映画史上

最高傑作と言っても過言でない

天空の城ラピュタ

管理人が熱弁する

特別企画



ラピュタラピュタ





ここに始まる・・・



















製作期間1年1ヶ月と8日

作画枚数69,262枚

上映時間124分04秒22コマ



1986年8月2日土曜日


全国放映が開始され

第一次興行(42日間)観客動員数

77万4271人

配収5億8300万円を記録



世間一般的に

認められていなかった

アニメ映画の地位を

大いに高め

その常識を覆した

不屈の名作




天空の城ラピュタ





この名作を管理人の視点から

大いに語らせて頂こうと思う







この映画は皆さんご存知の通り

宮崎駿大先生の第二作目監督作品の

長編アニメ映画である。


この映画を語るにあたって

この「アニメ」という部分が

非常に重要になってくるのであるが、


まずは、映画内容から始めるとしよう





天空のラピュタとはいったい

どんな映画なのであろうか







ジャンルで分ければ当然

アニメ映画に分類されるのだが



さらに細かく分類すると

いったいどの分野に入るのか?





それが分からないところに

この映画の最大の魅力があるのだ






例えば普通は




アクション


恋愛


コメディー


SF


ホラー


戦争


冒険ファンタジー





さまざまな分野に分けられる。





ところが、こと、ラピュタに関しては


あらゆる分野が複合されているのだ





大まかなストーリーを

究極の選択で表すならば

冒険ファンタジーとなるのかも知れない・・





また、ラピュタの宝石を狙う海賊や

ラピュタの科学力を欲する軍隊との

戦闘アクションシーン

どれもハラハラドキドキの連続




少年少女であるパズーとシータの

ドラマティックな出会いと

二人の心温まる恋愛シーン

大人になって忘れてしまった我々の

純粋な心を思い出させてくれるかのようだ




その他にも、その物語の進行中で

微笑ましい数々のコメディ

豊富に挿入されており

この物語のめり張りを成している




天空の城ラピュタの内部に至っては

想像し得ない科学の結晶が存在し

我々を不思議な世界へ誘う。

それはまさにSF映画そのものなのだ!


(これは苦しい!)




更にそこでホラー映画のように

恐怖の暴れっぷりを見せるロボット兵!!


(もう限界!!)








このように

あらゆるシーンが凝縮された




いわば


宝石の詰った宝箱のような映画


なのである





しかしこれだけ別個なジャンルを

まとめ上げるのは非常に困難なはず。


それを成し遂げる事が出来たのは

宮崎駿大先生の地道な

下積み時代があればこそと

私は思うのである。





下積み時代の有名作品では



未来少年コナン


アルプスの少女ハイジ


ルパンV世〜カリオストロの城〜


パンダコパンダ(知ってるかな?)



などが

大先生の手掛けた作品なのである。



それら数々の作品を製作する中で

多くの事を学び、吸収してきた結果が

この名作「天空の城ラピュタ」を生む

原動力となった事は間違いないであろう。



それほど努力と苦労と汗と涙が染みこんだ作品だから

面白いに決まっているのだ




皆様にはもう分かって頂いただろうか

少し極論過ぎるだろうか?

では、違う視点から考えてみよう



















違う視点から考える。





つまり映画そのものの

スタンスの違いである




先に少し触れたと思うが

この映画はアニメ映画である。



見る人から言えば

アニメ映画自体を否定する人も

いるのではなかろうか?



しかし、私は思うのである。





アニメでしか描くことの出来ない物

表現できない物があると








具体的にお話ししよう。



たくさんの実写版映画では

何か非現実的な物を描こうとする時や

非常に危険を伴うような場面では

画像を合成したり、CG技術を使って

表現されたりしている。



しかし、普通の実写版映画では

限りなくリアリティが求められるが為に

加工された映像が

不自然に見える時がある。



逆にリアルに見えなくなるのである



例えば皆さんがある映画を見ているときに

今の映像は合成だとか、

CGだったとか、

分かってしまうような

不自然な場面に出会ったことがあるだろう



これは実写版の映画で

想像を超えるような映像を

よりリアルに表現する為に

画像を人工的に作り出すが故の


ジレンマなのである


迫力ある、あるいは想像を絶する

映像を作ろうとすればする程

リアリティが失われてゆくのである




人類の最先端技術が飛躍的に向上した

この21世紀現在でさえ

リアリティの無い不自然な場面に

遭遇する時もある位だ。


特にSF映画や冒険ファンタジーなどに

強く見られる傾向がある。



SF映画やファンタジー映画を

否定している訳ではないが

想像し得ない物にリアリティを

求めること自体が間違いなのではなかろうか



現実に存在しないものに

リアリティは共存しないと考えるのが

自然な流れだと思われるからだ



こと、実写版映画では

それは切り離す事の出来ない

切実な問題なのである。



それらの映画監督などは

その一点に細心注意を払って

映画を制作しているに違いないのだ。







しかし、アニメでそれを作るとすれば

いったいどうなるのであろうか






もともとアニメの中にある画像は

この現実社会に実在しない。

なぜなら、人が創り出した物だからだ。



「絵」なのである。



基本的に絵からリアリティは

求められない。



つまり、空想の世界や

現実に不可能なアクションを

表現しても不自然に見えない場所なのだ




そこにアニメ映画の最大の魅力がある



人が作り出した虚像の世界に

虚像を作ろうとも

いっさい違和感は残らないのである







ラピュタの世界は

全て空想の中にある。





その空想の世界を最大限に表現できる場所が

アニメ」という世界なのである



全てが人間の手で作られた映像が

見る人々の想像力を掻き立て

人の感受性の中でリアリティを

形成しているのである



そのアニメの持つ魅力を

最大限に生かした映画が

天空の城ラピュタなのである






ラピュタの中にある

想像を絶する不思議な世界

非現実的なアクションシーン

登場人物の大げさな表情や動作などは

アニメというパートナーと手を握って

初めてその力を発揮する。



もし、天空の城ラピュタが

実写版の映画として上映されていたら

これまでの人気を得ることは

出来なかったと思われるのである。



















私の長ったらしい熱弁は

皆さんに伝わっただろうか?



全部とまでは言わないが

30パーセント位

理解してもらえれば

私としても満足である。




たくさんの名場面を満載し

色々な要素を複合して創られた



天空の城ラピュタ



この宝石が一杯つまった宝箱のような映画は

不屈の名作として

後世に語り継がれてゆく事だろう










私の愛する

天空の城ラピュタ





皆さんにとっても

良い映画であり続けることを

ただただ、望むばかりである





幼い頃の純真な心を忘れないように・・・












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