平成13年帰省ツーリング・第2話


■宗谷岬へ前編

5月1日

 札幌に付いた翌日の事である。
 私の母親が汚れた私のジャケットを洗濯に出してしまった、せいぜい2日くらいで帰ってくると思っていたが、なんと5月2日に帰ってくると言うでは無いですか・・・
 が、実際には5月1日に帰って来た。
 帰って来たなら行くしか無い宗谷岬へ!
 だが3日には琴音同盟の怪蝶さんの村雨氏及び醤油玉氏と会合予定なので日帰りで行かねばならない。

5月2日

 0500時札幌の実家を出撃。
 取りあえず札幌市中央区の230号線と5号線と36号線の基点の有る地点へ向かう。
 基点を右に曲がり5号線を北上し始める。
 今回は留萌まで日本海回りで行くため5号線に別れを告げ231号線に乗る。
 まだ早朝の為に道は空いている。
 石狩に入るとバス停の表示が※線などの表示が出てくる様になる、北海道の内陸部には※線※号などの地名表記が多い。
 ちなみに都市部では番地か※条※丁目が多く、地名※丁目みたいな表記は北海道ではお目にかかる事は無い。
 石狩川が見えた所で少々寄り道。川沿いに砂利道が続いているこれは走らねば(笑)
 少々走った所でレイドを停め石狩川をバックにデジカメで撮影。



 今回の目的は宗谷岬に立つ事なので再び元の道に戻る。
 北上を続けると最初の標識が見える留萌まで130キロ・・・思ったより近い。
 しばらく左手に海を見ながら走行、波は静かだ。
 厚田村を抜けると最初のトンネルに遭遇、これからトンネルが多くなる。
 つい最近まで231号線は途中で途切れていた、1本の道にするのに文字通りに莫大な費用がかかっていると聞く。
 特に信号が少なく往来する車も少なくとても走り易い、気に入った。
 ヘヤピンみたいなの上りのコーナーの入り口で浜益村の標識が見える。
 トンネルを抜けしばらく走ると人里が見える、住宅地の中を走っていて「柏木」の標識を見つける。
 リーフのゲーム「痕」(きずあと)にハマっている人もしくはハマっていた人に受けるかな?などどと思い撮影(笑)
 こう言う時タンクバックにデジカメを入れて置くと便利である。
 浜益を抜けしばらく走るとこのルートの名物トンネル銀座(仮称)の始まりである。
 途中工事中の区間で対面通行の区間も有ったが札幌〜旭川間のルートよりは断然距離が稼げる。
 かつての陸の孤島の増毛を抜け留萌のGSに入ったのは7時半の事だった。
 まさか約2時間半で付くとは・・・驚きである。
 GSで手足を温めるために30分ほど休憩を取ろうと思う。
 店員さんに稚内は最高気温は5度だとか言って脅かす(笑) 

 0800時に出発。
 相変わらず駐輪時に地面に黒いシミを残している。
 前日に札幌は月寒のバイク屋「アメヤモータース」でオイル交換をしておいたので、オイル切れで焼き付きなんて事にはならないだろうと思ってはいるが、トラブルを抱えるバイクで走るのはあまり気持ちの良いものでは無い。
 対策として6速でスロットルは絞り気味で走るしかない、オイルポンプを必要以上に回さない様に心がける。
 しばらく走った所で腹の調子が悪くなって来た。
 道の駅「おびら鰊番屋」を見つけたので入る。
 用を足して出て来て暖かい物でも飲もうと思ったが、自販機に暖かい物が無かった・・・
 地図を確認すると宗谷までの道のりは果てし無く遠い様だ。
 ホンダのゴールドウイング(以下GW)が入って来て近くに停める、札幌ナンバーだ。ライダーは中年男性、先を急ぐので話し掛ける事も無く会釈だけして走り出した。
 太陽が出ているせいか気温は10度程であるが着込んでいるせいか寒いと言う感じでは無いが、先に雲が立ち込めている。
 羽幌の辺りで雲に追い付いてしまう、左手に天売島と焼尻島が見える筈では有るが見えない。
 しばらく走ると右手に橋が見える、廃線になった鉄道の鉄橋の様だ。



