旅の持ち物 〜ペットボトルケース


 旅の持ち物シリーズ?第5弾は、ペットボトルケースである。500mlのペットボトルを包んで、中味の飲料を保温・保冷するアレである。たいていは、中に薄い断熱材が入っている。

 旅に出ると、なぜか口寂しくなることが多い。そういう時、喫煙派ならタバコなのだろうが、拙者のようなノンスモーカーは飲み物だ。空気が乾燥する冬場は、適度に喉を湿らせておかないと風邪をひいてしまうことがありうるし、逆に夏場はマメに水分をとらないと脱水症状を起こしかねない。

 飲み物を持ち運ぶものといってすぐに思い浮かぶのは、小学生が遠足に行くときに使うような水筒や、外装がステンレスでできた小型の携帯用魔法瓶であろう。

 しかし、前者の水筒は大の大人が使うにはチト気が引けるし、携帯用魔法瓶は保温・保冷性能は高いものの、中味がカラになった時には、電池が切れたノートパソコン同様に重くてかさばるシロモノと化す。
 かといって、喉が乾いたたびに缶入りやペットボトル入りの飲み物を買うのは、いささか不経済であるし(飲料メーカーの人には申し訳ないが)、都会の街角ならいざ知らず、ローカル線の駅巡りをしていて、駅から駅へ徒歩で田舎道を移動するような時や、鈍行列車に長時間揺られているような時には、そういう物が手に入りにくい場合もある。

 そこで登場するのが、ペットボトルケースである。旅立つ前に、自宅であらかじめ飲み物をペットボトルに詰めておき、これに入れておくのである。保温・保冷性能こそ携帯用魔法瓶に負けるが、中味の飲料がカラになるととても軽くなる。旅の終盤に中のペットボトルを捨て、ペットボトルケースを折り畳めば、ほとんどかさばらない

 旅の途中で中味が無くなったら、ペットボトル入りの新しい飲み物を買ってもいい。でも、駅前旅館やビジネスホテルに泊まる時なら、たいていは客室にティーバック式のお茶や、熱湯が入ったポットがサービスで置いてあることが多いから、これを活用しない手はない。これを使って持参のペットボトルにお茶を詰めれば、タダ同然で飲み物が補給できる。夏場に冷蔵庫がある部屋に泊まったのなら、旅立つ日の前の晩にペットボトルにお茶を入れておいて冷蔵庫で冷やしておけばいいし、冬場なら旅立つ直前に熱いお茶を入れればいい。

 国内の鉄道旅行だけでなく、海外旅行でもペットボトルケースは役立つことは多い。水道水がそのまま飲める日本とは異なり、海外では日本と水質が違うことが多くて水道水をそのまま飲むと下痢をするケースがある。また、タイなど年中暑い国では水分補給が欠かせない。こういう時には、現地でペットボトル入りのミネラルウォーターを買って持ち歩くことになるので、ペットボトルケースは役に立つ。

 ペットボトルケースは、雑貨屋やディスカウントショップなどで、500〜800円前後で売られている。最近では100円ショップでも扱っているようだ。

 ・・・・とまぁ、旅に出たときのことをいろいろ書いたが、日常生活でもペットボトルケースは役に立つ。勤務先で缶入り・ペットボトル入りの飲み物を買う人は多いだろうが、1日に何本も買っていたら、かなりの金額になる。拙者は勤務先で500mlペットボトル入りの飲み物を1日に1〜2本は飲むが、それらは家で詰めた飲み物(主にお茶)をペットボトルケースに入れて持参している。この方が遙かに安上がりだ。1日2日なら大した金額ではなかもしれないが、1年単位で考えると相当な金額になるだろう。行きのカバンはちょっと重いが、帰りは中味がカラになるから結構軽い(^^; 一度お試しあれ。

   2004.9.12