変容
更に地球変容の速度が加速され始めました。もともと一つであった宇宙の根源の意識が、己を認識してみたくて、自己の鏡として、我々人間の意識を自ら分割したその瞬間から、我々人類は皆何らかの欠乏感を感じ、自らを「劣っている者」とする感覚を体感しました。この「劣っている」とするフィーリングが、優れたものを希求する欲望を産み出すこととなったようです。
このより優れたるものを求める願望がこれまでは人類の進化の原動力そのものであったことは否定のしようもありません。しかしこのより優れたものを求める願望とは、その根底に自分は劣っているという認識が確固とした土台としてあり、無意識下でいつもいつも自分は劣っているのだという思いを出し続けているという事です。
創造主そのものであるあなたが、昼夜の区別なく来る日も来る日も、自分は劣っているという信念を発散させ続けているということに他なりません。その「自分は劣るもの」とするあなたの限定された意識が、今あなたのまわりに限定された三次元世界を表出せしめているわけです。
あなたはどうして老いるのだと思いますか? それはあなたが自分は老いるものだと信じているからです。我々人類はどうして死ななければならないのでしょうか? それは我々人類が皆等しく自分は死ぬのだと信じているからです。創造主であるあなたは、あなたが信じたことを通してこの世界を創造しています。
最近、ファイアーウオークというワークショップの話を何度か耳にしましたが、このセミナーの参加者は全員火の上をやけどすることなく歩けるようになるそうです。我々は子供の頃、火に触れやけどをしてその熱さを体験します。その体験がそれ以後その人を火傷から守ることとなり、一度のやけどが人生の貴重な体験として生きてくる、と学んできました。
しかし親しい友人が目の前で、火の上を素足で歩くのを目の当たりにした人間は、これまで抱いていた自分の信念を疑い始めます。これこそが正に人生がゲームであるということの見本的現象といえるでしょう。
我々が地球で人生ゲームを開始するときに、物質を燃焼させると灰になるというルールを設けました。このため火は熱いという設定をする必要が生まれました。そうでなければ我々はおいしい焼き魚を食べることは出来ません。人はその潜在意識に、火は熱いというルールを埋め込んで誕生しているわけです。三次元地球ゲームの基本ルールとして。
全ては元々は「空」であり、そこにはどんな条件もありませんでした。全ての物理的法則はゲームを成立させるための基本条件にすぎません。その前提条件を設定したのはあなた自身であり、いつどんな時にも、あなたはそのルールを無視する権利を持っています。
あなたが今いろいろな制限の中にあるのは、あなた自身の本質的部分がまだこのゲームを続けたいからに他なりません。そういう意味においてあなたは元々完璧であり、今現在もそのままで完璧さそのものなのです。今のその状態が完全なのです。
火は熱いと体験から学んだあなたも、まもなく熱さとは単なる認識にすぎない。やけどとはあなたの認識があなた自身を傷つける現象にすぎず、自分を傷つけていたのは現実社会ではなく、自分の考え方にあったのだという真実を取り戻すこととなるでしょう。
それはあなたが何かを信じるとか信じないとかではなく、単にあなたがこれまで火は熱いと知っていた同じ程度に、火は熱いわけではないのだと知ればいいことなのです。この現実社会に、真に正しいものなど存在しません。あなたが単に知っていることが、全ての現実として現れているだけのことです。
あなたはいつも自分の知りたいことを信じ、信じたことが現実となって現れ、その現実を通してそのことを確信します。あなたの知りたかったことが真実として潜在意識化に無条件にしまい込まれているだけなのです。確信し、疑わなくなった知識があなたの明日の現実を創造していきます。これがこの地球三次元ゲームのメカニズムです。
全ては単にあなたが築き上げた幻影にすぎません。あなたがこの現実の創造主そのものです。そしてとうとう我々全員の集合意識が、それぞれ一人一人が創造主であったことを取り戻すゲームへとその場面をシフトすることを決めてしまったのです。
これからあなたは次々と自分の認識がくずされ、新たな価値観を受け入れざるを得なくなるでしょう。そのための障害となるのが、これまであなたが営々と創り続けてきた、これまでのあなたの体験による記憶です。
あなたはいつも知らず知らず自分の無意識下にしまい込んだ記憶に、無条件に反応して行動をとり続けています。あなたは目や耳から入ってきた情報をすぐにあなたの左脳に送り込み、あなたの左脳はあなたの記憶からその情報を受け取るべきか、はじき返すかを選択します。
このためあなたはいつも自分の記憶により、限定された情報だけを受け取り、その限定された情報の中でのみ思考を繰り返しています。あなた本来の純粋な思考をすることが出来ず、自分のことを理解できないのみならず、あなたのまわりの諸々の問題を何一つ解決することが出来ません。常に上がったり下がったりする感情に翻弄され続けることになってしまいます。
この枠組みから抜け出すためにはあなたがこれまでは疑うことがなかった、又疑おうともしなかった確信していることを、まず疑ってみることから始めてみて下さい。あなたは今あなたが考えているような人ではありません。あなたが許しさえすれば、この宇宙に存在するどんな情報ともアクセスすることが可能な存在です。一人で黙って静かに座り、考えることを手放せば、答えは内側からやってきります。
一人で目を閉じ、あなたの知りたいことを一人の創造主として問いかけてみて下さい。わきあがってきた情報があなたの自我の記憶に反応してでてきたものか、あなたの内面の奥深くにある純粋な超意識から出てきたものかの区別がだんだんつくようになってきます。
私に起きてきた変化は全員に起きてくると伝えられました。私は単に先に変化を体験し、変化を遂げながらその過程を皆様方にお伝えする役割を担当しているにすぎません。そんなことが出来るのだろうか、とわいてくる思いが自我によるものであることはもう皆様方にもお判りのことでしょう。
そんな自分を責めることなく認めることができた時、あなたの自我の思考は自然に静まり、そしてその瞬間からあなたの超意識が顔を出してきます。本当はとても簡単なことなのです。「いや自分には出来ない」という思いは、あなたがまだその域に達していないから出来ないのではなく、あなたのこれまでの考え方による記憶から出てくるものでしかありません。
「いや自分には出来ない」という考えと闘わないで下さい。そんな考えがわいてくることに何も問題はありません。「ああ自我に反応しているな」と、ただその考えと共にあり、その考えがやってくることをも認めてあげて下さい。そしてその考えがわいている自分を眺めて下さい。これがポイントです。
「自分には出来ない」という考えがわき上がっていることに気付いていて、そしてそれを眺めてみて下さい。それを眺められるようになった時、うそのように透明な心を発見できるかもしれません。焦らず楽しんで下さい。それが秘訣です。
「絶対に俺は悟るぞ」と力んでいるところに、それはやってくることはないようです。何故ならそこが自我の活躍の場なのですから・・・。あなたが頑張るとは自我が頑張るということなのです。あなたが頑張ったら自我は引っ込みようがありません。淡々と目の前にあることをやり、そして常に自分を眺め続けて下さい。ただ眺めるだけでいいのです。
そのことを意識し続けて下さい。悟りは向こうからやってくる。そんな感じです。
あなたは豊かさそのものです。あなたのその心の豊かさが、豊かな明日を創造し続けることとなってきます。