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    写真提供: コンサート エージェンシー ムジカ


 1972年、ベネズエラのカラカスで生まれたティエンポは、2歳から母の手ほどきでピアノを始め、3歳にしてデビューコンサート、4歳でテレビ出演という神童ぶりを示した。そして、ロンドンに渡りテレサ・ニコルソンに、パリでもピエール・サンカンに指示した。
世界的ピアニストのマルタ・アルゲリッチからもその才能を認められている。
 7歳にしてロンドンでデビューリサイタルを行い、フランスのマントン音楽祭に出演、翌年ロンドンのアーリング音楽祭の4部門で優勝。86年にはベルギー、アレックス・ド・ブリー賞を受賞。
同年のアムステルダム、コンセルトヘボウでの「グレイト・ピアニスト」シリーズでは、アシュケナージ、ポゴレリッチ、ツィマーマン、ペライアなど、錚々たる顔ぶれに伍して出演しデビューを飾る。以来、類い稀なる才能をもった若手ピアニストの一人として国際的に注目されるようになる。

これまでにベルリン・フィル、北ドイツ交響楽団、ダラス交響楽団、デンマーク放送交響楽団、ベルギーのリュージュ交響楽団、ノルウェーのスタヴァンゲル交響楽団などと協演。97年にはエッシェンバッハ指揮/ヒューストン交響楽団と協演したベートーヴェン・ピアノ協奏曲第3番が好評を博し、翌シーズンの出演が即決したほどである。98年にはクリーヴランド交響楽団とチャイコフスキー・ピアノ協奏曲を協演。99年には、エッシェンバッハ指揮、シカゴ交響楽団をはじめとする北米各地のオーケストラとの協演、ハンガリー交響楽団との全米ツアー他、ニューヨークでのデビューリサイタルを行う。

音楽祭でも数多く活躍しており、オランダのユトレヒト音楽祭では母(リル・ティエンポ)、姉(カリン・レヒナー)とモーツァルト・三重協奏曲を共演し、また、ヴェルビエ音楽祭では、アルゲリッチ、マイスキー、バーバラ・ヘンドリックス等と共演。その他フランスのトゥールーズ音楽祭、ドイツのシュレスヴィッヒ・ホルスタイン、ミュンヘンの「アルゲリッチと仲間達」にも出演している。
その他ベルギー、フランスなどのTV番組等でも活躍中である。

その後は、99年に、NHK教育TV「シャルル・デュトワの若者に贈る音楽事典」でリストを、2000年には同番組でショパンに扮し好演した。2001年10月の5度目の来日では、リサイタルおよび東京都交響楽団と共演、11月にはミッシャ・マイスキーとNHK教育テレビ「未来への教室」に出演した。
2002年には、ミッシャ・マイスキーと日本全国10ヶ所での演奏会と、NHK・「スタジオパークからこんにちは」へも出演し、2003年春の来日では、首都圏でリサイタルを、2006年3月にはリサイタルおよび読売日本交響楽団とラフマニノフピアノ協奏曲第2番を協演した。

日本へは88年以降、8回来日しており、リサイタルの他、東京フィル、札幌交響楽団、東京都交響楽団、読売日本交響楽団とも協演し、絶賛を博している。

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