本体+固定ホルダが簡単に着脱できること
(2)丈夫であること
(3)構造が単純で振動などに強いこと
頭の中のイメージを書いてみたのが、以下の画像である。
画像1 マウントのイメージを書いてみた
(1)の着脱については、カメラでも使用しているクイックシューを使う案が直ぐ
頭に浮かんだ。調べてみると、ベルボンから
QRA-3という小型のクイックシューが発売されていることが分かった。寸法・重量とも申し分なく、早速購入した。
(2)と(3)については、画像
1のようにUボルト+ブラケット+クイックシューをねじで固定することとし、単純な構造と丈夫さを求めた。
QRA-3の横幅は、39 mmであるため、ブラケットの穴幅がそれ以上あるものを選択した。
しかし、この時選択ミスを犯し後々困ったことになってしまう…
このほかに購入したものは、
1/4インチねじ(長さ20 mm),M6ナイロンナット,衝撃吸収ジェル(
100均のもの),熱収縮チューブなどである(金属部品はステンレス製)。
画像
2 ブラケットの選択について2
.加工する(1)
Uボルトの加工として、余分な出っ張りとなるねじ部を端から20 mmほどで切断した。また熱収縮チューブを巻き、自転車のステムに固定する際の傷付き防止用
としている。
画像
3 Uボルトねじ部分の切断(2)仮組立てにおいて、問題発生!!クイックシューと
Uボルトを固定するナットが干渉してしまい、クイックシューをブラケットに固定できないことが判明。
ナットの幅を考慮し忘れていたのが原因であった。
対応策として、幅
33 mm×奥行き18 mm×高さ12 mmのアルミ平角管を間に入れ、干渉を解消した。本当は高さを低く抑えたかったのだが…苦肉の策ということで…
平角管とブラケットは、接着後クイックシューを固定しているねじを使い、ばね
座金+ナットで固定した。これは固定強度の向上,振動によるねじの緩み防止対策を
ねらっている。
画像
4 クイックシューとブラケット部分(3)プレート板に標準でついているねじは、出っ張り部分が
4.5 mmしないため、GPS用のホルダなどを取り付けるには長さが足りない。そのため、標準で付いているねじを
取り外し(抜け止めは樹脂製のため取り外しは比較的容易)、長さ
20 mmのボルトへ換装をおこなった。この時のポイントは、シュー本体とねじの干渉を防ぐため、ねじ頭
の高さを
3.5 mm以下にすること。ひたすらヤスリでゴリゴリ削ります。
画像5 プレート板ねじ部
(4)紆余曲折がありましたが、無事組上げ完了。本体の重量は、約
150gとなりました(シューの重量は
54g)。構造の割には、やや重量があるかなぁというが最初の感想。しかし、剛性的には問題なさそうです。
次に実際に自転車へ取り付けてみます。
画像
6 全体を組上げたところ3
.自転車に取り付けてみる実際に自転車のステムに取り付けてみました。
ガッチリ固定でき、手で触った位ではびくともしません。ブラケットの選択に失敗
しましたが、結果的に横への出っ張りも少なく、これで良かったと思います。
この状態で、デコボコ道などを走ってみましたが、ねじの緩みなどは認められません
でした。今のところ、イメージどおりのものが出来ているようです
画像
7 マウントを前から見たところ
画像
8 マウントを横から見たところ4
.マウントを製作して苦労した点など
(1)ステンレス製ブラケットの穴あけに苦労した(結局ステンレス用のドリルを購入した)
(2)部品の選択ミスがあった
(3)部品追加でマウントの位置が高くなってしまった
このマウントの上に取り付ける、
GPS用ホルダなどをビックカメラ藤沢店に買いに行ったのですが在庫が無く、メーカー取り寄せということになりました。
1月中旬〜下旬まで入荷しないとのことですので、とりあえずここで一旦作業を中断します。
今回は、市販品の組み合わせによるマウント製作でしたが、どの部品を使おうか・組み立てようか
など色々考えるのは、とても楽しいですね。
ホルダの入荷をワクテカしながら、待つこととします。
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