 デジカメで撮影する為道を外れる、砂利道だ。
 撮影後気が付いた、国道と平行して砂利道が続いている、これは走らねば(笑)
 オフ車乗りの血が騒ぐ。
 道は国道と平行して何処までも続いている様だが今日の目的は宗谷岬に行く事だと思い直し国道に戻る。
 そのまま走り続け道の駅富士見に入る。
 空は晴れていたが先の方にはやはり雲が見える。
 駐車場には例の札幌ナンバーのGWが停まっていた。
 今度はコーヒー缶を片手に中年男に話かけてみた。
 以前はHDに乗っていたとか、GWになってから初めてのロングツーリングだとか、GWは200キロくらいしか走らないとか嘆いていた。
 中年男の今日の目的地は宗谷岬で私と同じだ、日帰りの私と違いキャンプを楽しむらしい。
 しばらく観光案内を兼ねた地図の前で雑談をした後お互いに「じゃ、また」などと言って別れを告げ私が先に走り出した。
 少々走ると天塩の市街地に入る、久々に信号が出てくる。
 右に曲がると40号線の標識が見えるが北に進路を取る。
 国道を外れ道道106号を走る。
 視界には建物などの人工物は見当たらないが、決して殺風景な景色では無い。
 ここからノシャップ岬までは1本道だ、ここから先人家及びGSは稚内に入るまでは無い。
 北上をはじめて間もなく、青くお揃いのジャージ姿の人影を多数見る。
 近所の中学生達がコミ拾いをしているらしい。
 手を振ってくる集団が有ったりして返礼が大変だ(笑)
 手を振ってくるのは女の子が多かった。
 途中例のGWに抜かれた。
 利尻島と礼文島が見えたので撮影。

 

 1140時ノシャップ岬に到着
 駐車場に入る手前でGWに追い付いた、まさかノシャップ岬に来ているとは(笑)
 三脚を立ててお約束の記念撮影、風が強いので三脚が倒れないか不安ではある。
 GWのライダーと雑談後、稚内市内に向かう。1200時になっていた。



 道路標識を見ると漢字の下にローマ字・キリル文字で読みが書いてあった、案内標識も然り。
 余興で日本最北の駅稚内駅に行く、線路の果ての看板を撮影。
 撮影も済んだところで宗谷岬に向かう、約30キロ近くの道のりだ。
 繁華街でロシア人船員を見る両手に荷物を抱えている、極東ロシアと北海道の経済的結びつきは年々強くなっていると聞く。
 市街地を抜けると双発で高翼のターボプロップの旅客機が上空を通過する、どうやら稚内空港の近くらしい。
 札幌の丘珠空港から出た便だろう。
 エンジンが心配なので70キロを超えないスピードで走っていたが宗谷岬まであと3キロ地点で90までスピードを上げた。
 そして宗谷岬が見えた所で「俺は帰って来たぁぁぁ」などと叫ぶ。
 1240時宗谷岬到着。
 オホーツクの風が強い上に冷たい、気温は2度。
 停まっている車のナンバーを見ると姫路に和歌山に鹿児島などの地名が確認できた。
 体が冷え切っていたので早速最北の食堂に入る。
 味噌ラーメンとライスを注文。
 まっとうな観光客ならばウニ丼とかイクラ丼とかを頼むのだが体を暖めるのを優先した。
 食事の後はお約束の記念撮影、今回で宗谷岬に来るのは4回目だが残念ながら今回も樺太は見えず。
 樺太が見えたのはDT50で訪れた1回目だけである。
 土産物屋数軒を回り各種宗谷岬のステッカーを購入したり、キーホルダーを買ってみたりお土産を買ったりした。
 気が付くと1340時、これ以上居ると札幌に付くのが夜中になってしまうので宗谷岬を後にする。
 始めに最北のGSで給油、貝のキーホルダーと給油証明書を頂く。
 そして強い向かい風に向かって南下を始めた・・・

  

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