2008.5.1
        
        静岡本山茶 お茶摘み体験紀行  
    

                  

  八十八夜、立春(2月4日)から数えて88日頃から今年も、新茶の季節となる。
  今年は、静岡本山地区の茶生産業者さんからのお誘いをうけ、私のお茶の教室で

  日本茶アドバイザー資格を持つ4名を中心に6名で、初めて新茶の時期の茶畑を訪れる
  幸運を得た。
  5月1日、ちょうど今年に八十立夜の日に当たる。
  天気は、快晴、すがすがしい朝。東京駅を出発。9時過ぎ、静岡に到着する。
  車で本山地区まで約30〜40分で無事に到着。


  早々、茶畑に向かう。
  この辺りは、30軒ほどの茶農家の茶畑から収穫された茶葉を一箇所の工場に集め、
  その工場から本山茶として出荷され、市場に出回る。


              


  茶畑に到着すると、すぐに、茶摘の方法を教えてもらう。
  やはり、手摘みということは、一芯二葉の部位で丁寧に摘んでいく。
  初めての茶摘経験者ばかり、みんな真剣に丁寧に少しずつ摘み始める。
  この初心者の丁寧さが素晴しい?
  と茶農家の茶組合の会長さんに褒められ、気分も乗ってくる。
  しかしこの調子では、とても商品となるほどの茶葉量にはならないことは、わかっていても、
  やはり経験のない私たち。
  少量摘ませていただき、自宅に持ってかえることにした。
  自宅で新茶のてんぷらもこの時期ならではの季節料理であるし、何しろ自分で摘んだ茶の葉は
  格別である。


  午前中に茶摘経験も終了。
  茶農家さんの大変親切で丁寧な指導、なんと言っても心遣いがとても嬉しくありがたかった。
  一同深く感謝の気持ちを伝え、次の場所へと移動する。



  昼食を兼ねて、車で30分程のところにある、
玉露の郷“へ向かった。
   こちらで"茶料理の定食“に舌鼓。敷地内の茶室にて“玉露の点前”を体験する。
   ここ、岡部町は玉露の産地として知られている。
  一度は訪れてみたかったので、とても嬉しい。

  ここでの玉露体験と玉露の素晴しい味・香に皆、感激してここを後にする。


            



  午後からは、また本山の戻り、工場での生産工程を見学させてもらう。
  白い白衣に帽子をかぶり、ちょっとみな緊張気味に工場内へ。
  丁寧な説明を受けて順次工程を見てまわる。

  こんなに衛生的で最新の機械設備の中で今朝摘んだばかりの生茶葉が見る見るうちに、
  仕上がっていく様子は、圧巻!


  数時間で荒茶の完成。
  これを早々にティスティングさせていただく、やっぱり、出来たて新茶の香、味は素晴しい。
  一同、感嘆、感激!

  その後も、こちらで今年、品評会に出品するという、素晴しい新茶をいただき、
  それらの生産工程や苦労話、嬉しい体験談等伺い、
  私たちの知らなかった日本茶の世界の奥深さを改めて感じ、感慨深い想いである。

   新茶の時期の茶摘体験できたことで、その想いを今後の茶とのかかわりの中に
  しっかりと生かしていきたいと心から強く思う。

  素晴しい5月の新茶畑の壮大なスケールと優しい新芽の手触り、香、味わいは、
  きっといつまでも私たち、お茶好きメンバーの心の良き思い出、励みにしてなることでしょう。


  お世話になった、関係者の方々にこころより、深く御礼申し上げます。

  来年、またお会いできますように・・・・

  ありがとうございました。
  そしてまた、よろしく。
                        
                                    終わり


                         


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