★ ト ウ ケ イ ニ セ イ <43戦39勝>
(1987年生 父:トウケイホープ 母:エースツバキ)

彼のことはずっとテレビや雑誌の地方競馬ニュース等を見て注目していました。
ただ千葉県に住んでいる私にとって岩手県(東北)は遠く、なかなか見に行く機会が
ありませんでした。 1995年9月に遅い夏休みを取り、岩手県の小さな村のロード
レース(かけっこ)に参加しました。そしてその夜に宿泊先のホテルのテレビで明日、
水沢競馬場に彼が出走するとこを知り、翌日に予定していた観光を全てキャンセルし
て水沢に行くことを決めました。翌日は午前中から競馬場に入り観戦していましたが、
想像以上にレベルが高く、元中央競馬で走っていた知っている馬も多いのでとても
楽しめました。そしてメインレースに出走する馬がパドックに出てくる時がやってきま
した。彼を見る前は、すでに9歳(現表示だと8 歳 人間ならばもうすぐ40代?)・
中央競馬から3連勝中の上がり馬を含めて3頭の招待馬・さらに前走、3度目の敗戦
(3度目の2着)と不安もありましたが、ひとめ見て不安は吹っ飛びました。少なくて
も私にはオーラが見えて1頭だけ別次元の馬でした。当初はいつものように複勝馬券
を買う予定でしたが単勝馬券に切り替えてレースを待ちました。そしてレースは先行
抜出しの圧勝。彼の強さにただただ唖然としました。 次のレースで初めて3着
に敗れて(なにかの間違いです?)この時点で引退という噂も聞こえてきましたが、
中央競馬の有馬記念にあたる年末の祭典「桐花賞」に向けて調教を再開。お世辞に
もA評価といえる調教内容ではありませんでしたが、結果は圧勝。このレースは
NHKテレビで見ましたが、本当に「感動をありがとう&お疲れ様でした」です。
彼はデビュー当時から常に脚部不安と戦い、東北から1歩も出ることはありません
でした。でも決して「お山の大将」ではなく中央競馬等の強敵からも逃げずに戦って
きました。 現在は中央と地方の交流戦が盛んになり、現実に応援していた岩手の馬
が中央のG1レースに勝ちました。 でも私は彼の岩手の守護神のようなところが
大好きでしたし、一生忘れない名馬だと思います。 <2001年作成>