最強助っ人外人伝説

アレックス・カブレラ

























アレックス・カブレラ







1971年12月24日生まれ

身長185センチ、体重100キロ




2001年にダイヤモンドバックスからやって来た

新助っ人外人である。




胸囲1メートル35

腕の太さも40センチを超え

ベンチプレス172キロを挙げる



脅威の怪力



アレックス・カブレラ

(以下、カブレラに略す)







そんな彼の野球人生は

そう楽な道ではなかった。


人並み外れたパワーを持ち

そのパワーは、あの大リーグを代表する

マグワイヤも凌ぐと言われる程であったが

腕力だけでは通用するほど

プロ野球の世界は甘くはなかった。





アンドレ・ベロ高校を卒業後

シカゴ・カブス

メキシコ・タイガース

台湾・和信

ダイヤモンドバックス

を転々とすることになる。



しかしそんな彼のパワーに注目し

育成すれば必ずものになると信じて

彼の獲得に動き出したのが


我等が西武ライオンズであった。












そしてペナントレースが始まった



しかしそこには

私達の想像を越える

信じられない光景が

(ガチンコ風で)







打つわ打つわで

気付けば4月の月間最多本塁打の

タイ記録となる15ホーマー。


64試合目の6月18日の近鉄戦では

1976年の王に並ぶ最速30号を放つ。


それだけでなく

彼が打ち込んだホームランの推定飛距離も

180メートルを記録するなど

マスコミの話題を独占した。







私達はそんな彼に

すっかり魅了されてしまった




その実力もさる事ながら

彼の愛らしいキャラクターは

憎む事はできない。








我々が幼い頃は

原っぱや校庭でよく草野球をやった。

しかし、なにせ子供同士の為に

「俺、4番バッター!!」なんて

自分勝手に決めてしまう奴が

必ず一人はいるものだ。

その子が家に帰れば毎度のように

「とうちゃん!明日こそ満塁ホームラン打つよ!」

なんて言いながら

布団の中でもホームランを打っている。

そんな超純潔、野球少年だった。




カブレラも同類




そんな可愛らしさを持っている。



常にホームランを打つことだけを考えている


しかも普通のホームランではない。

場外ホームランなのだ

「満塁ホームランを打ってやる」って言った奴は

数えられぬ程いたが

「場外ホームランを打ってやる」って言った奴は

そうはいない・・・。



ましてや、それを本当にやってしまう男など・・・




抱きしめたくなるほど愛らしい





愛らしいのはそれだけではない。

彼は打つことには一生懸命だが

守備に関しては全然集中していない。


やっぱり場外ホームランの事ばっかり

考えているからだろうが

それが為に、よくエラーをする。


私達は一瞬、文句を言いたくなるのだが

エラーした後のカブレラが可愛らしくて

怒るに怒れないのである。


その愛くるしい姿を見て欲しい











そんなに落ち込む位なら

初めから集中すればいいのに




可愛いでしょう?

皆さんも抱きしめたくなってきたでしょ?



えっ?!

あと一押しで抱きしめたくなるかも?





では、最後にもう一つだけ。







皆さんご存じの通り

カブレラはベネズエラ出身である。

他にもたくさんのベネズエラ出身の選手が

日本でも大活躍している。


その中で広島東洋カープに在籍していた

エディ・ディアスという選手が

不振に陥っていた。



ディアスは、その頃ホームランを打ちまくって

大活躍していたカブレラに

「どうやったら、もっと打てるか?」

と、相談をもちかけた。

同じ国の出身地のよしみで

カブレラはディアスにアドバイスした。




お前は大振りすぎるんだ

もっとコンパクトに打て















確かに大振りだ









では先生、見本を















ちょっと待て







「コンパクトに打て」って言ってましたよね?

はっきりと分からなかったみたいです。




もう一度じっくりとお願いします













あなた振り過ぎ





明らかにカブレラの方が

振り過ぎだっつーの




コンパクトって言葉と

1ミリも接点がない。





俺から見れば

狙うは場外ただひとつ

他の追随を許さぬ程の

豪快フルスイングにしか見えん





そんなフルスイング大統領のお言葉が



「コンパクトに打て」(笑)






めちゃくちゃ可愛いでしょ


抱きしめたいでしょ



皆さんにもやっと

カブレラの魅力を

分かっていただけたろうか?





結局、彼は2002年のペナントレースで

55本のホームランを放ち

世界の王選手、

そして近鉄の名物外人ローズ選手に並ぶ

日本新記録を樹立した。



惜しくも、単独トップには成らなかったが

来年こそ、より多くのホームランを打ち、

日本新記録を樹立してくれるに違いない。





人気、実力共に

球会ナンバーワンになる日は

もう、すぐそこかも知れない




その時は皆で

抱きしめに行きましょう(笑)









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