港湾用アンカー

浚渫作業港湾用アンカー Vulcan Delta Dredger's Anchor

JIS3991作業船用アンカー模型による砂場実験

JISドラッグアンカーテスト JIS3991 作業用アンカー
@アンカーを砂上に置いた状態
 海底に作業用アンカーを設置した状態と同じ。爪先端が自重によって底質に食い込んでいる。
Aアンカーの牽引開始
 アンカーの爪部分が砂の中に入り始める。爪形状がスコップの様になっているため、砂への進入はスムーズ。抵抗力が上がっていく。
Bアンカー牽引
 爪の前にある砂が盛り上がり、爪によって押圧されている。アンカーヘッドが見え、アンカー自体は深く入っていない事が判る。抵抗力は約3kg。
Cアンカー牽引
 盛り上がった砂がアンカーの左右に分かれ、牽引後が深く掘られている。ブルドーザーが砂を押し分けながら進んでいくのと同じ状態。アンカーヘッドが見え、これ以上深く貫入できない事が分かる。抵抗力は約3kg。
Dアンカー牽引終了
 アンカーの通った後が掘り起こされ、アンカーを支えるはずの砂を退けながら進んでいるのが分かる。抵抗力が低いため、必要な抵抗力を得るためには、より重いアンカーが必要となる。

VDD B型アンカー模型による砂場実験

VDD-Bアンカーテスト Vulcan Delta Dredger's Anchor A&B型
@アンカーを砂上に置いた状態(B型)
 海底に作業用アンカーを設置した状態と同じ。爪先端が自重によって底質に食い込んでいる。
Aアンカーの牽引開始
 アンカーの爪部分が砂の中に入り始める。爪先端が三角形となっているため、砂への進入はスムーズ。抵抗力が上がっていく。
Bアンカー牽引
 爪の前方扇型に砂が盛り上がり、多くの砂が爪によって押圧されている。抵抗力が上がるに連れ、アンカー全体が底質へ埋没していく。抵抗力は約4kg。
Cアンカー牽引
 盛り上がった砂を左右退ける事が無いため、牽引後の溝が浅い。アンカー全体が完全に砂に埋没しており、深く食い込んでいる事が判る。ただし、ストックがあるため際限無く深く貫入することは無い。抵抗力は約6kg。
Dアンカー牽引終了
 牽引後の溝が浅く、アンカーが効果的に砂から力を受けている事が解る。抵抗力が大きいため、従来のアンカーと同じ抵抗力をより軽いアンカーで得られる。
解説
 従来のドラッグアンカーでは、爪がスコップの様に平らな形状をしており、底質への貫入をスムーズにするものの、曳航されると畑で使うスキの様に砂を掻き分け、決して深く貫入する事無く走錨してしまうため作業を行う上で非常に使い勝手が悪く、時間やコストの浪費に繋がっていました。
 弊社独自開発で特許技術であるV型フリューク(錨爪)を持つVDDアンカーシリーズでは爪面で発生する力の方向性を研究し、大幅な把駐力の増大に成功しました。
 VDDアンカーは、これまで非常に大型のドラッグアンカーを必要とする作業ほど効果を発揮し、更に、アンカーの貫入深度が深いため、狭い作業領域しか確保できない現場で、大きな効果を期待する事が出来ます。
バルカンアンカーインデックス 浚渫港湾工事用アンカー
Copyright © 2002- NGK.CO,.LTD. All Rights Reserved.