アンカーの性能を比較するためにJIS規格ストックレスアンカー(JIS-A)とDA-1の把駐力特性曲線を示します。
これまで一般的に使われてきたストックレスアンカーのほとんどが、左に示すグラフの様に山を成します。これはある程度(アンカーの自長の約6倍以上)引かれると爪が上を向き走錨状態になる事を示しています。日本規格協会が発行している「JISF3301:アンカー」を見ると、ほとんどのストックレスアンカーがこの様な危険性を持っている事が判ります。
一方DA-1ストックレスアンカーは、グラフから判るように例え大きな力で引かれ続けたとしても、常に把駐力を保ち続け、反転状態にならず、安全に船を守りつづける事が出来ると判ります。
DA-1を採用する事により以下の様な事が期待出来ます。
- 走錨が起こる可能性を非常に小さくする
- 錨泊時に繰り出すチェーン長の短縮
- アンカーの軽量化
- ヘドロやシルトの堆積した錨地での避泊
- 特別なベルマウスを必要とせず、逆爪でも船体を傷つけること無く揚錨が可能